全134件 (134件中 1-50件目)
42 益(えき) 震下巽上above Wind − below Thunder5月18日に続いて2度目の益である。初九が大変よろしい。何か始めたくなっちゃう。初九 大事業を興(おこ)すのによい。大いに吉。災難を免れる。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)[追記] 『I - CHING』より。Without the wind above thunder’s energy would dissipate. In the same way, the people are strengthened when those above act on their behalf, with no thought of their own ambition.上に立つ者が私心を捨てて尽力すれば民衆も強くなる、と。政治の要諦ではないか。→今日の易占ー整理1[追々記]プチ大事業ということで、500円ガチャは深海魚シリーズ、リュウグウノツカイを狙ってみた。結果は…ミズウオ!
2024.06.03
コメント(0)
16 豫(よ) 坤下震上above Thunder − below Earth10月24日、11月9日、12月28日、1月25日及び4月28日に続いて6度目の豫、師と並んで最多出現の卦となった。まだ見ていない爻辞はというと、六三か。六三 早朝から逸楽にふける。難事があいついでやって来る。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)逸楽はそれとして、ありがたくない話である。[追記]岩波文庫『易経』から。”盱”の解釈で読み方が異なってくるようだ。上書は”盱”を朝と解している。六三は初六と同様に陰柔不中正、卦主たる九四を盱(く)う(うわ目づかいに眺めること)してへつらいたのしむ象。悔ある所以であり、もしこの態度を改めることが遅ければそれこそ本当に悔が残ることになろう。→今日の易占ー整理1
2024.06.02
コメント(0)
23 剥(はく) 坤下艮上above Mountain − below Earth12月7日、12月21日及び1月19日に続いて4度目の剝。六五の爻辞が面白い。六五 魚を目刺しにする。宮女たちを率いて寵愛(ちようあい)を受ける。大いに利がある。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)中段、たとえば中宮定子、才女清少納言らを侍らせて一条天皇の寵愛を得ている図、を想像すればよいのだろう。して、目刺しとは?[追記]岩波文庫『易経』から。清少納言が目刺しにされちゃってる。…たとえれば、魚(魚は陰物、衆陰を指す)の頭を刺し貫くようにして、宮女をひきい王の寵愛を受ける正后のごとき者であるから…→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『世界の古本屋』(庄司浅水)読了。先日神保町を歩いたとき一誠堂書店の店頭ワゴンに並んだアテネ文庫から取り出して求めた。後、近くのカフェで早速読み始めたところ、戦前の古書界を回想する文脈で書店が書誌関係の書籍・雑誌を次々に刊行していたことが言及され、一誠堂も名を連ねていて瞠目した。本書、”1 世界の古本屋 2 古書漁りの話 3 掘出し物語 4 奇書と珍本 5 誤植聞き書 6 愛書家 7 蒐集狂”という構成であるが、著者の書籍愛が達意の文章で展開されて楽しい。とりわけ、”奇書と珍本”の章、”人皮装釘本”に関する蘊蓄が繰り広げられる箇所は圧巻。
2024.06.01
コメント(0)
40 解(かい) 坎下震上above Thunder − below Water10月10日、11月22日及び3月29日に続いて4度目の解、困難の解消の意である。今回は九二を見てみよう。九二 狩をして三匹の狐を獲るが、そのからだから黄銅の矢じりが出てくる。占問したことは吉。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)夢判断の対象となる夢に出てくるような出来事である。[追記]岩波文庫『易経』から。理屈っぽい。九二は陽剛居中、六五に応じ中直の道をもって陰柔の三小人(初・三・上)を解去する象。たとえて言えば、狩猟に出て三匹の狐をとらえ、しかも射て放った黄矢(黄金のやじりをつけた矢、黄は中、矢は直をたとえる)をとりもどすを得たようなもの。中道を得ているからである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『ウェセックス物語』(トマス・ハーディ)から「一八〇四年の言い伝え」と「憂鬱なドイツ軍軽騎兵」を読む。前者、パブで老人が語る、少年時代に体験したスリリングなナポレオン戦争秘話。後者、かつてジョージ国王がお気に入りの海浜に滞在していた時分、警護に駐屯したヨーク軽騎兵にまつわる若き日の恋の冒険(未遂?)を老婦人が述懐する。
