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2006年06月30日
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カテゴリ: 宇宙人暴走

かえでが小学校高学年の頃って、本当にいろんな出来事があった。

以前にも書いたように、4年生になる頃にやっとトイレでウンチができるようになって、
自閉症協会のキャンプにも参加して、新しい経験をしたり、
かえでが4,5,6年生の3年間、私も仕事に行ったりした。

こうやって書いていると、順調に楽しくやってきているように思うんだけど、
実はこの頃から、かえで自身に変化が見えてきていた。

女の子は、高学年になる頃から、友達の中でグループを作りたがり、
第2の自我が芽生え始める頃。
身体も、第2次性徴で生理が始まったり、急に身体が大きくなってきたりする。

男の子は、多少女の子より遅ればせながらも、第2次性徴期に入る。


小さい頃、宇宙人かえでは暴走しまくって本当に大変だったけど、
この暴走は、かえでが地球環境にうまく順応できなくて、
周りが無理矢理この環境に収めようとしたから、暴走しているように見えただけかもしれない。


でも、第2次性徴、いわゆる思春期の入り口に差し掛かると、今度は周りの環境ではなくて、
自分自身の中から湧き上がる、何か言葉では言い表せない何かが、
気持ちを荒れさせ、暴走に至るような気がする。


かえでは4年生くらいの頃から、私に対して敏感になり、
私の顔色をすごく見るようになり、口調も気にするようになった。
私が不機嫌そうな顔をしていたり、ちょっと言い方がきつかったりすると、
すごく不安そうな顔で見ていた。

別に私がいつも不機嫌で怒っていた訳ではないのだけど・・・
誰だって、ちょっとした時にそういう顔になる時ってあるでしょ?


始めは不安そうな顔で見ていたけど、だんだんとそれが反抗的になって、
私に向かってくるようになった。
いきなり私のところに来て、殴ったり髪を掴んだりする。


反抗的な行動はエスカレートしていき、ちょっと誰かを呼ぶために大きな声を出すと、
かえでには怒って叫んでいるように聞こえるのか、すぐにすっ飛んできて私を殴る。

だから、かえでの前では一切不機嫌そうな表情や、大きな声は出せなかった。
いつもニコニコ笑顔の優しいお母さんでいなくてはならなかった。
そうしないと、私がかえでにやられる・・・


初めて向かってきた時は、「なに?いったい・・・」とびっくりした。
2~3回続いた時、無抵抗でいるとかなり痛い思いをするので、
自己防衛のために、思わず 「やめて!」 と手をかざす。


「やっちゃダメよ」

「かえで、いけないよ」

「どうしてわかんないの?」

そんな言葉が続いた。この温厚な私?もだんだんと声を荒げていった。
かえでの前では、言わないようにしていたけど、仕方が無かった。
いくら障害のある自分の子でも、
いきなり殴られたら 「なんだよ、こいつ!」 って思いたくなる。
ワケがわかっていないから、仕方が無いと思うんだけど、やっぱり殴られたら腹が立つ。

一度頭に来て、ガツンと一発返したことがあった。
これが良くなかった。

かえでには、この場面が相当な印象で残ってしまったらしく、

私を殴る。すると殴り返される。

というこだわりになってしまった。
時には、この場面がフラッシュバックすることもあるようだった。


このこだわりを崩さなくては、と思い、
殴られた時、ニコッと笑って 「やめようね」 と言って、
そっとかえでの腕を掴み、止めさせる。


でもかえでは、私の腕に噛み付き、手を振りほどいて、また私に殴りかかる。
とにかく、自分が殴り返されるまで、しつこくやってきた。


いい加減放っておくと、私の手を掴み、クレーンで自分の頭を殴れとばかりに、手を運ばせる。
そして、いつも私が 「やめて」 と言うので、
かえでも殴られるマネをしながら 「ヤメテ」 と言う。
そこまでこだわる行動になってしまった。


「殴る」といっても、ゲンコツでパンチするとか、そんなすごいものではなく、
軽い平手打ちって感じ。「叩く」の方がうまい表現かな?


そんなことが続いて、だんだんとかえでが怖くなってきた。
家庭内暴力とまではいかないけど(充分いってるか;)、そばにいるのが怖くなった。

まさに我が家の  積木くずし  だった

一番怖いのは、車を運転している時。
ワケもなく急に後ろから手を伸ばし、私の顔の前面を叩いてくる。それも目の所を。
一瞬、前が見えなくなって、火花が散ったようになって危うく事故になりそうなこともあった。
後ろから手を出せないように、タクシー運転手の防犯カバーのようなものを取り付けようか?
と思ったこともあった。


そういうことが続き、そばにいる事も車に乗る事も、本当にしんどい時期があった。

家にいる時に、四六時中そうなっていたわけではないけど、
私はかえでに対して、腫れ物を触るようなところがあったかもしれない。

ストレスも溜まったけど、かえでが学校に行っている間は、私も仕事に行って、
家でのイヤなことは、しばし忘れることもできた。
唯一、自分の仕事のことだけを考えていればいいだけの、気分的には楽な時間だった。

学校では、家での暴走の裏返しのように落ち着いていて、
他の子に危害を加えるということもなく、安心して先生に任せられた。


そして、なんとかやってこれたのは、
同居のおばあちゃん(私の実母)がいてくれたからだと思う。


かえでは、おばあちゃんっ子で、よくなついていたし、
母もかえでの面倒を看ることが上手だった。
困ったときは、いつも母がいてくれたお陰で、
私も仕事にも出れたし、姉妹の事もやってこれたと思う。

私自身が母に甘えていたのかもしれない。
夫が非協力的だった分、母に頼るしかなかった。
逆に考えれば、もっと夫に頼っていれば、夫も協力的だったのかもしれない。
でも、育児にマメな性格ってあると思う。夫はどう見ても子煩悩のタイプではなかった。
意思の疎通が出来ないかえでの面倒なんて、喜んで看るはずもなかった。



かえでが5年生の時の11月。

その母が亡くなった。

あまりにも急な出来事だった。






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最終更新日  2006年06月30日 11時26分18秒
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