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2015年08月25日
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カテゴリ: トピックス

『男はつらいよ・寅次郎物語』

特に、
最後の寅さんの
満男への台詞は
すばらしかったと思います。

シリーズ末期の作品の中では傑作だと思います。

ラストの少年と寅さんの別れのシーンが感動的でした。



何回か見ているうちに

だんだんと好きになってきた作品です。

ドタバタ劇もほとんど無く

かなり淡々とした異色作でした。

シリーズもこの辺りになると、

もう喜劇という印象は薄くなっており、

人生の哀歌と言うか、

ペーソスの映画になっているようです。

寅さんの哀れさ、

寂しさを感じ、

しんみりした心持ちにさせる一篇でした。




御前様の寅さんへの台詞・・・

『良かった、良かった。
仏様は愚者を愛しておられます。』

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

特に、
最後の寅さんの
満男への台詞は
すばらしかったと思います。




満男

寅さん
「人間?人間どうした?」

満男
「人間は何のために生きているのかな?」

寅さん 「うん、まぁ、難しいこと聞くなぁ。
えー、何ていうかな、

ほら、
あぁ生まれてきてよかったなぁって思うことが

何べんかあるじゃない。

ね、その為に人間生きているんじゃないのか?」

満男
「ふ~ん」(納得したようなしていないような微妙な表情)

寅さん 「そのうちお前にもそういう時が来るよ。

うん?まぁ、がんばれ、な!」

(と満男の肩をポンと叩き、一人駅に向かう悠然とした後姿) 


その後のシーンで寅さんが

「人間は何のために生きているのか」と

仲間の一人に尤もらしく問うという、

いつもの受け売りパターンがあり、

先ほどの満男との会話もパクるのかと。

でも、いいシーンでした。




マドンナについては、

今回、マドンナというほどの
出演時間ではなかったですが、

一晩一昼限りの出会いと馴れ合いながら、

隆子を演じた秋吉久美子の存在が

暖かくもあり淋しくもあり、

寅との相性の方も良さげですごくよかったです。

旅先で寅さんと出会った次の日にはもう別れてしまう。

恋と呼べる関係に発展する事も無く、

寅さんが首を突っ込む若い二人の恋も無い。

しかし旅の中のごく短い間でしたが

この二人の関係はいい味がありました。






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最終更新日  2015年08月25日 13時15分52秒
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