2024.05.31
コメント(0)
3 屯(ちゆん) 震下坎上above Water − below Thunder10月22日、1月12日及び5月13日に続いて4度目の屯、六三の爻辞が残念な内容である。六三 鹿狩りをするのに勢子(せこ)がいないから、ただ林に入るだけのこと。そんなことならやめた方がよい。出かけて行けば面倒な目に遭う。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)笛吹けども踊らず、というところか。やる気の空回りだ。[追記]岩波文庫『易経』から六三の象伝。鹿に即(つ)きて虞(ぐ)なしというのは、ただ夢中に獲物の後を追うことである。君子はこれを舎(や)む、往けば吝というのは、窮するはめに陥るからである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『ウェセックス物語』(トマス・ハーディ)中「見知らぬ三人の男」を読む。風雨の強い夜、丘陵にポツンと一軒家の羊飼いの家では知合いが集って楽しい祝宴の真っ最中。と、ノックの音がして見知らぬ男が立っている。羊飼い、快く座に迎え、所望されたタバコを振舞う。しばらくするとまたノックの音が。二人目の見知らぬ男もとっておきの蜂蜜酒を振る舞われてすっかりご機嫌。興に乗って歌い出した歌詞から男の仕事が判明し、座が凍りつく。と、三度、ノックの音が…。星新一の「ノックの音が」に加えたくなる、皮肉・ユーモア溢れる好短編。
2024.05.30
コメント(0)
11 泰(たい) 乾下坤上above Earth − below Heaven初見の卦。天地が逆転しているが、結果、上に向かう天と下に向かう地ががっちり和合して、安泰なのであろう。泰(たい)。小さなものが去り、大きなものがやって来る。吉にして順調。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)Heaven and earth unite:A peaceful paradise.(『I - CHING』)[追記]岩波文庫『易経』の彖伝では、小を小人、大を君子と見る。君子の道が日々生長し、小人の道が日々に消衰する時である。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『ビーコン街の殺人』(ロジャー・スカーレット)読了。1930年発表のアメリカ女流(女性二人の合作)の本格ミステリ。密室殺人の造り込みが面白い。殺人の動機に苦心の跡が見られるが、今だとサイコパスとかシリアルキラーであっさり納得してしまうところ。
2024.05.29
コメント(0)
30 離(り) 離下離上above Fire − below Fire初見の離、別離(はなれる)と附麗(くつつく)の相反する両義がある、と。卦の形は上も下も火が燃え盛っていて、熱い。Fire upon Fire:Feeding the inner flame.Fire will not burn its own but must cling to the fuel that feeds it. So too does the superior person seek fuel to feed the spiritual fire, lest it burn out from neglect.(『I - CHING』)内なる炎を燃やし続ける。スピリチュアル・ファイアが燃え尽きないように、それに焚べる燃料を求めていかなければならない。知的好奇心が大切になってくるのかな。→今日の易占ー整理1
2024.05.28
コメント(0)
8 比(ひ) 坤下坎上above Water − below Earth10月13日、11月14日、1月3日及び4月18日に続いて5回目の”比(した)しむ”の比である。初六は景気がいい。初六 捕虜を得る。彼らに比(した)しめば災難を免れる。戦利品が手に入り、缶(かめ)に一杯になる。結局、思いがけない災難もなく吉。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)捕虜に寛大に接すれば貴重な情報をもらって危機を回避できるのかも。[追記]岩波文庫『易経』から。上書は”孚”を俘虜と解するところ、こちらでは孚(まこと)、誠意と解している。初六は比の卦初、人と比(した)しむことのはじめ。誠意があって人と比しめば咎なきを得る。ことに水が缶(ほとぎ)(質素な瓦器)に満ちるように、誠意が内心から満ち溢れて、うわべを飾ることも必要がないまでになれば、ついには意想外の吉にもめぐまれる。→今日の易占ー整理1
