おせんの江戸日誌

おせんの江戸日誌

PR

×
2010年12月22日
XML
カテゴリ: 惚れ薬
黒井半介を探していた事がまったくの見当違いだった事を


薬売りに身をやつして探索に励んでいた自分が、間抜けな
ものに思えてならないからです。
大殿さまのフォッフォッホという笑い声すら恨めしい気に
なり、八平太が八の字眉をヒクヒクさせていると

「黒井が刀を盗んではおらぬことはこれで判ったろう。
 のう 八平太」

そう言いおいて、大殿さまが


「あ!黒井!?」
黒井半介.jpg
入ってきたのはまさしく黒井半介その人でした。

「こやつがやつれ果てて現れた時には驚きもしたが
 儂もさすがに心が痛んだものよ。
 それで本当のところを打ち明けたところ、黒井め、
 儂を責めてのう  フォ~ッフォッフォッホ~

家康公より拝領の御刀、現将軍がそれを見たいと言えば
拒むことは出来ません。
今は東照宮に祀られて神様となった家康公から頂いた刀
を無くしたという言い訳など通る筈など無いのです。


した黒井は書き置きを残して出奔しました。

偽物の刀を手がかりに、作った店を捜し出して作らせた
者を突きとめるつもりだったのですが、そうそう上手く
いくはずもありません。
広い江戸の空の下、手がかりが掴めぬままいたずらに日


尾羽うち枯らした黒井半介が思いあまって四谷大番町の
別邸に姿を現したのは出奔からひと月ばかり後の事でした。

「近々、孝政にすべて話さねばと考えておったところに
 きょうの吉報、いやもう目出たい、実に目出たいのう。
フォ~ッフォッフォッホ~

大笑いに続けて、祝宴の席を設けようではないかと言い出
した大殿さまに、八平太が『 お気楽な御方じゃ』と思った
のは仕方のないことなのかもしれません。




にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村 ランキング参加中

このお話し、 こちらが第一話め となっております。
途切れることなく続けてご覧になれます。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年12月23日 04時33分43秒
コメント(2) | コメントを書く
[惚れ薬] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

サイド自由欄

おせんの江戸日誌
   ようこそ

下記青色題字をクリック一話めから順に読めます
惚れ薬 (ただ今展開中)
・日々書きおろし!
・おせんノッてます


こんこん飴売り
・読んだ後にホンワカ
・あめ玉が欲しくなる

道灌山ふたり
・気になるふたり!
・どうするどうなる?






にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
ただいま厚かましくもこの項目でランキング参戦中
pochiは一日一回有効
クリックで応援を!
ピクチャ 2.png











勝手口はブログ内
某所へ移転しました。















キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: