春日若宮


春日大社の手前に、摂社でもある春日若宮がありました。





春日若宮






若宮の祭神は伝承によると、若宮に祀られる神は天児屋根命と比売神の間の御子神です。





平安時代の中頃、1003年(長保5年)春日大社の本社第四殿に祀られている比売神の所に小蛇の姿で現れた水の神「天押雲根命(あめノおしくもねノみこと)」です。





始めは本社第四殿に比売神と共に祀られていましたが、その後、若宮は本社中央の獅子の間に祀られていましたが、平安時代の末、1133年頃(長承年間)洪水飢饉が相次いだので、これを救済する為、時の関白藤原忠通が水の神である若宮を、1135年(保延元年)2月27日現在地に新殿を造営して遷宮しました。






そして、翌年保延2年 9月17日若宮の例祭おん祭り」が始まりました。




鳥居





昔は、若宮に奉仕する巫女と、神楽歌を歌い笛を奏でる神楽男が常駐し、参拝者の祈願に応じる神楽の鈴の音が一日中絶えなかったと言います。





大宮と違い、農民をはじめとする庶民に親しまれてきた神様です。





拝殿





摂社ではありますが、大宮と同格の祭祀が行われます。




本殿





「春日若宮おん祭」(12月17日)では、田楽や猿楽といった華麗な伝統芸能が神にささげられるのだそうです。
800有余年絶えることなく、現在も大和の国を挙げての祭りとして盛況を極めているのだそうです。




春日大社では、毎月1日、11日、21日には、「旬祭」と称して普段よりも丁寧にお供えして神楽も奏されるのだそうです。



また、「春日若宮おん祭」以外に、春日祭(3月13日)にも天皇の勅使を迎えて行われる大宮祭もあり、京都の賀茂祭や石清水祭と並ぶ勅祭のときは、古式ゆかしく執り行われるのだそうです。




一度その優雅な様子を見てみたいものです。






さて、このあと春日大社の横を通って、二月堂の方向へ歩いて行きました。

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