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今週の値動きで「感情を」振り回されている投資家が本当に多いです。そういう人はマクロ経済をもう少し学んで状況の把握に努めると良いかもしれませんね。この程度の暴落は珍しくもなんともなく、本当に良くある程度のものなので、この値動きで感情を大きく振り回されているというのはかなり胆力が小さいと言わざるを得ません。月曜日の暴落に悲観し、夜のダウ暴落に怯え、火曜日の寄り付き気配に絶望し、ザラ場中に急反発して喜んだ後に下落に転じて再び落胆し、そうかと思えば一転して水曜日以降の上昇に狂喜し、、、というのはバリュー投資家の言う『ミスターマーケット』そのものです。もうちょっと冷静になりなさい。保有株の評価額が変動しただけのこと。必要以上に悲観したり楽観したりする必要はありません。この所ずっと上昇相場でしたから、日本の投資家みんながみんな、ぬるま湯に浸かりすぎているのかもしれません。月曜日の夜や火曜日の朝に悲観的な書き込みをして、火曜日の夜にダウが上昇した後や水曜日以降に楽観的な書き込みをした投資家はちょっと胆力を磨いた方が良いかもしれませんね。 これだけ長い間株価上昇が続いた後にこの程度の下落で感情に振り回されているような投資家は鼻くそみたいなもんです。いや、大袈裟でもなんでもなく。
2015.08.29
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世間では大暴落だと騒いでいる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。まぁ大暴落と言っても年初からすると日経平均はまだプラスですし、JASDAQ指数はほんの少しマイナスですがこんなのは誤差程度。別にそんなにみんな苦しい状況ではないと思います。まだ悲観論者は少なく、虎視眈々と買いのタイミングを計っている。損失に心理的ダメージを受けている人が多いですが、保有株数変動しましたか?ポートフォリオ評価額の大幅減少が気になるのであれば、別に上手く立ち回ろうとしなければ保有株数は変動しないので気にしないことです。気にしなくて良いことは気にしなくて良いのです。騒いでいる人も結局含み資産が大きく減った程度。現物取引の投資家は今年のパフォーマンスがマイナスになったという人はまだ少数派だろうと思います。※信用取引は買い下がりしないように注意。僕の二の舞になります。今回は大丈夫でもいつか破産しますよ。 さて、来る来る詐欺で一向に来なかった暴落がやっときました。待ちくたびれましたが、それほどテンションが高くならないのはアベノミクス前後の株価暴騰を経験しているから。2年チャート以上で見ると、急落しましたがまだそんなに安い水準とも言い難い。ごく普通の値段。ただ高値を超えるストーリーがあるなら買い進みたくなる。相も変わらず落ちるナイフは掴みたくなる。逆張り投資家としては、急落している銘柄に竹やり片手に突撃したくなります。※ただ、今のところ僕は暴騰後に急落した行って来いの銘柄よりも暴騰せずに急落している低PBR銘柄に注目しています 年初来安値を更新している銘柄が目立ってきましたが、当落レシオはまだ67.2。こんなのはよくあるレベルです。短期的に下がっただけで、年初来安値の銘柄はそんなに多くない。そんなに騒ぐほどの状況じゃない。暴落に備えてポートフォリオに低PBR銘柄を多くしていましたが、割と低PBR銘柄も大きく下げました。僕の物差しで割安度を考えると、高ROE銘柄よりも低PBR銘柄に投資妙味がありそう。高ROE銘柄はもう随分上昇していましたからね。 この所上昇相場が続いて辟易していましたから、メリハリのある相場は歓迎します。日経平均さん、みんな去年も一昨年もガッポリ稼いでるから大丈夫。安心して年初来安値を更新してくれて構わんよ。 というバリュー投資家寄りのスタンスで今は相場を見ています。まだ慌てるような時間じゃない(←仙道)。
2015.08.25
