>「 事前に発射が知らされず 、命中しても破片がバラバラと住民に降ってくる。逆に『敵』の攻撃の標的となり、危険性は増すばかり。住民不在の安全保障だ」
>実際、青森県の空自車力分屯基地に配備された米軍のXバンドレーダーは角度を米本土防衛用に上方に設定しており、昨年七月に北朝鮮が撃った七発のミサイルは捉(とら)えられなかった。
>「現在、日米共同で配備しているPAC3や海上配備型迎撃ミサイルSM3は『破れ傘』。空中で各方向に分離する現在のミサイル弾頭すべてには対処できない。守る対象は首都中枢や米軍基地に限られる。
>「国際社会では兵器に防衛、攻撃の区別はつけられないのが常識。兵器は配備の文脈で解釈される。中国、北朝鮮は米軍包囲網の脅威にさらされていると感じている。日本のPAC3は彼らの反撃を許さない包囲の一部を構成しており、専守防衛とはほど遠い。それ以前に日本海周辺には韓国、北朝鮮を含め、七十基の原子炉が集中する。戦火が上がれば、MDも核の破局を防ぐことはできない」
>こうした国防族の狙いに従い、新年度予算でMD関連予算は過去最高の千八百二十六億円(前年度比で一・三倍)に上った。当然、これを日本の軍需産業は歓迎する。関係者の一人は「MDは際限なく、永遠にカネのなる木」と漏らす。
>「カーナビや電子レンジは軍事から出てきた技術だが、日本が誇った半導体やコンピューターは商業開発の産物。軍事とは別の道で日本の技術力は世界を先導できる」
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