「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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「まもあんのバンコクライフ」 まもあん本舗Blog
第2章 添乗員ちょんぷーさん案内の旅 1
==第2章 添乗員ちょんぷーさん案内の旅==
その1 1日目 2005年1月29日(1)
旅のきっかけは相方のちょんぷーさんから。
「田舎に行くよ」
「なんで?」
「だって、まだ行っていないじゃない。皆、会いたがっているよ」
タイでは家族付き合いというか、親戚付き合いが一般的。ちょんぷーさんの親戚(お母さん系)はピサヌロークとチェンマイの間の
ウタラディに集中。なので、この機会にお邪魔することに。
列車のチケットの予約はちょんぷーさん。ここは添乗員ちょんぷーさんにお任せ。
出発日は2005年1月29日土曜日。
「駅はファランポーン?」
「ううん、ドンムアン」
せっかくバンコクにいるのだから旅の始発点はファランポーンがいいのでは?さあLet's Goという感じになるのに。
スタートからローカルチック。(実は最後までローカルチック)
ドンムアンは国際空港で有名ですが、その前には鉄道路線が走っています。
自宅からドンムアン駅までタクシーで行き、スタンバイ。
まずは駅でクィッティオを1杯。
ぼくの旅は食の追及でもあります。
今から、列車内で食べるガイヤーンをイメージ。あーおいしそう。もち米も忘れずに。
ところが、現実を知ることになります。恐るべしタイ国鉄。
9:15ドンムアン出発予定の列車はまだ来ず。
これがタイらしい。
9:25到着。乗り込みます。
今回は添乗員ちょんぷーさんがチケットを押さえました。急行列車ということで、予約席。
ところがぼく、ちょんぷーさん、ちょんぷーさんのお母さん、3人の席には誰かがいる。
こちらが来て察したみたい。チケットのない人は出て行ってください。
でも彼らはどこに座るのか???
さて、ハイネケンを開けます。朝から失礼。
でもぼくの旅にビールはつき物です。
ごくっ。うまし。
こうして旅が始まりました。
その2 1日目 2005年1月29日(2)
9:30、ハイネケンを飲み始めたところ、9:45、女性の乗務員が軽食を配りはじめました。
さきに列車に乗り込む際に手伝ってくれた方。この方は一緒に列車に乗っているのですね。
軽食がでるとは・・・飛行機みたい。
パン2種にコーヒーをいただきます。
でもビールを飲んでいる途中でコーヒーとは・・・
さて、ビールを再び飲み始めています。
すると、9:50バンパインに列車は到着。
そして、10:10アユタヤへ。
正直このあたりは田園風景が続きます。そして・・・その後も田園風景のみ。
持ち込んだ日経エンターレインメントは読んでしまいました。
10:50列車はロッブリーへ。車内から猿達の暴れている姿が見えます。さすが暴れん坊お猿さんたちがいるロッブリーぽい。
11:15 トイレ探検へ。
その前に列車の連結部を覗いてみる。
扉、開いています。
後ろの列車へ向かう扉が開くと、恐ろしいです。
そこでタバコを吸っている方がいます。
1つのケアレスミスで痛手を食いそうです。
トイレに入りました。タイ風というか和式というか。意外と清潔でした。タイ人さんご用達のお手持ちシャワーもあります。
ちなみに後から見ましたが、お向かいは洋式でした。
タイの列車でのお手洗いはお好みで。
その3 1日目 2005年1月29日(3)
トイレ探検から戻り、2本目のハイネケンを。
すると、11:30おやつが配われました。
そして、11:40、昼食の弁当が。
ここで悟りました。
夢見たガイヤーンともち米はここには来ません。
思っていた以上にこの列車はサービス付きでした。
弁当は2種類。タイ米は比較的大盛り。
でも、なぜにビールを開けるとご飯がくるのか?