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2005年8月22日にこのブログを開設しましたので、丁度今日でこのブログは開設10年が経ちました。やれやれ。 ブログ開設以降は日本の株式市場にとって激動の10年間で、本当に色々ありました。(読者の皆さんの頷く顔が目に浮かぶようです)思い起こせば、僕が投資を始めたのは2001年でした。既にこのブログを開設した頃には投資哲学が確立されていたため、このブログの読者様は延々10年間に渡り全く変化のない僕の投資哲学を読んで頂いたことになります。 折角なので、ちょっとだけ昔を懐かしむことにしましょう。最初の8年半はこのブログは『むぎゅ。』という名前でした。『むぎゅ。』へのリンクは厳禁というスタンスでやっていた為、アクセスは殆どなく、ひっそりと書きたいことを書きたいだけ書いていました。ある意味、昔の方がやりたい放題でした。株式投資の成績は絶好調で、特定の業種に集中投資しない逆張り分散投資で2006年1月には累計投資金額の10倍高に到達しました。信用取引を除いた現物取引分では累計投資金額の5.5倍です。初期投資金額だと100倍以上。やったね。しかし栄枯盛衰。信用取引を開始して以降わりとすぐにライブドアショックが起こり、小型内需株を中心に株価は大暴落。信用取引で買い下がる背水の陣で、維持率30%台で食い下がっていましたが2008年1月に2度目の追証発生。全財産を失い、文字通りマイナスからのスタートになりました。諸行は無常なのです。ブログは書いたものが残っているからと2008年4月までブログの更新を続け、それ以降自粛。2011年3月11日の東日本大震災時などで一時的に更新をしましたが、それ以外は基本的に更新をしませんでした。この期間、エネルギーが蓄積されています。ブログは更新しませんでしたが、いつか再開する時に備えて文章を山のように書いていました。2011年11月に、2013年からブログ再開する旨公表。公言していませんでしたがなぜ再開を2013年からとしたかというと、2013年までにある程度最低限の資産をもった投資家として再びスタートラインに立ってやる!という気概からでした。実際はアベノミクス前の好環境で思いの他早く自分で決めたスタートラインに立っていましたが、明言した2013年になるまでブログの更新をしませんでした。そして2013年。ブログ名を『バリュー投資に騙されるな!』に変更。リンク厳禁というスタンスを止めました。このブログからもリンクをするようになりました。また、コメントへの返信は行わない方針としました。といっても再開を機に変えたのはその4点のみ。ブログに投稿している内容に変化はなく、2012年以前と投資哲学については全く変わりませんでした。進歩ないね。『むぎゅ。』時代はどこからもリンクが貼られていないという特殊な環境下の為にかなりコアな読者ばかりでした。アクセス数はどんなに多くても1日100未満。ブログ更新停止中はアクセス数が徐々に減少し、最後の方は1日に1あるかどうか。『バリュー投資に騙されるな!』としてブログ再開した後にはアクセス数が上昇し続け、活況な相場環境もあり現在では更新していない日でも400以上。こんなに多くの読者様に読んで頂けるのは本当に有難いことです。休止を挟みながらもここまでブログが続いたのは、愛すべき読者の皆様のおかげです。 さて、今後の方針。どうしましょうかね。年を追う毎に徐々に過激な内容にする予定でしたが、肝心の批判対象のバリュー投資家はすっかり元気がなくなってきています。バリュー株投資家ではなくグロース株投資家人間の方が元気な状況。どうやら批判対象を変えた方が良さそうだ、ブログ内容を変えようか、とも思いましたが、ブログ休止中に書いたバリュー投資原理主義批判の山のような投稿待ち文章のストックが。この投稿待ち文章のストックはブログ更新再開後、減るどころか日を追う毎に増えています。やれやれ、どうしたものか。今ここでバリュー投資絶対主義批判を行っていても、バリュー投資絶対主義者が少なくなって存在感が薄れているのであまり意味があるとは思えない。仕方ない。方針転換せざる終えない。山のようなストックはお蔵入りするかちょっと修正して投稿すれば良い。徐々に軸足をバリュー投資家寄りにするとしよう。バリュー投資の何たるかについては、僕は大半のバリュー投資家よりもよく理解していると自負している。理解し賛同するのは批判するよりも随分ラクだ。ただし僕は根っからの割安株投資家。どんなに頑張ってもバリュー投資家にはなれない。バリュー投資家の投資手法について理解はする。理解はするが、あくまでそこまでの話。考え方が違うので同じ方向を向いての投資はできない。僕の投資手法の一つにバリュー投資が内包されている、という程度の話だ。バリュー投資は一つの手法として、僕の投資手法には欠かせないツールだ。投資哲学は違う。さて、これからの話。何年か分からないが、このブログは続くだろう。もしかしたらまだ中間地点にも立っていないかもしれない。『バリュー投資に騙されるな!』虚しく響くその声が、誰に届くか見届けよう。僕より若い世代の役に立てるのであれば、ブログをやっていく意義はあるというものだ。 愛すべき読者の皆様方。お互い株式市場という余りに広い世界で、切磋琢磨しながら切った張ったの八卦予想で株式投資を続けていきましょう。 まだまだ先は長いです。それはもう、呆れるほどに。
