がんばらないけど、あきらめない。

がんばらないけど、あきらめない。

ツイてる!  斉藤一人



1.商人の笑人道
◇どんなときでも、普通にしているのが一番いい。自分らしくいるのが、一番楽。
◇明るく考えるということをしなければ、人は明るくならない。いつも笑顔でいる。
◇眉間にシワを寄せると、そのシワで眉間の間にある「第三の目」が隠れてしまう。眉間にシワを寄せながら何か考え事をしていてもロクでもないことしか思いつかない。
◇口角を上げてニコッとする。そうすれば、自然と眉間が開くようになる。人をしあわせに導くアイデアが泉のごとく湧き出る。
◇人間は、その人が何を思い、何を実行するかによって、自分の人生をバイオレンスものにもできる。すごい悲劇にもできるし、ものすごtくハッピーな物語にもできる。私たちはどんな物語でも作ることができる。
◇「人生は遊行」。自分はこの世に遊びに来ているんだ、という観念でいる。だから、私にとっては仕事も遊び。人生もすべてが遊び。
◇「笑い」は、神様が、私たちが困らないように、その能力を与えてくれた。人間の宝。
◇職場に精神修養の滝はない。その代わりに嫌な上司がいる。
◇4と9で「四九(よく)なる」だと思えば、別にこの数字を忌み嫌う必要はなくなる。
◇私の精神論では、私がいるところが、しあわせ。だから、私は方位方角のことはおかまいなしで、どこでも行く。
◇本当にすごい人というのは、一生懸命働きながら、子どもを育てたりしながら、人が嫌がることをしないで生きている人です。
◇精神論の目的は、自分で何とかできることは自分で何とかできる人間になること。この一点につきる。
◇どうにもできないことを考えてしまうから、人は苦しくなる。だとしたらどうにもならないことは、考えなければ苦しくない。そこに精神論が生きてくる。

2.「ツイてる」ということ
◇「勝負強い人」は「自分はツイてる人間だ」と思っている。実力よりもツキの方が上。
◇“あの人”とあなたの勝負ではない。あなたと天が勝負している。
◇「ツイてる」というのが口グセ。無意識のうちに「ツイてる」とう言葉を口にしてきたら、ツキがどんどん舞い込んでくる。
◇悩みとは、自分ではどうにもできないこと。悩みは勝手に自然になくなる。
 心配すると悪いことが起こる事もある。
 時計のカチ・カチ・カチという音が、「ツイてる・ツイてる・ツイてる」にきこえなくてはいけない。
◇その人に似合わないことをやっていると、なおってしまう。
◇「ツイてる、ツイてる」という言葉を言えば、たいがいはツイてることを考える。「ツイてる、ツイてる」といいながら、ツイてないことを考えることはできない。
◇自分がしゃべった言葉の最後に「ツイてる」という言葉をつけるようにしてみる。人知を超えるほど、自分はツイてると考える。
◇成功するには苦労はいらない。人間はみんな幸せになるために生れてきたんだから、苦労してちゃいけない。
 成功していない人の話を聞いていると、たいがいは間違ったことをして苦労していた。
 成功している人の話を聞くと、成功者は自分が得意なことをして成功していた。自分が得意なことは、その人にとっては簡単なこと。だから、苦労してはいけない。
 何かうまくいかないことがあったときには、自分のやり方に何か間違いがあるんだと思えばいい。そして、その間違いを正せば、苦労はなくなる。
◇自分がやったことが失敗なのか、成功なのかは、自分が一歩踏み出したときにはじめて分かる。何もやらない人生、挑戦しない人生は楽しくないし、つまらない。「早いうちに失敗しといてよかった。ツイてる」
◇成功は目と足。自分で商売をしているのなら、繁盛しているお店を見に行けばよい。
 仕事は科学、そしてコピー。よそで成功したことと同じことをやれば、ほぼ同じ結果が出る。しかし、人と同じことをしてもちゃんと個性が出る。
 目と足を使って「いいこと」を真似て、悪いことは真似しなければよい。
◇心が作る「限界」が「恐れ」。その「限界」を超えるには、自分が一番嫌いなことをやらなくてはいけない。嫌なことだから、限界を作っている。
◇人を喜ばした数だけ、お金になる。お客に喜ばれることをしていないと、利益は出しつづけられない。「どうしたらお客さんに喜んでいただけるのだろう」と一生懸命考え、商品を作り、働いてきた。お金を運んでくるのは、コウノトリでも何でもない、人間です。

