おせんの江戸日誌

おせんの江戸日誌

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2010年12月26日
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カテゴリ: 惚れ薬
おトメの意識が戻ったのは、大怪我をしてから実に十日も


あの、月の照り渡る夜におトメを助けたのはおテツという
老婆でした。
おテツは近くの家に報せ、二町先にある自分の家におトメ
を運んでもらうと亭主の捨三と共に看病を続けました。

老夫婦が医者を呼び、親身になって世話した事がおトメの
命を救ったのは間違いありません。

輝く竹.jpg

この老夫婦は昔から小さな団子屋をやっているのですが、

もなく、ただただ団子を作っては売るという毎日でした。

あの世からのお迎えがいつ来るのだろうか?
楽しみといえばそれくらいだったところに舞い込んできた
怪我人の存在は老夫婦の暮らしに張り合いと活気をもたら
しました。

あれこれ世話をするうちに情が移ってしまったおテツが、
体の自由がきかず、何かと自分たちを頼ってくるおトメの
ことを

「フフ、まるで赤ん坊じゃないか、年増だけどネ」

と捨三に語り、捨三もそれに深く頷いたものです。




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最終更新日  2010年12月26日 07時29分59秒
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