2024.05.27
コメント(0)
59 渙(かん) 坎下巽上above Wind − below Water1月7日、3月12日、3月18日及び5月8日に続いて5度目の渙、縁がある卦である。今日は九二を見てみよう。九二 水が家の土台に向かって勢いよく流れて来る。難儀が消える。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)これは怖い水害のような気がするが。難儀が消える? 床下から水に流されて出てきた壺から金貨が出てきて借金を返すことができた、とか。[追記]岩波文庫『易経』から九二の象伝。上書では”机”を家の基盤と解している。こちらの解釈だと、難儀に追われて身を転じたら落ち着いた、と? 災い転じて福となしたのかも。[象伝]渙のときその机(き)(ひじかけ・脇息)に奔るというのは、身の落ちつきを得ようという願いが達せられることである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『超新星紀元』(劉慈欣)読了。《三体》三部作の著者の第一長篇であるので読んでみた。まあ、懐かしいようなジュヴナイルSFであった。[追記]強い思想統制がある(らしい)中国では、SFの執筆も何かと不自由だろうと思っているが、《三体》シリーズではあまり感じなかった国家体制への配慮が相当程度行き届いているなあ、という気がした。それで面白さが減じるかどうかは、読者しだいということになろう。
2024.05.26
コメント(0)
29 坎(かん) 坎下坎上above Water − below Water10月31日に続いて2度目の虎上和尚(?)は坎、穴、険難の意で、全体的に刑獄のイメージである、と。爻辞もよくないものばかりだ。初六はというと初六 坎(あな)のまた坎(あな)のどん底に入る。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)ストレートでわかりやすい卦とは言える。これ以上は堕ちないわけだから、後は上昇するだけ? 亢竜の反対である。→今日の易占ー整理1
2024.05.25
コメント(0)
18 蠱(こ) 巽下艮上above Mountain − below Wind1月15日、4月19日に続いて3度目の蠱、あやしうこそものぐるほしけれ。この卦、爻辞5つに”親の不祥事”が出てくる。たとえば初六。初六 父の不祥事をちゃんと処理する。その子のおかげで父は災難を免れる。危ないが終わりは吉。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)いい子供がいてよかった。[追記]岩波文庫『易経』から。多少の危険は覚悟しなければならない、と。初六は卦初、事の壊敗もまださして深くはないので比較的に収拾しやすい。父の残した蠱(やぶれ)の収拾に当る子、その子がしっかりしていれば父も咎なきを得る。もとより多少の危険はまぬかれぬとしても、最後的には吉である。→今日の易占ー整理1
2024.05.24
コメント(0)
45 萃(すい) 坤下兌上above Lake − below Earth2月20日に続いて2度目の萃、『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』では、憂(うれう)、病(やむ)の意にとる。ちょっとやな感じ。萃(すい)。王が霊廟(れいびよう)に至る。大人(たいじん)に会える。順調にことが運ぶ。占問したことには利がある。立派な生け贄(いけにえ)を使えば吉。出かけて行くのによい。(同書)まあ、卦自体は悪くもない。立派な生け贄とは何か気になるところであるが、岩波文庫『易経』から。…かくて人集まり物聚まって泰平の時ならば、大牲(大牢におなじ、牛羊豕の豊厚な犠牲)を用いて祭祀を行なっても吉であり、進んで大事を行なうにもよろしい。→今日の易占ー整理1
2024.05.21
コメント(0)