12:15ナコンサワンに到着。美人の里ですね。
ここからが長く感じます。
ピサヌロークについたのは13:50。その間、寝ていました。
ピサムロークでは5分ほど停車していました。しまった、ビールを買ってくるべきだったか。
そして目的地ウタラディに到着は15:10。これはほぼ時間通り。
駅につくとタクシーの呼びかけが多数かかります。でも駅には、お出迎えが来てくれていました。
その車に乗り、ちょんぷーさんの親戚の家に(ちょんぷーさんのお母さんの兄弟)。
実は前日に聞いてみました。
「何人集まるの?」
「50人」
「50人!!」
思わず消灯後の寝室で声をだします。
「うそ、でも30人くらい」
・・・それでも多い・・・
その言っていた雰囲気がわかりました。
親戚の家に到着すると、出迎えは・・・野外におかれた大きなスピーカー達とテント。
なんだ?これは・・・運動会でもやるのか・・・そんな感じ。
そして、大音響で音楽がかかっています。すごく近所迷惑。
うわわわ~~~!
心の中でそう思っていました。
ローカルなことは重々やってきましたが、これはまたイメージと違いました。
そして、この後宴会が始まります。
その4 1日目 2005年1月29日(4)
家に入ると親戚の皆様が・・・・
聞くとちょんぷーさんのお母さんは9人兄弟だそうです。(ちなみに上から3番目)
そして、ちょんぷーさんのお母さんのお母さんが。
今年83歳。
実はしばらく体調を崩していました。そして、そのたびにちょんぷーさんはここに来ています。
まずはご挨拶。
「目が見えないからね・・・」といいつつ、その後、壁に掛ける王様のお顔はしっかり判別できていました。
このおばあちゃん、なかなかしゃれが効いています。
そして、「私はもうたくさん生きたから」
でもこのばあちゃんを思ってたくさんの親戚が毎年集まっています。
今回の集まりは、ちょんぷーさんの説明では、毎年あるとのこと。
ただし今年はイベントもあります。
この家、見た目新居でも、幾分たっているかな、と思っていたら、建って2年とのこと。
そしてまだお坊さんを招いていないから、明日、2005年1月30日10:30に9名のお坊様を招いて儀式をしてもらうそうな。
この話を聞いた瞬間、何人集まるんだ??? と推測不可能に。
すでにぼくらが到着のころには、2つのグループに分かれて宴会が始まっています。
さわでぃくぁっぷ&さわでぃかーといわれても誰が誰だかわかりません。
99%タイ人さんの社会です。(1%はぼく)
初めて会う人ばかり。(中には家に遊びに来てくれた親戚もいますが、わずか)
もう顔はわかっても名前はちんぷんかんぷん。
そこで、ちょんぷーさんに聞いてみた。
「お母さんは何人家族?」
「9人」
「・・・」
ちなみにお母さんは上から3番目らしい。
兄弟が結婚して、子供産んで・・・・
この話を聞いた瞬間、何人集まるんだ??? と考えるのが無駄と思いました。
いやはやタイの社会、恐るべし。
でも確実に出産率が低下していると感じるのは日本同様かもしれません。
その5 1日目 2005年1月29日(5)
実は到着早々のおもてなしがありました。
家に入り、家の主(ちょんぷーさんのお母さんの弟さん)がよく来た来たと出迎えてくれ、
この部屋を使いなさいとちょんぷーさんとぼくに。
何十人集まるか分からない状況でぼくらに部屋を与えてくれる。
ただしべッドはあってもマットレスはなかったので、後から持ってきてくれて、そこで寝ることに。
なんという特別扱い。
これはぼくではなく、ちょんぷーさんのおかげ。
どうもおばあちゃんからみて孫の中ではドンらしい・・・
「なんでかわかる?」と、ちょんぷーさん。
「かわいいから」
と、一度お世辞。
「おばあちゃんを大切にしているからよ」
と、照れずに返す。
そりゃ、バンコクから何かあるごとに来ていたら、皆一目置くでしょう。
あと、実際、この後の宴会にも当然のごとく協賛をしていたようです。
(ぼくは手ぶらでした・・・)
そして、弟さんが、部屋の案内の後、ちゃんとあるからね・・と寝室から箱を持ってくる。
なんだ?と見ると、
”ハイネケン”
・・・・ビール1ダース。
「これは君の分だよ」
おいらのためにハイネケン!!!
ちなみに説明すると、ハイネケンはタイではピレミアムビールです。実は、この後の宴会ではシンハ-が中心。そしてチャン・ビールも控えています。これは普通のビール。
なんというおもてなし!!
