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信越本線に乗っていくと、群馬県の安中に『安中の製錬所』が見えてきます。亜鉛の製錬所で独特の煙突や工場群が印象に残る建物です。仕事の関係で何度か信越本線に乗り、その度この製錬所が目に入り、一度近くで見て撮影してみたいと思うようになりました。子供の冒険心のように段々と欲求が高まり、撮影好きの友人を誘い休日にこの製錬所に行ってみることにしました。練馬で関越道に乗り、群馬方面へ。安中に到着すると、田んぼの中の山に工場群が広がる光景が見えてきました。その日は快晴で、田んぼと山の緑、空の青の中でグレーの工場群は、一際映えて見えました。近くまで車で行き、撮影を始めました。と、その時です。工場より警備のような人がやってきて、撮影の目的を質問してきました。個人で趣味で撮影しているということを説明したのですが、その警備の人は納得してくれません。取材は許可を取ってくれと。どうやらマスコミと勘違いされたらしく、以前公害問題でしつこい取材を受けたのでしょうか、何とも威圧的な態度です。仕方なく側を離れ、遠方よりの撮影に切り替えました。望遠レンズはこういうとき役にたちます。威圧的な警備員の印象と違って、工場群の建物は私達に何ともいえない独特の『美』を見せてくれました。デザインを意図しない、機能のみの建築物は経年の劣化もあって、どんな建築家も適わない建築として存在していました。この製錬所、今でもあるのでしょうか。ちょっと気になってます。追記:この会社のHPがありましたので掲載します。☆東邦亜鉛株式会社★工場風景写真集★
2005年09月23日
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空山基の画集ナーガを購入しました。ナーガとはヒンドゥー教の蛇神・水神のことだそうで、この画集のテーマになっています。最初の1ページ目にこう書いてあります。「彼らの住む宮殿はたぐいまれな華麗さを誇り、その乙女たちの美貌はあまねく知れわたっていた」と。蛇と美貌の乙女。空山の感性によってこの2つのモチーフが解け合い独特の美を生み出し、卓越した描写力によってあたかも存在するかのような女性像を造り出しています。この画集の女達はみな「大人の女」の雰囲気をもっています。妖艶な表情と量感を感じる肉体美、攻撃的なイメージも。空山の画力はCGを超えています。リアルな世界にも紙と筆と絵具は健在であり、表現の基本を教えてくれます。なおこの画集当然ながら、「VENOM」同様オ○ニーには向きません。芸術だから。☆空山 基HP★空山 基関連書籍★
2005年07月08日
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空山基の画集『VENOM』を購入しました。現代の春画なんて紹介してるからつい買ってしまいました。リアルで激しいポーズの連続のヌード画集ですが、いやらしさは全く感じません。これがエロティックということでしょうか。空山基の解説が最後に書いてあるのですが、そのなかでイラストレーターの前提条件というのが書いてありました。1.デッサンが上手い。2.色使いが上手い。3.画面構成が上手い。4.コンセプトの立て方が上手い。5.モチーフの選び方が上手い。6.バカADのあしらいが上手い。何か他の職業にも応用できそうなお言葉。要はまず基本が大事ということでしょうか。もうひとつお言葉。イチローは天才のまえに野球が上手い。ごもっともです。この画集オ○ニーには向きません、「エロティック」だから。芸術です。★空山 基関連商品★
2005年06月21日
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SDの北嶋俊治の土木的構築物の写真特集を見返した。かなり前に購入したものなので、だいぶ古びてしまっていた。今はもうない産業用施設の写真が多数掲載されている。この写真集を見ていくつかは見に行ったものもある。世の中が変わり、日常の風景も変わってゆく。あたりまえと思っていた風景が変わり、失われて記憶となったとき、はじめてその価値に気づく。もう一度日常にある風景で大切なものを見返したいという気持ちになりました。★工場 建築 廃墟 書籍★ワンダーJAPAN vol.09 三才ムック vol.214【電子書籍】[ 三才...
2005年04月15日
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