趣味の漢詩と日本文学

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March 22, 2006
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カテゴリ: 漢詩・漢文
送丘為赴上都(一作送皇甫曾) 劉長卿
帝郷何處是、岐路空垂泣。
楚思(一作客)愁暮多、川程(一作長)帶潮急。
潮歸人不歸、獨向空(一作迴)塘立。
【韻字】泣・急・立(入声、緝韻)。
【訓読文】
丘為の上都に赴くを送る(一に「皇甫曽を送る」に作る)。
帝郷何れの処か是ならん、岐路空しく泣(なんだ)を垂る。
楚思(一に「客」に作る)暮べを愁ふること多く、川程(一に「長」に作る)潮を帯びて急なり。

【注】
○丘為 蘇州(江蘇省)嘉興の人。官は太子庶子に至る。継母に孝養をつくしたため、特別に退官後も俸給の半分をあたえられた。(六九四年?……七八九年?)。
○赴 公務で向かう。
○上都 みやこ。
○帝郷 天子のいる都。
○岐路 わかれみち。
○塘 川のつつみ。土手。
【訳】
丘為が都に行くのを見送る。
みやこいずれの方ならん、別れ路なみだおつるなり。
楚にのこるわれうらがなし、潮みち流れ早まりぬ。






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Last updated  March 22, 2006 05:37:32 PM
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