真真の中国滞在記

真真の中国滞在記

香港旅行

香港 夜景





ビザを取りに来た目的を忘そうになるほど、遊んでしまった香港です。




上海→九龍寝台車

2006年7月1日(土)11時24分初 K99次寝台列車で九龍(紅ham)駅へ移動です。飛行機と同じように出国審査を受けます。電車の旅なのにパスポートに出国の印鑑を押されるのは、とても変な感じ。島国で育った私だからかもしれません。乗客は外国人も多く、ワクワクします。
列車は北京旅行に行くときと同じ車両。軟座下で片道908人民元。4人一部屋の個室になっていて、開水もおいてあるし特に不便はありません。食事は食堂車かお弁当を買うなどして済ませます。


お弁当 15元
電車のお弁当


わ~い!カレーだ!と思いきや、どうして具に大根(沢庵風の味)が入っているのか全く理解が出来ず・・・。でもこれはこれで美味しかったです。必ず入っているおかずが、塩漬けゆで卵。これって意外とおかずになるんだな~と感心しました。食べ過ぎるとのどが渇いてトイレの回数が増えるので注意かも。


車窓からは・・・
世界の車窓から

こんな風景が続きます。テレビで見るような農村も風情があります。水を汲むお婆さん、あぜ道で遊ぶ子供達、真の豊かさとは何か思わず考えてしまいます。

同室のおばさん、広東語で意思疎通図れず。彼女は電話で「うぇぃ、ぽっぽっぉぉ~?」と鳩のような言語を話しておられました・・・。ギブ。



車窓から香港


翌日、広東東駅30分停車、その後見えてくるのは深センの駅。ここを超えると香港になるようで、線路にも暑い中公安の人が姿勢正しく立って境を見張っていました。あと1時間で到着という頃になると、窓からは香港らしい景色が見え始めます。
競馬場も見えたのですが、シャッターチャンスを逃しました。


こうして乗車から26時間、翌日の13時20分に香港に到着です。到着後はやっぱり入国審査を受けます。飛行機よりも簡単で、並ぶことなく一瞬で終わってしまいます。日本国籍の人は、香港では90日間ノンビザ滞在出来るそうです。すごいね・・・。
私のパスポートには、初めて中国以外の印鑑が押されました。

駅を出るとタクシーが待っています。
タクシー

こんな赤色のタクシー。ちょっと可愛い。初乗り15HK$。九龍・香港島へは赤色のタクシーを使うようにと聞いていましたが、他の色のタクシーを見かけませんでした。ちなみにトランクに荷物を入れると1個につき5HK$加算だそうです。
道路が左側通行なので、一瞬轢かれかけました。なんで?!日本が右側通行だったっけ、あれ、中国が右側通行で、日本が・・・と頭パニクリました。こればっかりは本当に慣れないです・・・。



香港 繁華街

私が今回宿泊したのは「Tsim Sha Tsui」。九龍半島を南北に貫く大通り、ネイザンロードの近くです。こんなお洒落2階建てバスが走る、中国じゃない中国、それが香港。
この通りはイギリス植民地時代に「ゴールデンマイル」と称され、繁華街は今も健在。通りの両側にホテルや商業ビルが立ち並び、夜になると宝石箱のような輝きを見せてくれます。

繁華街夜の免税店
免税店も本当に多く、街全体が免税店のようです。百貨店以外は値引き交渉が出来るようです。ランコム化粧水 280HK$→230HK$ ランコム洗顔 168HK$→144HK$ バーバリーTシャツ 値下げせず650HK$ 以上3点お買い上げで、とってもご機嫌な私です。
カルチェかよバーバリー

2日目 ビザ申請手続きを終え、地下鉄に挑戦です。地下鉄の乗り方は日本と変わらず、自動券売機で切符を買って出てきた磁気カードを改札に通すだけです。地下鉄はステンレス製、とても綺麗です。また次の駅を電光掲示板で表示して教えてくれるので、外国人の私には不安なく利用できました。
地下鉄電車内

降りた駅は黄大仙。ここには香港最大の道教寺院があるとのこと。実在した医者が神格化し、病気治療によいとされますが、占い寺としても名高いらしい。早速私の今後を占うべく、突入です。

お参りセット



まずは入り口で売っているお参りセットを買います。38HK$。線香やお札などが入っています。買ったついでにお参りのお作法を聞きました。

線香に油灯で火をつけたら、本殿の前へ行き両手で線香を頭の辺りに捧げ、3回礼してから願い事を唱え、再び3礼する。それからお供えを持って線香を供えに行きます。お供えやお札は香炉脇に、線香は一つの香炉に3本ずつ供え、これを繰り返します。供え終わった本殿に向かい3礼します。

