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ひらかれたマンガ表現論へ




テヅカ・イズ・デッド:ひらかれたマンガ表現論へ
伊藤 剛/著 http://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/
NTT出版,2005.9
[ マンガをさまざまな表現行為のひとつとして捉え、そこに内在するメカニズムを探る。]

[マンガ表現論の新パラダイム]と言われている漫画表現論の極北の本!
漫画家(表現者として最高の漫画作家)を目指すなら、是非とも読むべき恐るべき本!

目次)
はじめに

第一章 変化するマンガ、機能しないマンガ言説
 1-1 なぜマンガ言説は、現状に対応できないのか?
 1-2 「読み」の多様さとシステム論的分析の必要性
 1-3 マーケット分類とジャンル分類のあいだ
 1-4 「少年ガンガン」に見る言説の断絶
 1-5 誰が子どもマンガを「殺した」のか
 1-6 キャラクター表現空間のなかで

第二章 切断線を超えるもの――いがらしみきお『ぼのぼの』の実践――
 2-1 いがらしみきおの認識
 2-2 『ぼのぼの』と「動物化するポストモダン」
 2-3 「切断線」としての『ぼのぼの』
 2-4 「切断線」はどのように見いだされたか――マンガ表現をシステムとしてみる

第三章 「キャラクター」とはなにか
 3-1 「キャラ」とリアリティ
 3-2 『NANA』は「キャラ」は弱いけれど、「キャラクター」は立っている
 3-3 「キャラ」とはなにか
 3-4 「キャラ」からみるマンガ史――『地底国の怪人』が隠蔽したもの――

第四章 マンガのリアリティ
 4-1 マンガにおける近代的リアリズムの獲得
 4-2 「コマわり」とはなにか
 4-3 『新宝島』と「同一化技法」 竹内オサムが抱えたマンガの「近代」
 4-4 フレームの不確定性
 4-5 映画的リアリズム、「同一化技法」ふたたび
 4-6 少女マンガと「映画的」ではないリアリズム

第五章 テヅカ・イズ・デッド 手塚治虫という「円環」の外で
 5-1 手塚治虫という円環
 5-2 より開かれたマンガ表現史へ

おわりに マンガ・イズ・ノット・デッド

●299から304ページの文献一覧も充実。●!


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