・・・でも後からちょんぷーさんに聞いてみると・・・
ちょんぷーさんが、ぼくが飲むのはタイガービールだから・・・といったらしい。
でも近くの商店にはタイガービールの在庫なし。そこでハイネケンを頼んだらしい。
(確かにタイガーとハイネケンを交互に飲んでいるぼく)
ここにもドン!(ちょんぷーさん)の指示が影響していました。
おそるべし、ちょんぷーさん。
ここで1つトラブル。
酒屋さんが登場、頼まれ物をもってきたよ!!でもそれは・・・
「スプライトじゃない、スパイだよ!」
ここの家の主の弟さんが言います。
スプライトは皆さんご存知。
スパイはタイのワインクーラーのこと。
家の主の発音が悪かったのか、酒屋さんが聞き取りを間違えたのか。
実は同じことぼくとちょんぷーさんもやっています。
友達とディスコに行ったちょんぷーさん。
「何飲んでいるの?」
「すぱい」
「スパイ!何お酒飲んでいるの」
「ちがう、スプライトだよ」
どうもちょんぷーさんの血筋はスパイとスプライトに当たりが悪そうです。
なお、酒屋さん、ちゃんと赤のスパイをダースで持ってきました。
この後の皆さんの酔い方が心配です。そしてそれは的中です。
その6 1日目 2005年1月29日(6)
一行に宴会の話が始まりませんが、あと少しエピソードを。
さて、おばあちゃんと挨拶をしていると、また別のちょんぷーさんのお母さんの弟さんが何かを持ってきてくれました。そのころ、ぼくはハイネケンをいただいています。
ちょんぷーさんがおばあちゃんに「毎日飲んでいるのよ」というと「飲みすぎに気をつけなさい」と指摘が入った後でした。(いやいやぼくの飲み方、まだまだ静かなほうですよ、おばあちゃん)
弟さんが手にもってきたのは・・・・仏様。仏像です。
今、ぼくも首に金のネックレスに仏様を下げていますが、これはタイ・スタイル。
でも不思議なものでこれを下げていないと、なんか物足りないんですね。
ちなみに、先日のバンコク地下鉄騒動の際には、下げていませんでした・・・
見せてもらった仏像、多い多い。収集する人はたくさんいるので、驚きませんが、でもずらりと並ぶのはすごい。
そこで仏像の見方レッスン。
いやはや、これはぼくにはまだ早い。
いろいろ言われても(タイ語で)分かりません。
ちょんぷーさんもレンズで観ています。
あなた、わかるの?
そして、ちょんぷーさん、小さな仏像を2つもらっていました。
ご利益を期待します。
(なんせちょんぷーさんがハッピーなのが、我が家では幸せなことです。面倒をもちこまないように)
でも、ぼくが注目したのが出てきました。
昔のタイのお金です。
おいおいおい!!
思わず、びっくり。
タイ人さんに日本の硬貨を見せるとき、一番喜ぶのが5円玉なんです。
このように穴の開いている硬貨は珍しい。
タイでも昔、穴開き硬貨があったんですね。
大きさは5円玉くらい。こりゃ、珍しいのを見ました。
そして、いまや1バーツ硬貨となっている「1バーツ」、昔は紙幣でした。
1バーツ紙幣を見させていただきました。これは100円紙幣を見るのと同じ感覚。
(今の若い人は100円紙幣なんて知らないでしょうね・・・と、ぼくも親がカンカンに入れているのを見たぐらいですが)
そして、いまや、観光客には何にもならない、かつ、現地の人間もよほどスーパーのレジが空いていないときしか財布から出さない、サタン。これも昔は紙幣でした。日本の貨幣の歴史も同じですね。
いやはや珍しいのを見させてもらいました。
そして、宴会が本格的にはじまりそうな雰囲気。
全員、屋外テントへ移動します。
このときには25名くらいに人数が膨らんでいました。
この後、どうなることか、おそるべし。
その7 1日目 2005年1月29日(7)
そして、大音響のカラオケ大会が始まりました。
料理はちょんぷーさんのおじさんおばさんが家の裏で作ってくれます。これが意外とおいしい。
裏を覗くと、煙もくもく。
魚を炭で焼いています。おお!BBQ気分。魚の中にはレモングラスを入れて焼いているので、
香りつき。炭火なのでふっくら、そして辛いタレで、ビールをごくり。
ぼくとちょんぷ-さんはまだ結婚していませんが、まあ結婚したとして、いとこにあたる人たちが
たくさん野菜を切ったりしています。
なにか手伝う?と覗いてみると、
なんだあ、あんた唐辛子が食べたいのか!
