たちまゆのケセラセラな毎日・・・

日本語の勉強法



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毎年、クリスマスにお義母さんから娘達に贈ってもらう

恒例のアレクサンダー・ドール。

こちらはニコール用に去年のクリスマスに頂いたもの。

プリスクールに通っているニコールを思って、これにしたそうです。



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今日の話題、もう過去にも何度か

似たような事を書いているので、重複しそうですが。

でもちょっと感銘を受けた事があったので、

また書かせてもらいます。




海外に住んでいると子供の日本語教育というのは

大きな課題ですが、我が家もこちらに来てから

早や2年ちょっと経ち、この問題にぶつかっています。


日本で生まれ育ち、日本の幼稚園に通っていたため、

日本語は当たり前に話せていたわけで、

逆に英語がまったく話せず、今後アメリカに行ってから

どうしようか?!と当時、悩んでいたのが嘘のように

今では英語が普通に口から出てくるようになってきて。。。

姉妹間の会話も英語になってるのを聞くと

ちょっぴり複雑な心境。

その都度“日本語でお話しようね”と

諭してみるも、数分経つとまた英語で会話してる・・・・

ガックリ。。。



私なりにいろいろ考えて、日本の母から送ってもらった教材や、

日本大使館より取り寄せた日本の教科書などを利用して

メーガンには小学校一年生の漢字80字をマスターさせました。

そしてそれに気をよくして、2年生の漢字マスターへと

進んだわけです。



・・・・・・が。



やはり普段、頻繁に使っていないとすぐに忘れてしまうのです。

一年生の漢字なんて、今はキレイさっぱり忘れちゃっています(汗)。



日本に住んでいると、生活の中で否が応でも

目に、耳に入ってくる日本語や漢字。。。

学校でも家庭でも友人間でもTVでも日本語だらけ・・・なのですから

当然、自然に無理なく日本語が頭に入ってくる環境。

ところが、海外に住んでいると意識的に、

そして自主的に勉強する時間のみしか、日本語に触れる事が出来ない訳です。



アメリカの学校での宿題が多く、

日々それをこなすのに時間を要するわけですが (特にメーガンは

まだ英語が完璧とまでは行かないので、私がつきっきりで

宿題を見ないといけないわけで・・・)

やっとそれが終わったかと思えば、今度は日本語の勉強・・・

本人もだけど、親の私もこれを毎日するには

かなりの忍耐力を要します。



今まで何度となく“もうこの辺でいいかな?!

どうせ今後もずっとアメリカに住む事になるんだし。

そしたら英語での勉強がメインになるわけだから

ここまで必死に日本語を覚えさせる必要もないかも・・・“と

親の私が諦めモードに入ってしまった事もしばしば。



そんな時に同じ環境で(アメリカ人のご主人を持つ日本人の奥さん、

あるいは夫婦どちらも日本人だけどアメリカ生活をしている方々)

地道にお子さんに日本語教育をされている方々の努力を見るにつけ、

“やはりここいらで諦める訳にはいかないな”

と改めて気を引き締めてしまう訳です。



せっかく日米という、2つの文化を持つ両親の元に生まれているのに、

そのアドバンテージを利用しない手はありません。

二つの世界が広がるわけですから、

こんな恵まれた環境を無駄にするのも勿体無いですし。



もちろん、日本で暮らし、日本の学校に通うお子さんのレベルまでには

達しなくても、せめて母親と問題なく会話が出来、

簡単な読み書きが出来るくらいにさせてあげたいものです。

母親である私のエゴか?!と思ったこともあったけど、

やはり決してそうではないと思いたいです。

今は大変で、“どうして私は日本語まで勉強しなきゃいけないの?!”

と子供が理不尽に感じたとしても、

小さい頃に習得した日本語の力というのは

将来、何らかの形で彼女達に大きな自信を付けてくれる、と信じています。

”大変だったけど、努力してきて良かった!“

と思える日がくるのでは?!と期待したいです。

たとえ、日本語を生かした仕事に就かないとしても、です。



それ以前に、日本の家族(おじいちゃん、おばあちゃん)と

自分の力で会話できる、というのは、

それだけで大きな事です。








こちらで親しくなったお友達の中で、かなり頑張っている方に出会いました。

Yさんは二人のお子さんをアメリカで生み育て、

お子さんは日本での学校生活というのを経験していないにも関わらず

日本語がかなり達者。

普段の会話を聞いていても、英語はほとんど出てきません。

完璧に日本語を話しています。

メーガンと同じ学校に通っている、上の4年生になる娘さんは、

アメリカの学校での成績も良いので、

もちろん日本語だけに偏っているわけでは

ありません。



その陰にはYさんの並々ならぬ、大変な努力があるわけです。

以前、娘さんの勉強方法を少し見せてみらったんですが、

“これはもう日本の小学生の勉強でしょう!”

