椿荘日記

椿荘日記

先生の災難



昨日もアトリエの片付けに伺いました。
先に、先生のお住まいを訪ねたところ、すっかり疲れ切ったご様子で、出ていらっしゃいました。
あちらこちらニューヨークのビル街のように箱とパネルが林立するお家で、少しも寛げず、参っておいでのようで、とりあえず近所のお店にお昼を頂きに出掛けることに。
助手席に座るなり仰るには、「昨日、苛められちゃったよ・・」「・・??」
お話しを詳しく伺って、まあ!と思いました。

日曜日は、今回のアトリエの引越しをお手伝いして下さった議員氏とその支援グループによる合同のお花見でした。
議員氏は様々な市民団体の中心で、文化交流やハンデのある方の支援など、多くの活動をしておいでで、このお花見も、主催されている手話を学ぶ会や、音楽、演劇活動をしているグループの有志を一同に会しての、賑やかなお花見の宴でした。

マリ、先生は勿論、先達て帰国した夫や息子もお誘いを受けていたのですが、夫は先約があり、息子は通っているスイミングスクールで「ベイブレード」大会があるとのことで、同行を尽く断られてしまいました(息子と行くのを楽しみにしていたマリは、「ベイブレード」と「ママ」とどっちが大事なのと、つい意地悪な質問をして、息子を困らせてしまいました~苦笑)。

先生はと言いますと、古いお友達(先生にパーカッションの手ほどきをして下さった、大先輩でもあるそうです)に参加を依頼された、ラテンバンドの最終練習があり、どうしても抜けられないとのことで、珍しくご一緒出来ませんでした。
二次会には参加出来るとのことで、ご連絡をお待ちすることとし、土曜日のお引越しメンバー(A氏T氏)に加え、大原麗子に似た美貌のA夫人、日本舞踊の先生をやっておいでで、議員氏の信頼の厚い、マリが姉と慕うK夫人などを含む、総勢30名近い多彩な方々で、お昼間から大変賑やかな会となりました。

とても良いお天気で、桜も見頃でしたが、寒の戻りなのか風は冷たく、お昼過ぎから始まったお花見の会は、四時近くにもうお開きとなり、予定がずれて何時になるか判らないから、もう一度連絡するとの先生の電話を受けた後、いつものお友達のお店に、T氏やK夫人を含む数名と向かいました。

それほど飲んだつもりはなかったのですが、前日の引越し疲れもあり、急に眠気を覚えたマリは、お店の隅で少し休ませてもらい、どうやら2時間ほど寝入ってしまった様で、帰る方向も一緒のT氏が、これから別のグループの会合の為帰るから、(心配なので)途中まで一緒に行こうといってくれたのですが、のんべえのマリは未だ飲み足りない気がしていましたし、先生も気になっていましたので、折角の好意でしたがお断りして居残り、お店のマダム(性格と振る舞いで「女王様」と呼ばれています~笑)とK夫人と飲み始めました。

最近は、楽天のお友達「S先生」に教えて頂いた、バーボンウイスキーのEVANに凝っていまして、この日もソーダで割って何杯か頂き、楽しいお話しと良い香りにうっとりとなりながらも、疲れと先の下地(笑)で少しふらつくようになり、皆の勧めでやはり帰ることに。
親切なK夫人にマリの自宅の最寄の駅まで送って頂き、タクシーを降りるや否や、ばったりと寝てしまった様です。

「9時過ぎに皆居るかと思って、やっと「○○○○(お店の名前です)」に行ったらKさんやマダムに『ひどい』『可哀相』って言われて・・。」

どうやら優しいお姉様方は、マリが先生に待ちぼうけを食わせられたと思っていたらしく、あまつさえ、K夫人(マリを送った後お店に戻ったのだそうです)から「○○さん、淋しそう(?!)だったわよ。」と一斉に攻撃(口撃?)されれば、マリのことを心配しつつ、急いでいらした先生に、立つ瀬がありません(律儀な先生が「じゃあ、帰ります。」と言って帰リかけたのを、流石に引き止めたそうなのですが)。

皆さん、マリよりずっと年上ですし(同年代はT氏しかいません)可愛がって下さるのは嬉しいのですが、もしかすると、楽しい(?)方にお話しを作られているのだとしたら困りものですね。
確かに、実の兄とも思っておりますし、先生も妹として手厚く保護して下さいますけれど。

聞けば今週末に本番を控えた、ライブの練習の方も捗々しくなく(プロデビューしたいはずのボーカルの女性が、歌を殆ど覚えていないそうです)、「本当はやりたくないんだけど・・」と頭を掻きながら困惑のご様子に、お気の毒に思いながらも、つい「踏んだり、蹴ったり」という言葉が浮かんでしまいました(苦笑)。

平成13年3月25日(月)記


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