「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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マルコムX
のことを、知ったとき、なんだか、注1)過激なブラックパンサー党のように暴力には、暴力をもって対抗するってのは、アメリカの黒人の奴隷制度から、近代においての、白人からの、社会的迫害そして、暴力での迫害の歴史を考えると、心情としては、わからななくもないが、やっぱ、暴力をもって暴力に対抗するって考え方には、”うーーーーん”と考えていた。
そして、つい最近、旦那の映画コレクションの中にある、スパイク リー監督の”マルコムx”を見直して、さらに、旦那に解説補足、してもらいながら、みたところ、なんか、私は、少し勘違いを、してたんだなーってことに、気が付いた。そして、結構ながーーーい映画なんだけど、のめりこんで、いっきに見た。最初、一回目では、あまりピンとこなかったこと、とかも、今回はわかったし、2回見直してよかったとおもう。
それでは、web siteからの引用で、”マルコムx”を考えてみたい。(http://www2.big.or.jp/~yba/intro/malcom_x.html)
注2) ブラック モスリム教団は、白人に対し注3)融和ではなく、分離独立を宣言する。そのスポークスマンとして、指導者イライジャ師以上に注目をあつめたのが、注4)マルコムXだった。しかし、そのあまりに、過激な言動は他の黒人解放家からも、非難され、彼の死後も評価は低くて、しかし、1992年に公開された、スパイク リー監督の”マルコムX”で一気にブラックカルチャーとしての、注目を集める。
彼の言動は一見過激だが、400年という、長きにわたる犠牲を考えれば、実の的を得た発言といえよう。そして、実際、注5)現実的な人種差別問題の解決として、彼の示した道を、今あゆみつつあるのかもしれない。
映画マルコムXから、見るマルコムX
(あらすじ、)彼等の白人たちに、対する見解は非常に厳しいが、それは、映画の冒頭から示される。
兄弟姉妹達よ、私と共に白人の罪を問おう!
白人はこの世で最大の殺人者だ。白人はこの世で最大の誘拐犯だ。白人は行く先々では平和と秩序を破壊しつずけ、その後に混乱が残った。その後には、荒野が残った。この世で最大の誘拐犯たる大罪を問おう!殺人者たる大罪を問おう!盗人で奴隷商人たる大罪を問おう!
奴らが我々に、”一緒に国を築こう”と言ったか?
”ニガー船底に下りろ” ”アメリカを築く手伝いをしろ!”
アメリカで生まれてもアメリカ人ではない。君らは犠牲となった2200万人の黒人の一人だ。
どこに、民主主義が?我々が見たのは民主主義(デモクラシー)ではなく偽善(ヒポクラシー)だった。
”アメリカン ドリーム”? 我我には、アメリカの悪夢だ!
マルコム リトル(X)の生い立ちははじめから波乱にみちている。
父は”黒人は黒人のルーツ、アフリカに戻ろう”と説いた牧師だったが、その言動に、注6)”迷惑している”という、KKKによって殺されてしまう。
母親は、白人からレイプされて、生まれたミックスで、そのため自分の体内の白人の血を憎み、とりわけ肌の黒い夫と結婚した。夫の死後”これは自殺だ”と断定され、保険金もでず、注7)母と、子(9人)は無理やり引き離される。マルコムは鑑別所から、里子へだされるが、”ニガー”と呼ばれ、馬や犬のように、扱われた。また、マルコムはクラスで、一番成績がいいのだが、”現実には、二ガーは弁護士にはなれん”と、弁護士志望だった、彼に
大工を先生に勧められる。”黒人にはぴったりの職業だ。イエス様も大工だったと”
やがて、列車の売り子から、アーチーに気に入られ麻薬に手を染め脱落するマルコム。そのアーチーにも命を狙われるが逃れ、やがて、強盗の頭になるが、窃盗でつかまってしまう。
1946年2月窃盗の懲役は2年だが、白人の愛人がいたため、チャールズタウン
刑務所で10年の重労働の刑がかせられた。
所内ではことごとく、反抗し闇の独房に隔離されてしまう。キリスト教の神父にも”誰が友だちだ、穴にキスしろ”と反抗的なマルコム。そんな彼に”薬に代用品だ”とナツメグをくれたのが、ブラック モスリムにはいっていたベインズで、”黒人だと、いうことに誇りをもて”と説得される。
”人間の祖先である、黒人こそ本性こそ、善だ。白人のすべてが、悪魔だ”
と。
そして、イライジャ ムハメッドが君を闇から光を与える。心の牢獄から解放してくれる。”といわれ、やがてイライジャを師と仰ぐようになる。
もともと頭のよいマルコムは6年間の獄中、猛烈に勉強し、所内でキリスト教神父とも論戦を戦わす。例えば、”神は白人だ”という神父の発言に対し、”彼が生まれた地域の人間は肌が黒いはずだ。その証拠にヨハネの黙示録第一章第14節には、”イエスの神は羊毛状で、足の色は真鍮色”と出ている。イエスは白人ではない”と。
出所後イライジャ師に”息子よ”と迎えられたマルコムはマルコムX(イスラム上のホーリーネーム)と名乗り、精力的に教団の拡大に努め、その言動も激しさを増していく。
100年前は、シーツをかぶった奴らが黒人を襲った。最近は白いシーツをやっとかたずけて、シーツを警官の制服に替えて、我我に警察犬をけしかける。注8)アンクル トムと変わらぬ指導者は。”敵のために、祈れ”
と言う。”敵を愛し、敵に溶け込め”と我々をリンチにかけ、我々を撃ち