2015.08.22
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なんか会社のIR担当の人、個人投資家から電話で「優待新設はしないのですか?」みたいな馬鹿な質問を何度もされて辟易されているような気がしてならないです。株主優待なんて制度、一刻も早くなくなればいいんですがね。何度も何度も見てきた、株主優待新設→株主数増加→東証1部や東証2部上場、なんて腐りきったストーリー。これからも何度も見る事になるでしょう。悪用している企業は悪くない。悪用されている制度を放置している側が悪い。ただ、会社が優待株収集家を馬鹿にしているのは間違いない。利用する側とされる側。優待株収集家は自分が利用されているのに気が付いていないのか、気が付いていても少数単元株主である自分は利益を享受できる側だから良いと思っている。(果たしてそうかな?)1単元株主優遇の株主優待のある企業は、株価下落は抑えられるが株価上昇も抑えられる。2単元以上で権利日をまたぐと損だからだ。その傾向は優待が魅力的であればより顕著に現れる。出来高が少ない銘柄でも顕著になる。こんな所にも合成の誤謬。貰って嬉しくない優待の数々。僕はもう辟易だ。定価扱いで送られてくるそこらへんのスーパーで買った方が安く買える食品。食べる気がしない食材。捨てるに捨てられない小物。欲しい物が全くないカタログギフト。金券も同じだ。コンビニを全く利用しないのでクオカードでさえ必要ない。本屋に行かないので図書券も必要ない。百貨店で買い物しないので商品券も必要ない。脱税目的の株主優待ならまだ話がわかる。それなら株式数に比例した金券配れば宜しい。1単元で1000円分の金券なら、1万単元で1000万円分の金券。(配当だと二重課税だからね。)その金券が期限付きであれば、少しは日本の景気も良くなるだろう。
2015.08.19
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投資に限った話ではありませんが、自分らしく行動するためには心にゆとりを持たなければなりません。心にゆとりを持てないようであれば、その生き方は間違っています。投資であれば、その投資方法は貴方に合っていません。大きな損失を出してしまい、損失を取り返そうと焦ってしまうようではダメです。そのような大きな損失を出してしまうような投資手法は貴方に向いていないでしょう。また、他人と比較して自分のパフォーマンスが劣っている事に気を揉んでも仕方ありません。もしそのような気持ちになるのなら、他人のパフォーマンスを気にするのが間違いです。心にゆとりを持って投資をする事が、成功するために必要な最低条件です。この最低条件を満たしていない投資家は、後になって後悔するような売買を行ってしまうリスクが常に付きまといます。そのような投資をするくらいなら、きっと投資なんてしない方が良いでしょうね。
2015.08.15
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下落相場で、或いは上昇相場が終わったときに、忙しさを理由にしてブログの更新をしなくなったりする人が多いです。まぁ、ブログの更新はさておくとしても、忙しさを理由にして株式投資の分析に時間を割かなくなるようでは全然ダメですね。結局株式投資に興味がなくなっただけだの話だと思います。僕も多忙なサラリーマン生活が長いですから、平均的な人と比べるとまぁ忙しい日々を送っていましたが、忙しさを理由にして株式投資の分析に時間を割けなくなるようなことはありませんでした。時間が取れないのであれば睡眠時間を削れば良いし、読書の時間を削れば良いし、ネットをする時間を減らせば良い。いくらでもやりようがあります。家庭を持っていたとしても家族へ割く時間も巧く調整できるでしょう。