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(バリュー投資家談)
株価上昇期で多くの人は、保有株が予想通り株価の高騰をもたらし、保有資産の評価額が大幅に上昇した事を喜ぶ。醜いことだ。
株価が上昇したのはあくまで結果に過ぎない。
本当に尊いものは、どのような結果であれ、そこに至る過程だ。
それに気が付かないうちは、まだまだひよっ子だ。
投資家が成長しなければ、真に成熟した市場は生まれない。
なにも自分が株価上昇に向かって歩いている、という訳ではない。多くの人はそれに気が付いていない。
歩いていくと、隣でいつの間にか株価が上昇していた。これが理想だ。
一度保有した株について、評価額を気にして一喜一憂しているようでは、本来の意味で投資家ではない。投機家だ。
真実はどこにあるか。
それは、各々が心の中にしっかりと持っている。その事に気が付かず、市場に真理を捜し求める。株価の変動に真理を捜し求める。愚かな行為だ。
本当の正しさは自分の心にあるのに、そのことに目を向けず、雑多な群集に答えを求む。
言葉にできないものを言葉にしようとするから綻びがでる。数式にできないものを数式にしようとするから矛盾してくる。
貴方以外に貴方の心を邪魔することはできない。貴方以外に貴方の真実を捻じ曲げることはできない。
永遠に正しい真実を持っているのだから、市場に惑わされてはいけない。株価は市場の適正評価。市場には市場の考えがある。貴方と市場は違うのだ。無理に同調しようとするから寂しくなる。無理に納得しようとするから苦しくなる。
彼ならきっとこう言うだろう。
「迷った時は、君の素直な心に聞いてみるといい」