21 噬嗑(ぜいこう) 震下離上above Fire − below Thunder初見の噬嗑、”噬”はかむ、”嗑”は合う、の意。『I - CHING』では”Biting Through”(噛みつく)となるが、爻辞には、肉を噛む、がいくつも出てくるので、焼肉屋さんの看板に相応しいかも。あるいは、”刃牙シリーズ”に登場する噛みつきファイター、ジャック・ハンマーのトレードマークにも。噬嗑。順調にゆく。訴えを起こすのによい。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)訴えを起こすによい、とは、相手に噛みつくから?[追記]岩波文庫『易経』から。卦の形から法令が出てきて”訴え”なのか。[象伝]雷(かみなり)(震)と電(いなずま)(離)のあるのが噬嗑である。古代の聖王はこの電光の明にのっとって刑罰を明らかにし、雷鳴の威にのっとって法令を整え正した。→今日の易占ー整理1
2024.05.20
コメント(0)
53 漸(ぜん) 艮下巽上above Wind(Wood) − below Mountain4月20日に続いて2度目の漸、順次進んで行く意である。A tree on the mountain:Right action takes time.Trees do not grow overnight, and a tree on a mountain faces particular challenges of wind and weather. (『I - CHING』)過酷な環境で山に育つ木の如く、正しい行動には時間がかかる、と。なかなか味わい深い言ではある。→今日の易占ー整理1
2024.05.19
コメント(0)
42 益(えき) 震下巽上above Wind − below Thunder初見の益、増益の意なのでいい卦だろう、たぶん。益。出かけて行くのによい。大河を渡るのによい。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)これは、行動を促している。よし![追記]『I - CHING』から。風が雷雲を動かす如く、協力を得てパワーが増加する、のかな。Wind moves the thunder:Cooperation brings increase.→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『アバドンの水晶』(ドロシー・ボワーズ)読了。原書は1941年刊の英国本格ミステリ。病院だった建物を引き継いだ女子寄宿学校をじわじわと侵食する恐怖とオカルティストの影。謎解きもさることながら丁寧に書き込まれた人間模様と英国情緒を堪能した。主な登場人物のほとんどが独身女性であることを後書きで訳者が指摘しているが、なるほどその視点で読むとまた興味深い点もある。
2024.05.18
コメント(0)
33 遯(とん) 艮下乾上above Heaven − below Mountain2月16日、2月29日に続いて3度目の遯、隠遁、退避の意である。初六がハラハラしてしまう。初六 逃げ遅れの最後尾。危ない。出かけて行ってはいけない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)逃げ足に自信がなければ、調子にのって出て行ってはいけないのだ。[追記]岩波文庫『易経』から。今はリスクをとるなかれ、ということか。[象伝] 遯(のが)れる時の尻尾の危険は、進んで事を行おうとしなければ、何の災いもあろうか。→今日の易占ー整理1
2024.05.16
コメント(0)
63 既済(きさい) 離下坎上above Water − below Fire昨日とは逆パターンで陽陰が交互に並んだ既済、11月6日、3月16日、4月16日に続いて4度目である。初九を見てみよう。初九 その車輪を引いてその尻尾を濡(ぬ)らす。災難を免れる。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)“既済”も昨日の”未済”も、狐が渡河に当たって尻尾を濡らすことにこだわる卦である。車輪を引く、自動車だとブレーキをかけることであろうが、尻尾を濡らすとはつながらないような。[追記]岩波文庫『易経』から。ずいぶん苦しい解釈のような気もするが、まあ、そこが易の醍醐味であろう。初九は陽剛居正、六四に応じて上進しようとする志も強いが、事の済(な)ろうとする初めであるから、慎重に構えて容易に行動を起こそうとしない。たとえて言えば、川を渡ろうとする車の車輪を後から曳きもどして前進をはばみ、またおなじく川を渡ろうする狐が本来なら高く尾をかかげて進むべきなのに、その尾を下げて水に濡らしてしまい進み渋っているようなものだが、これほど慎重であれば咎はない。→今日の易占ー整理1
2024.05.15
コメント(0)