と、言われてしまいました。
いえいえ・・・
お邪魔しないでひっこんでいます。
なんか日頃動くタイプなので、ジッとするのが苦手です。
家の前の大テントに座っても、大音響カラオケ大会でみなの話が聞き取れません。
昨年12月王様のお言葉でディスコなどは音響規制が入りましたが、今、この場所にチェックが入ると
確実にひっかかりそうです。ボリューム、最大じゃないのこれ?
でも意外とカラオケ、うまし。
この人もいとこに当たるのか、おばあちゃんに歌いながら元気だね~と話をしています。
すると、おばあちゃん、なにかを取り出しました。
チップ(お小遣い)だそうです。
1バーツ硬貨。
やはりこのおばあちゃん、やります。
ちなみに、先ほど、ぼくらが仏像さんや古いお金を見ているとき、ちょんぷーさんのお母さんが手伝って、瓶のコインの数を数えていました。これの準備だったんですね。でもそのとき10バーツコインが沢山あったのですが。
ちなみにこのお歌のお姉さんたちグループがほとんどスパイを飲んでいました。
そして、ぼくは・・・実は今回の「まもあんの旅物語」はここまでの下書き、この宴会の最中、テントの中、
まさに大音響のカラオケ大会の中、パソコンに向かって打っています。
だって・・・話したって・・・皆飲んでいるんだもの。
すると、親戚一同が延長コードを2本使って、カラオケセットの電源をつなぎ、パソコンにつないでくれました。そして、近くに 電球も1つ追加。なんとやさしいか。
そして、ぼくは、自宅にいる雰囲気とは違う環境でパソコンに向かっています。
でも正直、ここまで打って、右耳が・・・痛い・・・・
でも違う環境なので、意外とサクサク打っています。
でもこのあたらにつけた電球が曲者でした。
蚊が寄ってきます。
強敵現れる。
そこで、ちょんぷーさん、登場。
中に入るか? と言ってきます。
なんで? と聴くと、
う・る・さ・い
ごもっとも。
そこで、まもあんのパソコン基地はいただいたお部屋へ移動。
30人近くいる大テント(裏には10人近い)を後にしました。
でも、ここでも音ががんがんいっています。
あー大変だ!!
(こうして、ここまでの下書きは打たれました。このあとの内容は、バンコク戻ってから打っています)
その8 1日目 2005年1月29日(8)
部屋へ移動したぼく。
ちょんぷーさんが途中まで覗いていました。
でも、しばらくすると、現れません。
その頃、ぼくは平和なカラオケの大音響の中、津波被害に関する資料に目をやり、打っていました。
平和な中で被災の情報。
なんとミスマッチな。
ちなみに補足すると、このカラオケ、かなり近所迷惑です。
でも、大きなスピーカーのよこになにか看板が用意されていました。
そこには、
このパーティーは県の許可をもらっています。
・・・むむむ。
なおかつ、気になったのは、家に来る人たちのオートバイに某タイ国首相の政党のマークが張られていること。
・・・むむむ。
襲撃されないといいが・・・
タイでは2月6日に選挙があり、特に地方では、政党間での襲撃事件で命を奪われていたりします。
バンコクなら、まだ安全な気分でも思えば、ここは地方。
ちょっとだけ緊張していました。(それだけ酔っていない)
さて、ちょんぷーさんはどこにいったんだ?
部屋を出てみると、ちょんぷーさんのお兄さんの子供の子がここだよ、と隣の部屋を指差しています。
隣の部屋を覗いています。
すると、ちょんぷーさんの後ろ姿が。
そしてちょんぷーさんのお母さん、お兄さん、お母さんの弟さんが囲って・・・
トランプ・・・・
あいや~~~
「警察きたよ~~」
と、言ってやりました。
なんとも、宴会にはカラオケもつき物ですが、トランプもつき物ですね。
ぼくは「地球の歩き方」に従い、トランプから離れました。(詐欺じゃないけどいやだもの)
そして、部屋にひっこみました。
まもなく、深夜が訪れます。
カラオケの大反響はまだまだ響いています。
(続く)
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