3.金運上昇のコツ
◇お金は、ものすごくパワーのある車のようなもの。運転技術のない人が、そういう車に乗ると事故を起こすのであって、車が悪いんではありません。
◇必要以上のお金を求めだしたとき。必要なお金がないとき。これが苦しみ。
◇使う人にそれを活かす知恵があったときに、はじめてお金が活きる。少ないお金でも、知恵があれば活きる。
◇これからの時代に必要な経済観念は、「人間は歳をとる」。そのことを知っていれば、今から何をすべきかが分かる。
◇最新鋭の機能を搭載した車が出てくるなかで、二代目はクラシックカーを操縦しなければいけない。二代目は一代目より大変。
◇自分で考え、行い、失敗して、改良する。これを絶え間なくやるしかない。
◇お金をためるには、運勢を良くする。運勢がいい=運ぶ勢いがいい。
仕事をするときに、勢いをつけて速くやればよい。
 ひとつの仕事が完成するまでにかかる平均所要時間がある。その平均より、ちょっとだけ速くする。そうすればお金はたまる。
 速いものには需要がある。
◇勢いをつけるには、「ハイ!」と返事をして、即座にかかる。
◇現代は実力重視の時代。実力は速さである。
 その場でアイデアを出せる人は、依頼が来るずっと前から考えている。
 「じっくりやる」というのは、ふだんから何も考えていない証拠。「時間をかけた方がいい」という人は、実力がないから。
◇人の倍働くと、周囲から「あなたばかりが、そんなに働いてはいけない」と抵抗が出てくる。その時は、逆にもっとやる。そうすると、もうひとつ上に上がる。
◇損をして得をとる。
 目先の欲にとらわれていないで、人と同じ給料で、人の倍働く。そういう人は、周囲から「あの人に頼めば快く引き受けてくれるから、あの人に頼んでみよう」となる。
◇今までやってきたことで「この方法で成功したよ」というものを、自分の部下や後輩に伝授する。与えたら、その与えたものがあとで返ってくる。
◇自分の許容量を超える人から、アンパン1個たりともいただかないで、生きていけるのがハッピー。
◇若いうちは、お金をためることばかり考えていてはいけない。半分を自分に投資すべき。
 お金をもうけるコツは、お客さんを喜ばせること。そのお客さんを喜ばせるために、自分に投資をする。
◇「お金持ちになりたい」という種を植えてから、「お金持ち」という実がなるまでには10年かかる。10年先に自分がお金持ちになるのだとしたら、今の自分は何をすべきかを考えて、行動する。
 お金持ちになるのに10年かかるのだから、その10年間に自分がやるべきことを楽しみながらやり、エッチラホッチラ歩いていけばよい。そうすれば道すがらは楽しいし、10年たてば本当にお金持ちになれる。
◇成功をつかんだなら、次の目標を見つけてまた歩く。成功という名の旅を続ける人こそ、成功者です。だから、10年先を見つめて歩き出している人がいるとしたら、その人はすでに成功者。

