病気について・・・


昔に比べると、犬も猫も『家族の一員』と言った考え方が増えてきましたね。
しかしながら、私も含め今も尚多くの飼い主さんも、動物達の病気の事は無知と言っていいでしょう。
残念ながら病気の事を完全に理解出来る方は少ないと思います。

私は先代を心不全で4年前に亡くしました。
その頃は、病気の事は勿論、猫にも心不全というものがあるとは知らなかったです。
初めて愛猫を亡くし、初めてその事を知ったのです。
そして、縁あって巡り合った仔、麻凛ちゃんも『慢性腎不全』と診断されました。
そして昨年は保護した仔猫兄弟の空くんを『猫伝染性腹膜炎』といった病気で1歳と若さで亡くしてしまいました。
そのことがあってか、ちょっとした事にも過敏になり過ぎる事もあります。

では、私達が出来る事は何か?
まずは、その病気についてどんな事が原因で起きる事なのか?
その病気を詳しく知る事が大事かと思います。
そして、ではどのように対応して良いのか?
その病気を知る事で、私達が出来る事が見えてくるのではないか?
そう思えるようになりました。

その中には色んな事が含まれるかもしれません。
私の場合には、考える事、食事の見直しから初めてみました。
そうする事により、全く知らなかった事も知る事によりとても勉強になりました。(まだまだ不十分ですが)

そういった、考えから食事の事やサプリの事、お水の事など
我が家で使用しての感想なども踏まえフリーページにまとめています。

お時間がありましたら、是非覗いてみて頂けたら幸いです。

※上記文面はあくまでも個人の見解です。
何かお気づきの点や間違いがございましたら、ご指摘よろしくお願いいたします。




病気について・・・をそれぞれまとめてみました。
その他、検査結果など画像なども掲載しています。ご参考になれば幸いです。

■☆慢性腎不全について■
■☆検査結果■
■☆F.L.U.T.D.(猫の下部尿路疾患)・・・準備中■
■☆検査関連(画像報告)■
■☆猫伝染性腹膜炎(FIP)■
■未■
■未■








老化と腎臓の健康・食事


腎臓の働き

腎臓はネフロンと呼ばれる小さなろ過装置がたくさん集まったものです。
エネルギー産生など体内の様々な反応において、いらなくなった老廃物は細胞から血管の中に入り腎臓に送られます。
そして血液中の老廃物は腎臓でろ過され尿として排泄されます。
ちなみに猫の腎臓は、約20万個のネフロンからできているといわれています。
年をとるにつれてネフロンのろ過機能は徐々に失われてゆきますが、それ以外にも高血圧などの病気は腎臓(ネフロン)の機能に悪い影響を与えると考えられています。



老化と腎臓の健康

老化によりネフロンのダメージは徐々に進んで行きますが、残ったネフロンが痛んだ部分の機能をある程度肩代わりしてくれることから、腎臓の働きがどれくらい低下しているかというのは外見からはわかりにくいという特性があります。
腎臓のろ過機能は、クレアチニンや血中尿素窒素(BUN)などの血液中の特殊な成分の濃度を測定することによって推測することができます。
しかしながら、検査値に異常が認められたときには、すでにかなりの部分(75%以上)のネフロンがダメージを受けた状態にあると言われています。
老化や病気など原因は様々ですが、腎臓の機能が低下するとネフロンのろ過機能が失われ、老廃物を体外に排泄できなくなります。
残念ながらダメージを受けたネフロンを復活させることは困難であり、そのため高齢期になったら、早めに腎臓の健康維持に配慮した高齢猫用のフードに切り替えることをお勧めします。



腎臓の健康に配慮した高齢猫の食事

高齢猫の腎臓の健康維持を考えた場合、蛋白質、核酸(プリン体)、リンを多く含む肉類の 過剰摂取には注意が必要です。
蛋白質は丈夫な体格を維持するため重要な栄養素ですが、余剰な蛋白質がエネルギーとして利用されるときアンモニアが産生されます。
また核酸(プリン体)も、体内で代謝され尿素やアンモニアとなります。
大量に産生されたアンモニアの処理は腎臓への負担となります。
また働きが悪くなった腎臓は尿中にリンを排泄することができないため、血液中のリンの濃度が上昇します。
血液中のリンの濃度が上昇すると、バランスをとるため骨からカルシウムが血液中に溶け出てきます。
結果的にリンの過剰摂取は、骨ももろくすることにつながります。
また高血圧は腎臓への負担となるため、塩分(ナトリウム)の濃い食事も避けたほうが良いでしょう。

【蛋白質の制限】蛋白質がエネルギーとして利用されるとき産生されるアンモニアが腎臓への負担となるため、 蛋白質を制限
【リンの制限】血液中のリン濃度が高くなると、バランスをとるため血液中に溶け出てくるカルシウムの量が増えて骨が脆くなるため、食事から摂取するリンを制限。
【食物繊維の増量】腸内細菌の働きを活発にし、腸管内の余分な窒素を糞便と一緒に体外に排泄する。
【ナトリウムの制限】血圧をコントロールし、心臓や腎臓の負担を少なくする。



健康を支える免疫力とは?

