安倍晴明神社・阿倍王子神社


ところが、突然の思い付きだったので地図も住所も何も用意していませんでした。

仕方がないので、とりあえずナビで探してみることにしました。
ところが、ナビには『安倍晴明神社』はないのです。
近いところで『阿倍野神社』というのがあったので、とりあえずそこへ行って聞いてみようということになりました。
とにかく、いつも行き当たりばったりの二人です。
こんな調子なのです。


阿倍野神社 に着きました。
ところが案の定『安倍晴明神社』とは何のかかわりもないみたいです。
なんせ北畠親房氏の関連なのだと書いてあるだけなのです。
なんだか時代も全然違いそう。
神主さんか誰かに聞いてみようと思っても誰も居ないのです。
困ったな~。



阿倍野神社


う~ん、本堂の方まで来てもやっぱり違うということが判明しただけ。
『安倍晴明神社』とのかかわりもなんにもありそうにありません。
どうしよう、どうしよう。



猿田彦さん


良く見ると、本堂の前に一人誰かが座っています。
地元のひとかもしれません。
夫と二人で悩んだ末、思い切って聞いてみようかということになりました。

「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが、『安倍晴明神社』ご存知じゃないですか?」

すると、親切にもそのお兄さんはこう言ったのです。

「説明するのはちょっとややこしいのですよ。もしよかったら僕は今から、阿倍野まで歩くつもりなんですが途中その前を通りますので良かったら一緒に行きましょうか。」

なんという幸運。
夫はちょっと迷惑ではなんて遠慮していたのですが、私はもうこうなったら二つ返事でお願いしたいところ。

「もし御迷惑でなかったら、是非よろしくお願いします。」

ということで、旅は道連れ世は情け。
案内をしていただけることになってしまいました。

彼は昔この辺りに住んでいたけど今は大阪の北の方に住んでいるのだそうです。
そして、神社が好きでいろいろめぐっているのだそうです。
出雲神社に行きたいですねなんて話は盛り上がってしまいました。
お正月に伊勢神宮に行った話をすると、またまた意気投合。
内宮・外宮・猿田彦神社の話で大盛り上がり。

猿田彦は天孫を導いたことから万事最も善い方へ“おみちび き”をする神様とされています。

『安倍晴明神社』へ導いてくださっている彼を私はこのときから心の中で「猿田彦さん」と呼ぶことにしました。


歩いて行くと路面電車がやってきました。


路面電車


熊野街道と書かれた碑がありました。


熊野かいどう



猿田彦さんによると、ここは熊野街道で『安倍晴明神社』から『住吉大社』まで続いているのだそうです。


熊野街道


猿田彦さんはいろいろ教えて下さいました。
ここは、聖徳太子が石に彫ったお経の一文字づつを埋めたらしいのです。
だから『経塚』というのでしょうか。


経塚


この公園は『晴明丘公園』というのだそうです。
この近くに晴明通りというのもあって、やっぱり安倍晴明さんとはかかわりが深いのでしょうね。


晴明丘神社


『安倍晴明神社』の手前に『 阿倍王子神社 』がありました。
実は『安倍晴明神社』は『阿倍王子神社』の関連なのだということです。


阿倍王子神社


猿田彦さんは『安倍晴明神社』より『阿倍王子神社』が好きなのだそうです。
確かに、大きな木がいっぱいあってすごい『気』を感じます。
木霊がいっぱいいそうです。


木霊



ここから、 安倍晴明神社 はすぐ近くです。
あった、あった、やっと辿り着きました。


安倍晴明神社

小さいけれど、とても気持ちのいい神社です。
なんか、占いもやっているみたいです。
声が聞こえてきました。

夫は、おみくじを引くのだと言いました。
「お~っ、大吉!!」
やったー、なんだかとっても良いことありそう。


安倍晴明公像

さて、このあともと来た道を戻ります。
ところがちゃんと戻れずに、なんだか『天神の森』へと誘われるようにたどり着いてしまうのです。

ところが、この『天神の森』がまたとっても良いところなのです。
そして、そのあと行った『住吉大社』でもちょっと素敵な出来事がありました。
そのお話は次回にUPさせてい頂きますね。


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