二上山からの日没






太陽が沈むまでにまだ一時間くらいあるようですが、万が一たどり着く前に太陽が沈んでしまっては大変。
檜原神社の目の前の「檜原お休み処」でお茶でも飲んで“その時”を待つことにしました。




「檜原お休み処」は風通しのよいなかなか良いお店です。
私はわらびもちも頼むことにしました。




そこのお店の方と仲良くなって面白いお話を伺うことが出来ました。




「今日は秋分の日なので、二上山の真ん中に太陽が沈むのですよね。」


「いえ、そうではないのですよ。
そう言われてこられる方は多いのですが実際は、10月2日、3日 4日辺りが一番真ん中に沈むようですよ。」



「え~、今日じゃないのですか、道理で写真を持った方が10人くらいで少ないと思っていたのです。」




「そうですね、一番多いのは10月4日、5日の土日くらいじゃないですか。
その時は、もう境内いっぱいの人だかりで写真を撮るのは大変ですよ。」




「そうなんだ、じゃあ今日は人が少なくて、返って良かったかもしれないね。」




「去年だったかしら、写真家の立木義浩さんが朝から彼のスタッフをたくさん引き連れてきてかなり占領して素人は、ちょっと良いポイントでは撮れなかったですよ。」





「そうなんですか、ちょうどその日に来るのですね。」





「いや、そうではなくて、良いポイントに太陽が沈むまで3~4日通い続けるのですよ。そして、そろそろ今日かなという日には服装もスーツでびしっと決めてそれはそれは力が入ってますよ。」






「すごいですね、プロの写真家が大勢で連日ですか。
ところで、良いポイントってどこなんですか。」




「やっぱり、鳥居のしめ縄が入るあのへんじゃないですか。」




と、指さしてくれたところを見てみると、もう数人の人がすでに脚立を立てて陣取っていました。





そうなんだ、良いポイントでは数人しかカメラを構えることは出来ないんだ。



おまけに、脚立もないし…。



とにかく話を聞きに行こう。
こうなっては、じっとしていられません。



それから、脚立を立てている人のところへ行ってまたまたお話を伺うことにしました。


「どうですか、この辺りがいいポイントなんですか。」


「まあ、いっぺんカメラでのぞいてみたらどうですか。ただ、今日はまだ少し早いみたいですがね。」




ということで撮った写真がこれ↓です。




>日没




どうですか、結構綺麗でしょ。
でも、やっぱり少しずれていますね。




それから、30分くらいどの位置がいいか色々検討しているうちにだんだん日が沈んできました。





そろそろ、日没です。
あ~、やっぱりかなりずれていますよね。




一日に太陽一個分ずづ左に寄って行くのだそうです。
そうですね、あと10日ほどでしょうか。




あと、10日



でも、いいのです。
念願の春分の日に二上山の近くに沈む夕日がとれました。

プロの写真家や多くの写真を撮りにこられた方と争うことなく(?)
のんびり写真を構えることが出来ました。
それなりに満足です。





今日は一日で多くの感動をすることが出来ました。
この気持ちを大切に、明日からも頑張るぞ~。
大和の地に「また来るね~。」と声をかけ後にしたのでした。

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