4.「向上する」ということ
◇方便しかない。
◇人はできるまで教えればできる。人に教えるということは、同じ人に、同じことを400回言えるかどうかにかかっている。相手に素質があるか、やる気があるかは、さほど関係がない。教える側に、相手ができるまで教える覚悟があるかどうかが問題。
◇才能がない人はいない。人は誰でも必ず何か「いいもの」を持っている。
 相手の話をいろいろ聞く。すると意外にも相手が欠点だと思っていることが、実は長所であることが分かることがある。
 人を注意したり、怒ったりしているよりも、相手の「いいもの」を探して、ほめてあげた方が楽。相手をほめてあげると、ビックリするほど素晴らしくなる。
◇人間がやることは最高で78%。
◇完璧主義者というのは、完璧にできなかったことをずっと悔やんで自分を責めるか、他人を責めるか。いずれにしろ、人間を責める人のこと。
 結果について「よかったね」と言う。できなかった22%をチェックしておいて、次回はこれを改良することで、人は良くなる。
 人に何かを教える時も、教わる時も、不完全主義でいると楽しい。
 完璧主義でものを教えると、教えられる側の人間は、挑戦するのが嫌になってしまう。完璧でない者同士、何とか完璧に近づこうとして生きている、これで十分。
◇人間は恥をかきながら向上する。
 分からないことがあったら、知っている人に質問すればよい。質問すると、恥をかきますが、分からないことを質問するから、人は利口になる。
 本当に頭のいい人は、知らないことを質問する。「あの人は知らないことを質問できる人だ」と尊敬の念をもって拍手を贈る。
 恥をかきながら覚えたことは一生忘れません。心にザクリと刻まれてしまう。心にたくさんヒビが入ってできた模様が、人間の芸術になる。

5.ツイてる人は、どこまでもツイている
◇いつでもどこでもハッピーな人間になりたかった。
◇仕事やお金も大事だけれど、体や心に問題を抱えていたら、「しあわせ」を感じられない。「しあわせ」は、車の四輪みたいなもので、どれかひとつタイヤがパンクしたままだと、つらくなってしまう。
◇「しあわせ」は自分の心がきめる。
◇「しあわせ」が見つからなかったら、他の人の本を買って読めばよい。そこにヒントがあるはず。
◇お金でも、何でも、必要のないものを求めようとすると、苦しくなってしまう。
◇不安を、なくそうとしてはいけない。人間は不安な動物で生きているうちに不安はなくならない。不安をもっている自分は正常なんだ、今日も生きているんだ。
 不安があるのが普通だと思うと、意外と不安がなくなるもの。
◇不安が嫌だと思うと同時に苦しみがやってくる。不安を面白いと思って、不安を利用して、人生を楽しむしかない。
◇「この不安があるなかで、自分は何ができるだろう」と考え出した時、人は動き出す。現実が変わる。
◇「諦める」というのは、自暴自棄になれということではない。「諦める」=「明らかに眺める」
◇人間には2つの嫌なことがある。ひとつは、会いたい人に会えないこと。もうひとつは、会いたくない人間に会わなくてはいけないこと。
 会いたくない人には、会わないこと。万が一、そういう人と会わなくてはいけなくなったら、ササッと避ける。
 自分と合わない人のことを考えてもいけない。その人のことを考えるということは、頭の中で会っていることになる。
 相性の合わない人と会うことが、その人をいじめることにもなる。「会わない」ということは、相手に対する思いやりになる。不思議なもので、しばらくぶりに会った時に、仲良くしていられる。
◇「どっちかが正しいかではなく、どうすれば楽しくなるかを基準にする。
◇人間は、みんな、人間関係を修行するために、この世の中へ生まれ出てきている。
◇人間関係の修行の中で、最大の修行が結婚。夫婦というものは、世界で一番相性の悪い者同士が好きあって、ひとつ屋根の下で生活をするから。
 世界で一番相性が悪いもの同士が出会った瞬間、「気の迷い」スイッチが入り、脳から特殊なホルモン“ヘナモン”が出て、脳が一時的に錯乱してしまう。相手が変な人であればあるほど、分泌量が増える。
 しかし、結婚するとこの“ヘナモン”が徐々に減り出す。大概、相手は自分が嫌なことをする。
◇人は人を変えられない、という人間関係の修行。
 この修行を乗り越えるには、相手に絶対期待しないこと。相手を絶対変えようとしないこと。なぜなら、人は他人に自分を変えられたくないから。
 人間関係をよくしたいと思うならば、相手を変えるより、自分が変わる以外に術がない。楽しく話して、楽しくいろんなことができればいい。
 「ウイットのある言葉」=話す言葉が明るくて、笑いがある。どんな話でも「笑い」は入れられる。
◇この世の中は、フグ料理みたいなもの。人が何かをすれば、「いいこと」と「悪いこと」がセットで起こる。
 チャンスの神様は前髪しか生えていない。チャンスの神様と出会った時は、その瞬間に前髪をガッチリつかまないといけない。
 躊躇も遠慮もなく、つかむ。「いいこと」はそのままいただいて、悪いことだけを片付ければいい。悪いことが起こったときは、フグの毒をどれぐらい上手に避けられるかのゲームだと、思えばよい。
◇100%自分の責任。責任は100%自分にあると思えば、人の脳は、勝手に自分が改良すべきところを探す。
◇改良点を発見するコツは、「自分も楽しくて、周りの人も楽しくなるためには、何をしたらよいのか」を考える。この答えが見つかった時、心がパッと明るくなる。
◇過去は変えられるが、未来は変えられない。
 思い出は後でいかようにも変えられる。過去のどんな出来事も「しあわせ」と思える人は、今も「しあわせ」。今が「しあわせ」だからこそ、未来がしあわせになる。
 今、嫌なことがあっても、時が過ぎてそれが思い出になれば、やがて自分の宝になるんだ、と思いながら現実に向かっていけばよい。
◇困ったことは起こらない。ツイてる人間って、困らないもの。困ったことは、自分をひとつに上にあげてくれるために神様が出してくれた階段である。
 「貴人に情けなし」。困ったことがない人には情けがない。
 人間が学ぶものは、体験しかない。過去に体験したことから何を学び、自分を成長させ、しあわせになっていく。だから、経験というものは、どんなものでも大切。