女子供を犯す敵を?許せるか?考える頭があれば許せないはずだ”
やがて、教団のスポークスマンとしての、立場を得て、マスコミに対しても
鋭い発言を繰り返し、多く賛同者を集めたため、組織は大発展を遂げる。
しかし、人気に対するやっかみから、教団はマルコムに対して次第に冷淡になっていった。しかも、イライジャや教団幹部らの、金と色にまみれた私生活を目のあたりにし、マルコムは失望する。やがて、ケネディー大統領の死に”正義の裁きだ”との発言から口を封じられ、ついに、教団から命まで、
狙われてしまう。
教団を離れたマルコムは”今後は他の指導者とも争わず、協力しあって、
問題の解決にあたりたい”とNYに”モスリム ムスク”という組織を設立し、そこを、拠点に活動を再開した。そして、”イスラムを完全に理解したい”とメッカをめざし、巡礼の旅に出る。
旅の途中、人種を超えて人々があつまってきてることに驚き、”今後は
特定の人種を告発せず、心して非難されるべき、相手のみ相手として戦う。
私が望むのは自由と、正義と、平等。それだけだ。”という、妻のベティー
に送る。
帰国した、マルコムはさっそく、活動をはじめるが、いよいよ、イライジャ
の組織からの脅迫は激しさをます。
家も放火され、ついに、1965年2月21日オーデュポン ボール ルーム
おいて、演説中に射殺。その39年の鮮烈な障害を閉じた。
”偉大なるアフロアメリカン”として。
かつて、アメリカは映画、”招かれざる客”のような”白人の善意で人種差別を克服する”という図式を世界に示してきた。そして、黒人側からはそのアンクルトム的な受身の解決の限界を感じ、それが、”マルコムX”のような思想を作りだしたのだとおもう。
さて、ここまでは、ウエップサイトからの引用。
以下、私の補足と、私自身の意見を言ってみるわ。
まず 注1)ブラックパンサーは、中には、過激なKKK(白人至上主義集団)の黒人バージョン(つまり、黒人至上主義で、暴力的な集団)と捕らえる向きもあるとおもうけど、ちょっと、ちがう。
彼らは、たしかに、”ブラック パワー”を唱えて、無抵抗で人種差別に対抗しようと、考えたのではなく、やられたら、やりかえす、みたいな考えが、あったのは、たしかで、銀行を襲ったりしたけど、KKKが黒人を木につるし上げて、殺し、挙句に男性の一物を切り取り、口につっこむやりかとか、そういうような、白人殺しを唱えたわけでは、決してない。旦那の父方のいとこが、50代半ばの男性がいて、彼は、NYで、”ブラック パンサー”党だったのだという。彼は、私達の結婚式にも来てくれ、いたって、情にあつく、おだやかな人だ。いつか、彼の口から、”ブラック パンサー”の真実を聞いてみたい。
注2)ブラック モスリムまたは、ネイション オブ イスラム
といって、アメリカの黒人で、結成されている、イスラムの教えを基本
としてる宗教団体。現存する団体であり、1995年にDCで、行われた
ミリオンメン マーチは、この団体によって、おこなわれたもので、
マーティン ルーサー キング Jrのマーチとは別のもの。(ま、一応、
趣旨は同じですが)
注3)
ここで、いう融和主義ってのは、マーティン ルーサーキング Jr牧師の
とった、やりかた。マルコムXとは、当初、相容れないかったが、マルコムXが、ブラック モスリムを離れ、それぞれの指導者と、協力しあって、人種差別と、戦う、としたときに、はじめて、ふたりが、相容れるようになった。マーティン ルーサー キング Jr牧師と、マルコムXが握手しあってる写真hが、歴史的に価値あるものだ。
注4)マルコムの本名は、マルコム リトル。
マルコムXは、ブラック モスリムに入った際のホーリーネーム。
注5)このウエップ サイトの著者はこういってるけど、私はそうは、おもわない。興味のある人は、私の”人種のるつぼ アメリカ”という日記をみて、この著者の考えと、比較して見て欲しい。
注6)KKKより、背中の骨を折られ、線路に置き去りにされて、列車によって、ひき殺された、マルコムの父。たしか、バプテストの牧師だったとおもう。
注7)マルコムの母は、この事件と、保険金や、家族のその後のことやで、頭がおかしくなった。
注8)アンクル トムとは、アンクル トムの小屋 という小説から
きていて、白人にかいならされた黒人という意味で、軽蔑的に使う言葉。
ところで、私はマルコムXを2度見て、深い感動と、そして、重たい気分になった。感動は、マルコムXが、黒人差別解放運動のなかでも、かなり、究極で、過激な思想の持ち主から、メッカへ巡礼の旅に出て、目から、うろこがおちたように、あることを、開眼するあたり。神の前では、金持ちも
貧乏もない。白人も、黒人も、アジア人もひとつになって、メッカに祈りをささげている、、、、。そして、これからは、特定の人種のみを告発せず、
非難されるべき、相手と戦うと、宣言するにあたり、彼の心の軌跡が子供のころからにはじまって、こおで、ようやく、完結をみる。でも、皮肉なのは、彼が、あれだけ、黒人の為に戦ってきたのに、その黒人達から、暗殺
されなければいけなかった、かれの人生の終わり方を考えると、残念でしかたない。彼が生きていたら、もっと、何かできただろうにと思いを馳せてしまったよ、、、。
私は、いつか、また”マルコムX”を見たいと思う。
みなさんにも、是非お勧めの映画ですよー。
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