本当に興味があれば、時間がなくて分析に時間を割けなくなるということはないはずです。忙しくて時間が割けなくなるということは、株式投資に興味が持てなくなった、と同義語だと僕は思っています。他に優先するべきことが見つかった。良いでしょう。結局そこまでの投資家だと言う事です。「忙しくて株式投資に費やす時間がなくなった。私の株式投資に対する情熱は結局その程度でした」と明言してもらいたい。 株式投資に費やす時間が長ければ良いパフォーマンスをあげられるという話ではありません。そんな事は重々承知です。これは株式投資が好きかどうかの話です。どこまで本気かという話です。
2015.08.12
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馬鹿の一つ覚えみたいに小売業が持て囃され尽くした昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。また昔書いた文章でお蔵入りになったものを、捨てるのがもったいないからという理由で投稿します。(寝かせているうちに熟成して、今では少し味わい深くなっています) 小売業に投資をして分かり易いと喜んでいる僕ら初級者ですが、分かり易いのにその利点を活かしていなかったり、分かろうとしなかったりします。小売業で最も重要視するべきイベントは、消費税の増税です。消費税の増税という小売業にとっては最重要視するべきイベントが起きたのに、その影響を推し量ろうとしません。別にそれはそれで良いのですが、それならそういう投資を自分がしているという認識をして、自らの投資家としての立ち位置・向いている方向を確り把握するべきです。消費税増税は長期的に影響を及ぼします。消費税増税を検討する前と後、消費税増税を決定する前と後、消費税増税をする前と後、で小売業が置かれている環境は激変します。複利複利というのであれば、享受する複利のメリットがどのくらい低下しているのかを推し量るという程度はやるべきでしょう。毎年10%で7年後に資産が倍と皮算用していても、投資先の企業の業績が落ち込めば絵に書いた餅です。それでは、見てみましょう。http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf(8/7追記 上のリンクは現在の最新のものにリンク先を張り変えました)(リンク先のページは色々と変わるようですので、基本的にはこっちの統計局ホームページの『今月の結果』を参照して下さい→http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/)消費税増税はこれが最後ではありませんので、ファンダメンタル投資家であればこのグラフの推移を注視しておくべきでしょう。喜んで分かり易い小売業に投資をしている僕ら初級者も、ファンダメンタル投資家の端くれであれば、今の状況を把握しておく程度はやって損はないと思います。
2015.08.07
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バリュー投資家は株価が高いと嘆いているが、僕たち割安株投資家は我関せず。しかし、それにしても上昇相場しか知らない投資家は元気なものです。やる気が無くなっているバリュー投資家は、少しは若い人の元気を見習って欲しい。ただ、株価が上がり続けているのは事実。指標ばかり見ている投資家にはここ数年での劇的な基礎指標の変化が良く判るでしょうね。例えば、PERやPBRなど。それらの指標から分析に入る投資家は、今の数値ではやる気がなくなるのかもしれません。あまりにも長い間、日本株式市場は低PERや低PBRが続きました。本当に、余りにも長すぎました…。アベノミクスが始まって以降に投資を始めた方がここの読者にどれだけ居るかは分かりませんが、ちょっと昔の状況を振り返って見ましょう。時は震災後、日本株式が安値で放置されていた頃です。当時のブログは惨憺たるものでした。今元気ハツラツで嬉々として更新しまくっている株式ブログの、東日本大震災発生直後の更新状況を見て下さい。酷いもんです。(良い悪いはさておき、とても顕著ですから面倒がらずに見て下さい)当時元気な人が集まっていたのは2ちゃんねるくらいかな?(2ちゃんねる以外で活気のある株式関連のサイトを僕は知りません。