6.最強の成功法則
◇目的は城を取ること。血を流すことが目的ではない。だから、血を出さずに、城を取ればよい。
 そのためには、戦わずに敵方を自分の見方にしてしまえばよい。
 敵を作らない。会う人すべてを自分の味方にしてしまう。
◇最低でも誰から好かれるようになる。
 ピラミッドは上に行けばいくほど、石の数は少ない。ピラミッドの上には石がひとつしかない。ピラミッドの上に行くつもりで。
 全員が好ましいと思うことは何だろうと、考えたら、笑顔と愛のある言葉をかけるぐらいのことしかない。
 思いやりのある言葉=人の悪口やグチ、嫌味、泣き言など、とにかく誰もが嫌がることをいわなければよい。
 グチや嫌味、泣き言といった言葉は、言った本人はスカッとするかもしれないけれど、こういう言葉が一度口から外に出ると空気が重くなる。
◇成功は、「前払い」。最初に人に得をさせる。人間っていうのは、そのことに恩義を感じて、得させてくれた人に報いようとする。
◇得をさせる手段=人をほめる「よかったね」「あなた、偉いね」
 ほめてあげれば、「あなたに“いいこと”教えてあげる」ということになる。そうすると、知恵が出せない人でも、知恵が持てる。
◇たった1%の努力。これをすれば、99%うまくいく。それは「身なり」。
 人生は他人が決める。「頭を光らせれば天の加護があり、顔をきれいにしていると世間の加護があり、靴をきちんと磨けば先祖の加護がある」
◇女性はきれいにする。男性は女性にもてるような人間でなくてはいけない。女性に何かを求めない。自分でできることは自分でする。そういう人が強い人。
◇人間は全員、花である。人の人生は1回きり。神様がパーティにご招待してくれたようなもの。「素敵だね」といわれるような姿で、パーティに出る。
◇「そのままでいい」「あなたにできないことがあってもいい。あなたのできないことは代わりに私がやってあげるから」お互いが自分の強みを出し合い、相手の弱いところを補ってあげれば、みんな弱みがなくなってしまう。
 互いの強みを出し合った時、その力は足し算ではな%

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