晴れ時々きのこ日和

 晴れ時々きのこ日和

赤ちゃんの記念行事 読み物

【 お七夜・命名式 (生後7日目) 】
 「名付祝」とも言われます。
 親戚や知人、お世話になった方に赤ちゃんの名前を披露するのが目的です。 赤ちゃんが生まれてから数えて7日目の夜に行うのが習わしです。最近は、ママと赤ちゃんの健康状態をみて行うのが一般的です。
 以前は赤ちゃんの名前と生年月日などを 命名書 に書き、神棚や床の間に飾りました。そして名付け親や仲人、親戚などを招き、盛大に赤ちゃんの命名披露の祝宴を開きました。現在は、神棚や床の間がない家も増えたので、命名書を貼る場所も家の中で一番目立つところに貼るのが一般的になってきました。
 また、ママや赤ちゃんの体調もまだまだ万全でない時期なので盛大なお祝いよりも、両家の親を招いて内輪でお七夜のお祝いを行うことが一般的となってきました。

<命名書>
 命名書は赤ちゃんの名付け親が毛筆で書くことになっています。しかし、市販の命名用紙を使って両親が手書きしたり、ネットで書道家に注文したりと最近はやりかたもさまざまになりました。私は頑張って手書きしました。とても記念になっています。

命名書(略式)の書き方
<1> 半紙の中央に「命名」と書き、その下に赤ちゃんの名前を書く。
*難しい読みがなの場合は振り仮名をふるといいですね。

<2> 左に生年月日を書く。(市販されている命名紙は右の場合も)*平成○年○月○日


【 お宮参り・初宮(生後30日~) 】
 男の子は生後31日目、女の子は生後33日目(地域によって異なります)になったら、その土地の神様(氏神様)に赤ちゃんが無事に生まれた感謝と、赤ちゃんの健やかな成長と幸せを祈願するものです。
以前は父方の母が付き添って参拝していましたが、最近は父と母だけで行うケースも多くなりました。
日にこだわらず、ママと赤ちゃんの健康状態を考慮して、生後1ヶ月前後の天候のいい日に行うといいと思います。服装も決まりはありません。最近は レンタル衣装 を利用する人もたくさんいます。
 実際は、赤ちゃんにとっても、ママにとってもこの時期の外出はちょっと難しいかもしれません。一か月健診でママも赤ちゃんも健康状態が良好と確認できてから無理がないよう、天候や日にち、場所を選んでお参りすると安心です。
 お宮参りは、父方の祖母(ママからみるとお姑さん)がお祝い着をきた赤ちゃんを抱いてお参りするのが正式です。決まりではないので、こだわらなくてもいいと思います。私は自然と抱っこしてもらってましたが。

<赤ちゃんのお祝い着>
 正式なお祝い着は無地の着物を着せたうえに、男の子は黒地に鷹や鶴などの縁起のよい絵柄「熨斗目広袖(のしめひろそで)」、女の子は朱色地に「友禅広袖(ゆうぜんひろそで)」が祝い着とされています。
 お祝い着は母方の実家が贈るものとされてきました。最近は レンタル衣装 も豊富です。また ベビードレスに白いケープ を着用することも多いようです。お参りをする季節や好みに合わせたお祝い着を選ぶといいと思います。
 同伴者も写真を撮るなら、赤ちゃんのお祝い着にあわせた服装にするようにしましょう!こだわらなくてもいいと思いますが。


【出産内祝い・出産祝いのお返し】
 出産祝いを頂いた場合、お宮参りの頃(生後1ヶ月目)を目安に「内祝い」を贈ることが一般的です。品物には水引ののし紙をかけ、「内祝」または「出産内祝い」、その下に赤ちゃんの名前を書くのが慣習となっています。
 また、出産内祝いは、あまり金額にこだわらなくてもよいと思います。大切なのは金額ではなく感謝の気持ちです。ただ古くからの慣習でお祝い返しは 「半返し」 が一般的といわれています。いただいたお祝いの半分くらいの金額に相当するものをお返しするということです。また関係にもよりますが、目上の方から高額のお祝い金をいただいた場合には半返しより少し控えめの金額でもよいと思います。
 親しい身内、両親などには、赤ちゃんの写真や 名入れギフト を選ぶと心遣いが伝わり喜ばれると思います。