免疫とは、元々「疫病の難から免れる」という意味です。
生死にかかわるような恐ろしい伝染病にかかっても、その病気に打ち勝つことができれば、次に同じ伝染病が流行したときには、その病気にかかりにくくなるということが経験的に知られていました。
このように動物が本来持っている病気を克服するための力は免疫力と呼ばれ、リンパ球をはじめとする血液中の多くの細胞によって支えられています。
免疫反応において、ウイルスや細菌のような体内に侵入する異物は「抗原」と呼ばれています。
一方、抗原に対して、感染防御のために産生される特別な蛋白質は「抗体」と呼ばれています。
伝染病の予防では、抗体が再び侵入してきた抗原(病原体)と速やかに結合し排除することによって感染を未然に防ぎます。
また感染症のみならず、免疫力はがん細胞と戦うときにも、その力を発揮します。



免疫力の維持を助ける抗酸化成分

加齢やストレスなどによって体内の活性酸素の量が増えると、リンパ球をはじめとする免疫力を支える血液中の多くの細胞も、ダメージを受けやすくなります。
このような活性酸素のダメージから細胞膜を守ってくれるのが抗酸化成分です。
ワクチンを接種することで、病気に対する抵抗力を高めることができますが、これは免疫力の一つの応用例といえます。
現在、抗酸化成分を多く含む食事を続けた場合、ワクチンの効果がより確実なものとなることが期待され、研究が進められていますが、免疫力の維持にビタミンEが重要な役割を果たすことが徐々に明らかになってきました。




▼主な脂肪酸の種類と働き
□飽和脂肪酸・・・細胞膜の強度に関係
□不飽和脂肪酸・・細胞膜の柔軟性に関係
*オメガ6脂肪酸・・新陳代謝を活発にする成分を産生
*オメガ3脂肪酸・・炎症を抑制する成分を産生

▼主な脂肪酸の種類と供給源 □飽和脂肪酸・・・パルミチン酸(動物性油脂)・ステアリン酸(動物性油脂)
□不飽和脂肪酸・・・オメガ6脂肪酸・リノール酸(植物性油脂)・アラキドン酸(動物性油脂)
      ・・・・・・・・・・オメガ3脂肪酸・α-リノレン酸(亜麻仁、大豆油)・ DHA(フィッシュオイル)・EPA(フィッシュオイル)

□抗酸化成分
ビタミンE&C 、ベータカロテンが配合されています。これらの抗酸化成分が組み合わさって働くことで、体を酸化から守り、免疫力の維持を助け、愛猫の健康

□食物繊維(ファイバー)は炭水化物の一種で、胃腸の健康維持に重要な栄養素です。消化酵素によって分解されることはありませんが、腸内細菌によって部分的に分解利用されます。
腸内細菌に分解・利用されやすいものは可溶性繊維、されにくいものは不溶性繊維と呼ばれます。
□可溶性繊維
腸内細菌の働きによって可溶性繊維から産生される短鎖脂肪酸(酪酸)は腸の上皮細胞の栄養源になります。このとき腸内のpHを正常に保ち、悪玉菌が減り、善玉菌が増えるのを助けます。
■不溶性繊維
腸管内をゆっくり通過することによって、便の形成を助けます。
■可溶性繊維
可溶性繊維は、尿素の糞便中排泄を増加させ、血清尿素窒素濃度(BUN)を低下させ、尿からの尿素排泄を減少させる効果がある。


■推奨レベル

【水】
常に十分な水を飲めるようにしておく。
脱水、血液減少症、腎血流低下が重度であれば、非経口輸液を行う。

【エネルギー】
非たん白カロリーの形で十分なエネルギーを摂取させる。

【たんぱく質】
たんぱく質の過剰摂取を避ける。30%以下

【ナトリウム】
ナトリウムの過剰摂取を避ける。0.35%以下

【リン】
リンの過剰摂取を避ける。0.4~0.6%

【酸負荷】
酸の過剰摂取を避ける。

【カリウム】
≪低カリウム血症(特に猫)≫
 → 経口的なカリウムの補給。カリウム濃度の高い食事に変更。
≪高カリウム血症≫
 → カリウムの補給を中止。
   カリウム保持性利尿薬から、ループ利尿薬またはサイアザイド系利尿薬に変える。
   カリウム濃度の低い食事に変更。

※%は、すべて乾燥重量あたりです。




※参考書抜粋





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