ってくらい、かなり難しい文章を書き取ったり、理解しているようです。

“何度か諦めそうになったけど、とりあえず日本の小学校までの

知識は習得させたい“と言う事で、毎日アメリカの学校の勉強と平行して

日本語の勉強の時間もとっているようです。

私から見たら、かなり難解な漢字もちゃんと使い分けています。



Yさんは、徹底してお子さんに日本語でのみ、話しかけています。

彼女の口から、英語で何かお子さんに話しているのを聞いた事がないほど。。。





それから先日、Nさんの御宅に遊びに行った時の事。

すごく参考になる勉強方を教えていただいたので

こちらでもちょっとご紹介しようかな、と思います。



まず、Nさんのお宅には日本語の本が何百冊もあります。

二人の娘さんは(上は小学4年生、下はキンダー)毎月、日本語の本を

読んでいる訳ですが、こんなものをNさんは作成しています。


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上の娘さんは、毎月「日本語の本を20冊、読むぞ!」リストに従って、

20冊を読破します。

読んだ本のタイトルや日にちを自分で書き込み、

その都度、好きなシールをリスト用紙に張る事が出来ます。

そして目標通り、20冊を読破できたら“ご褒美”として

5ドルもらえるそうです。

その5ドルで、自分の好きなモノを買うか、あるいは使わずに

貯金してもいいし、使い道は自分次第。


やはり“ご褒美”は大切。

頑張ろうという原動力になるはず。


下の娘さんも自分の実力にあったペースで、読書をしているようです。




そして、もう一つ。

上の娘さんは毎日、日記をつけていました。

もちろん、日本語で。


ちょっと拝見させて頂きましたが、

ビックリするくらい上手に書いていました。

漢字も完璧に使いこなし、その日あった出来事を丁寧に書いています。


娘さんがとりあえず書いた後に、Nさんがざっと見て

“ここは既に習った漢字だな”という部分は、

ひらかなから漢字に直すように教えているようです。

そうして毎日繰り返す事で、徐々に娘さんも

頻繁に出てくる漢字の応用が自然に出来てくるよう。。。


もちろん、ちゃんと書けたらお気に入りのシールを

貼ることを忘れずにね(笑)。

やはり本人が楽しんで続ける事は大事ですから。




私がまず感嘆したのは、

Yさんにしろ、Nさんにしろ、“自分だけで”教えている事です。

ここ、ジャクソンビルには他の大都市のように

日本語学校や、日本語の補習校というのがありません。

つまり、母親の自分しか教える人がいないわけです。

自分で勉強方を工夫し、カリキュラムを考え、

そして毎日根気よく子供達に教える。



これは口で言うほど簡単な事ではありません。

私は身を持ってそれを実感していますから。



やらなければならない日本語の宿題があるわけではない、

止めちゃったら、そのまんま・・・

でもそれをせずに、毎日コツコツと続ける。



Nさんがこう言っていました。

「とにかく大事なのは、 毎日継続すること

週に一日だけ、ドカンとまとめて勉強してもなかなか身に付かないけど、

ほんの少しでもいいから、とにかく毎日続ける事。

これが一番、大事かも」




やはり「継続は力なり」なんですね、月並ですが。





さて、すぐに影響され易い私は(笑)、

さっそくNさんから「読書リスト用紙」のコピーを頂いてきて、

ついでに6000個入っている大きなシールセットも頂戴してきて(笑)、

その日から新しい勉強法を始めてみました。

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メーガンは月に20冊はまだ大きな負担かも・・・と思ったので、

10冊にしてみたけど、本人もNさんの御宅の子供達に影響されたのか

さっそくその日から日本語の読書を始め、シールを貼ってご満悦。

8冊を読み終えたので、今月の目標の10冊まであと2冊。

・・・5ドルの準備をしておかないと(苦笑)。




日記の方も先日、自分の好みの日記帳を買って来たので、

とりあえず今のところ毎日書いてます。


・・・たったの四行、五行って感じだけど(苦笑)。




読書を続ける事で「読む力」を付け、

日記を書き続ける事で「書く力」を付けれる。

これはバランスが良い勉強方だと納得しました。



願わくば、「三日坊主」にならぬよう、

根気よく続けていけるように

メーガンのみならず、親の自分をもけしかけていかなくちゃ。。。

YさんもNさんも言っていましたが、

“日本語の勉強は、当の本人はもちろんの事、

母親の自分がどこまで忍耐強く続けていけるか?!“

にかかっていると言います。

母親の自分が諦めて、ストップしちゃったら

そこでオシマイ、ですから。

だって、子供達が自主的に

“さぁ、今日も日本語やろうっと!”

と、いそいそと勉強すると言う事はまず、ないでしょうから(苦笑)。



お二人に“どの程度まで日本語の勉強を教え続けるのか?”

と質問してみたところ、

“せめて日本の小学6年生のレベルまでは・・・・”

と言う事でした。

それ以降は、つまり中学生以降の勉強となると

もはや自分一人の力では不可能になってくるはず、と。



本当にこういうお母さんの努力は

頭が下がり、そして良い刺激になります。

へこたれそうになる、私自身へのいい教訓でもありますね。


アメリカで、そして海外で、

私のようにくじけそうになりながらも

何とか子供達の日本語習得に努力をしているお母さんの

参考に少しでもなれば。。。。と思って、

今日の日記を締めたいと思います。



・・・さて、私もどこまで続けられるかな?!(汗)

それが最大の問題だ。




オマケ


上のアレクサンダー・ドールが肩から提げているバッグ。

中にはちゃんとノートと教科書?が入っています。


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こういう細かい部分まで、ちゃんと手が込んでいるのが

アレクサンダー・ドールの素敵なところですね。






そしてこちらは同じく去年のクリスマスに

お義母さんに頂いた、メーガン用。

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寝せるとちゃんと目を閉じ、手足は可動式です。









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