もしあったら教えて下さい)ということで、2ちゃんねるの『久々に割安株の紹介と、その後を報告するスレ』を紹介します。http://anago.2ch.net/test/read.cgi/stock/1305555932/恐らくこのブログの読者は読んだ事のある人が多いと思いますが、まぁ当時を懐かしむとしましょう。この頃はROEに着目した投資家は殆どいませんでした。僕以外にROE至上主義者がいたのかどうかすらも怪しいです。(まぁ当時も今もROE至上主義者という言葉はありませんが)『PBR(ROE)は低ければ低い方が良い』『ROEなんてクソの役にも立たない』というのがファンダメンタル投資家の統一見解の時代。グロース株投資家ですらPBRは低い方が良いという見解でした。ROEが最重要なんて言うような投資家は馬鹿丸出し、ROEよりもPBRの方が遥かに重要、異論反論受け付けません、という論調が本当に長い間続いていたものです。この見解は2004年のバリュー投資ブーム以降、キホンのキとしてずっと続いていました。今からでは信じられませんが、つい3年ほど前まではファンダメンタル投資家にとってROEは殆ど参考にされない指標でした。今ではROEが注目されていますが、この3年で劇的に個人投資家の見解が変わったのです。正に手のひら返し。驚くほどの急変です。バリュー投資家でさえROEを気にしたりしているので、何だか訳が分からなくなっています。閑話休題。その後、アベノミクスに突入。上のスレは終焉し、『懲りずに割安株の紹介と、その後を報告するスレ』に移ります。http://anago.2ch.net/test/read.cgi/stock/1351129137/リスクを取れば取るほどリターンが増えた時期です。銘柄選定の違いが顕著にパフォーマンスの差になって現れました。アベノミクスが始まる前に市場の空気が急変。元気な企業の株価が大幅に上昇。特別な業績修正がなくても数ヶ月で2倍3倍当たり前、という相場に突入。バリュー投資家や優待株投資家はこの波についていけませんでした。結局はアベノミクス相場を見越してリスクをとっている投資家のリターンが高かっただけ。ROEに着目している投資家が資産を急激に増加させ、以降国の方針もあり、ROEが注目を集め始め出します。今頃になってROEに着目してリスクを取り始めた投資家は鼻クソみたいなもんです。ROEは中期的、或いは長期的な変化率が重要な指標です。既に高いROEであれば、それを維持できなければリスクに見合ったリターンは得られない。といっても、株価は常に適正価格。どんな株価にも理由があります。今みんなが投資をしている高ROE銘柄が買われる理由は「判り易い形」で確かにあります。その「判り易い形」は、「成長ストーリー」とか何とか言われます。「成長ストーリーが明確であれば、株価は後から付いてくる」よく言われる言葉です。しかしその成長ストーリーは上昇相場の最中に本人が思っているよりも脆弱なものだったりします。大した根拠のない成長ストーリーは往々にして崩れます。ファンダメンタル投資家が環境の変化に気付くのが遅れて大暴落する株を大事に抱きしめるのは良くあること。業績修正の後に安値売り、というのがいつものパターンです。問題は、成長ストーリー重視の考え自体にあるのではなく、その考えを貫き通せないことにあります。上昇相場で成長ストーリーを重視するのは誰にでも出来ます(※)。しかし長期下落相場や暴力的な暴落相場でその成長ストーリーを大切にする考えを貫き通せるかどうかは判らないのです。貫き通せれば立派なグロース株投資家。投資するタイミングが重要です。グロース株投資家は分析を持続しなければいけません。買ったら終わりのバリュー投資家とは違います。グロース株投資家は環境の変化に敏感でなければいけません。日々アンテナを張り巡らせていなければいけません。※むしろ長期上昇相場で成長ストーリーを重視しない投資手法を貫く方が難しい。上昇銘柄に見向きもせず、万年割安銘柄への投資を貫いている人は立派でしょう。今「判り易い形」での「成長ストーリー」を重視している人が、今後もその考えを持続し続けられるかどうか。僕は今ではROE重視からPBR重視に徐々に軸足を移しており以前ほどリスクを取らなくなってきてはいますが、成長ストーリー重視でガンガン攻めている投資家を応援はしたいと考えています。
2015.08.01
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