【 お食い初め・百日祝い(生後100日目~) 】
 赤ちゃんの健康と、生涯、食べるものに不自由することなく過ごせますようにと願って、お乳以外の食べ物を食べさせる行事です。地域にもよりますが、生後100日目、110日目または120日目に行います。食べ物に困らないようにと願いを込め食事をさせることです。この時期の赤ちゃんは離乳食すら食べていないことが多いので、実際は食べる真似をさせることになります。
 お食い初めで使用する器は、男の子は総朱塗りのお椀と低いお膳を、女の子には内が朱塗りで、外が黒塗りのお椀と高いお膳を使うのが正式とされています。最近は プラスチック製ベビー食器 で代用することも多いようです。私は離乳食用に買った物を初めて記念として使いました。
 赤ちゃんにお祝い膳を食べさせるのは、家族の年長者の方(赤ちゃんと同性)の役目です。その理由は、最年長の方のご長寿にあやかるとされています。

<お祝い膳に添える一般的なメニュー>
・ 尾頭付きの焼き魚 (鯛の尾頭付き)
・ すまし汁     (女の子なら蛤) 
・ 煮物       (筑前煮)
・ お赤飯
・ 香の物

 *歯が丈夫に生えるように「歯固めの石」としてきれいな小石をお膳に3つ備えることもあります。


【 初節句 】
 生後初めて迎える節句のことです。節句は子どもが育ちにくかった時代から続く行事です。子どもの無事な成長に感謝し、今後の健やかな成長を願う節目として行われます。ただ、初節句を迎えるのが生後1~2ヶ月の場合は、翌年に延ばしても問題はありません。
 男の子は5月5日の端午の節句、女の子は3月3日の雛祭りに、人形などを飾ったりして赤ちゃんの健やかな成長をお祈りします。
(男の子)5月5日 端午の節句)
 男の子が初めて迎える5月5日の端午の節句が初節句です。鎧、兜、刀、武者人形や金太郎を模した五月人形などを室内に飾り、庭に鯉のぼりを立てるのが、典型的な祝い方とされています。鯉のぼりの風習は、江戸時代にさかのぼります。当時の武家では男の子が生まれると、門前にのぼりを立てる風習がありました。のぼりを立てられない庶民は代わりに鯉のぼりを立てました。なぜ鯉かというと、中国の故事「登龍門」の急流をのぼりきった鯉は竜になるという話に由来しています。わが子がこの鯉のようにたくましく成長し、やがては成功してほしいとの親心から鯉のぼりは生まれたと言われています。
 前日に飾るのは「一夜飾り」といわれ縁起が悪いとされてます。遅くても4月中旬までには飾るといいと思います。こいのぼりは外に飾るのでご近所の目もあるので早めに片付けた方がよさそうです。
(女の子) 3月3日 桃の節句
 女の子が初めて迎える3月3日の桃の節句を初節句と呼びます。ひな人形を飾り、ひなあられ、菱餅、白酒、鯛や蛤の料理(お吸い物等)、ちらし寿司などをでお祝いをします。
 桃の節句は、女の子の厄払いと健康祈願のお祝いで、平安時代までさかのぼります。ひな人形には、子どもに降りかかろうとする災忌を、本人の代わりに引き受けてくれる災忌の意味もあります。
 ひな人形を出すのは、2月の雨水の日(うすいのひ)がよいとされていますが、一般には節分を過ぎてからといわれています。
 一方片付ける日は、「いつまでも片付けないと婚期が遅れる」という言い伝えがあるため、3月3日を過ぎたらすぐに片付ける家庭が多いようです。
<破魔弓・羽子板>
「破魔弓」 は男の子の初正月の祝いとして贈られる習慣があります。弓には武勇を表し、邪気を払い、目に見えない精霊を退散させる力があると言われます。江戸時代に武家の男児が成長して立派な武士として出世することを願い、弓矢が贈られるようになったのが始まりです。
 また、 「羽子板」 は女の子の初正月を祝いとして贈られる風習があります。厄除けのまじないとしてお正月に羽根つきが行われています。邪気をはね除け、美しく無事成長することを願うための大切な飾りとなっています。


【 1歳の誕生記念】
 満1歳を迎える初誕生だけは違い、家族や親戚を招いて祝宴を行っていました。また、これからの健やかな成長を願う「一升餅」や赤ちゃんの将来を占う「将来占い」などユニークな風習も。みんなで楽しく、記念に残る誕生日にしたいものです。

<一升餅(立ち餅・誕生餅)>
 一升分の餅米で作った 「一升餅」 を風呂敷に包み、子どもに背負わせ、一生食べ物に困らないようと祈願する風習です。2キロほどにもなるお餅は、子どもにとってはひっくり返るほどの重さですが、一生懸命な姿、フラフラする様子を写真やビデオで納めるのもよい思い出になりますね。

<将来占い(選び取り)>
 並んだ複数の品の中から、赤ちゃんが最初に取るもので将来の職業や才能を占います。地域によって用意する品もさまざまですが、多いのはそろばんとお金のようです。パパの職業を連想させる品を置くのも楽しいですね。

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