・・・むずかしい。周りの人を観察しながらお参りして、ちゃっかりお願い事もたくさん唱えました。
黄大仙本殿

どうかこの大地が、私を受け入れてくれますように。
香港の仏様だからちょっと頼み先が違うかもしれませんが、同じ中国大陸って事でよろしく。

さて本殿でお参りが済んだら、楽しみの占いに挑戦です。占いに必要なアイテムは、本殿向かって左の社務所?で無料で貸してくれます。
おみくじセット

まず仏様に聞きたいこと、占って欲しいことを唱えながら缶を振り振りして、1本の竹を地面に落とします。次にその竹に書いてある番号が正しいかどうか仏様に聞くため、真ん中の赤い木で作られた牌を2つ一緒に地面に落とします。表と裏が出れば、その数字で正しいですよという意味。表と表・裏と裏だったら間違いなので、もう一度缶を振りやり直してねという意味だそうです。これで正しい番号をメモして、次に向かうのはその番号が示す意味を教えてくれる占い師の所です。

占い師






何件も軒を連ねています。英語や普通語が話せる人もいます。私は「会不会普通語?」確認して、一番怪しそうなオバサンの占い師の所へ。1つの占いに対して20HK$支払います。缶を振って出た番号のおみくじを取り出し、その運勢について解析してくれます。「結婚、来年出来るでしょう。今年は駄目よ。まぁ普通ね。仕事、悩むな、普通にこなせるよ。結婚後、子供はすぐに授かるよ、まぁ普通にね」以上3点、60HK$でした。嘘か本当か、彼女の信頼のために私は来年普通に結婚し、普通に子供を産み、普通に仕事をこなさなくてはいけなくなりました。頑張ります。



さて香港といえばここでしょう。海浜公園です。とても暑い中、一人でブラブラ。海の香りが懐かしい感覚を呼び起こします。我は海の子、白波のぉ~♪
時計塔






イギリス時代の名残を時計塔に感じながら対岸を見ると、昼間もそのビルの数のすごさに、計り知れない経済の力を感じます。夜はもっとその力強さと浪漫を感じました。


昼間のビクトリア海浜公園夜景
対岸のヴィクトリア・ピークから望む夜景はもっと美しくて、まさに100万ドルだそうですが、今回は敢えて行きませんでした。周りはカップルばっかりで、私もいつかもう一度、生涯添い遂げたい人が出来たときに一緒に見に行こう、そんな浪漫チックなことを思いついたから。女は幾つになってもこういうことが好きなんです。


香港の街をブラブラする。
場外馬券売り場を見て、興奮してしまう。
場外馬券売り場




そっか、香港には競馬があったな~ あぁ淀競馬、阪神競馬、中央競馬はとても美しい馬が多かったけど、香港の競馬は見たことがない。ちょうど日曜日で、競馬開催中。中にいる人たちは日本と変わらずオジサマばっかり。そんな中で日本と変わらず見学見学の私でした。さすがに馬券は買えなくて、それがちょっと悔しかったです。一発当ててヴィトンにプラダ三昧したかったな。


香港で疲れたらスイーツでしょ。ということで、有名だと噂の義順のミルクプリンっ!
牛乳プリン牛乳プリン
ヤバイ、ヤバイ。本当に濃厚で甘くて美味しいんです!18.5HK$。こんな生ものチックな食べ物食べても平気か心配でしたが、さすが香港?ちっともお腹も壊さず。あぁ、香港素敵。
でもこんなに美味しいものを、一人で食べているのがつまらなかった。私は学生時代からの友達、なっちゃんをずっと想いながら食べてました。いつも中国に行く時は彼女が一緒、楽しいことも腹の立つことも一緒に共有し、共に腹を抱えて大笑いしたものです。甘いものに目がない彼女が一緒だったら、彼女はどんなに目を輝かせ、「うまい!うまい!」と共に騒いだだろうか・・・。子牛のような純粋で円らな瞳のなっちゃん、貴女と一緒に満喫する中国が私は一番好きなんだよ。・・・と、ちょっと寂しくなった私でした。


憩いの場
公園で一休み。
出来ない、私には出来ない、そう思っていた香港一人旅。ビザも馬鹿みたいに簡単に取れた。まだこの国にいてもいいよ、そう神様が言ってくれてるに違いない。出来ないと感じても、出来る出来ると自分を言い聞かせ、時に自分を騙しつつ、ひとつひとつ出来るように努力していけばいいんだよね。



世界の車窓から




香港は私にリフレッシュできる時間や場所を与えてくれ、美味しいものでお腹を満たしてくれ、ビザまでくれた。夕日に見送られながら汽車に乗って帰路へ。ありがとう、また半年後に来るかもしれないよ、よろしく香港。





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