64 未済(びさい) 坎下離上above Fire − below Water全64卦中の最後の卦が出た。”未だ済(な)らず”とは? まだ易は終わらないよ、ということかも。未済(びさい)。順調にことが運ぶ。小狐が尻尾を挙げて川を渡り、もう少しで渡りきろうとする時に尻尾を濡(ぬ)らす。なんの得もない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)微笑ましい情景であるが、尻尾を濡らしてしまうのが気がかり。小狐くん、詰めが甘い。[追記]『I - CHING』から。要は、今のところ、諸事、所を得ていないということか。Fire over water:Things must find their natural place.→今日の易占ー整理1
2024.05.14
コメント(0)
3 屯(ちゆん) 震下坎上above Water − below Thunder10月22日、1月12日に続いて3度目の屯、字義は伸びなやみ、行きなやみであるが、凶卦ではないと。上六がおどろおどろしい。こんな事態は避けたいところである。上六 人を乗せた馬がぐるぐる廻っている。血の涙がしとどに流れている。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)上六は陰柔居極、しかも応爻たるべき六三も陰柔だから孤立無援。馬に乗ってぐるぐるまわり、憂え懼れて血の涙がとめどなく流れるありさま。(『易経』岩波文庫)→今日の易占ー整理1
2024.05.13
コメント(0)
28 大過(たいか) 巽下兌上above Lake − below Wind(Trees)10月9日、10月18日及び1月29日に続いて4度目の大過、大きな行き過ぎ、超過の意。”今日の易占”の1回目に出た記念すべき卦である。九五が、まあ、めでたいけれど素っ気ない。九五 枯れた楊柳(やなぎ)に花が咲き、老婦人が若い男を夫にする。災難もないが栄誉もない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)岩波文庫『易経』だとけっこうひどいことを言っている、母の日だというのに。家父長制だなあ。[象伝]枯楊に華を生じたとて、どうして長く咲き続けることができよう。老婦に士夫というのは、やはり恥ずべきことである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』(レイチェル・ジョイス)読了。リタイアしたばかりで家で所在なく過ごす男の元に1通の手紙。20年前に急に去った職場の同僚女性、ホスピスにいて死を待つばかりであると。おざなりの見舞いの返信を書いてポストに向かったものの、こんな手紙でかつての恩義の感謝は伝えきれない、という思いが募り…ホスピスに向かって歩き始める。男の家はイングランドの南端、ホスピスはイングランドの北端。男は辿り着けるのか。コミカルな珍道中が続く中、男の回想と家に残された妻の回想が交互に描かれ、悲しい過去が次第に明らかになっていく。素直にいい話であった。
2024.05.12
コメント(0)
50 鼎(てい) 巽下離上above Fire − below Wind(Wood)なんとなんと、昨日に続いて2度目の鼎!大吉だ、と浮かれていないで、爻辞をよく読め! ということか。九四なんか不穏ではある。九四 鼎(かなえ)の足が折れ、お偉方のための料理をぶちまけてしまう。その罪はただではすまない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)料理人or給仕人の悪夢である。[追記]岩波文庫『易経』から。こちらの解釈はちょっと違ってくる。いずれにしても、どうしようもない。何かひっくり返さないように手元に注意しよう。[象伝]君公から賜ったご馳走をひっくりかえすようでは、まことにどうしようもない。→今日の易占ー整理1
2024.05.10
コメント(0)
50 鼎(てい) 巽下離上above Fire − below Wind(Wood)鼎、あの三本足の器である。鼎(かなえ)。大吉。順調にことが運ぶ。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)で、なぜこの卦が鼎になるかというと…鼎(てい)はかなえ、亨飪(ほうじん)(煮炊き)に用いる器。卦の初六を足、二・三・四を腹、五を耳、上を鉉(つる)に見たてた象形。…(『易経』岩波文庫)なるほど、というか、なんというか。そういえば、縄文土器に鼎構造のものがないのはなぜか? あれば便利だったろうに。[追記]”精神的な糧”、生命の炎を燃やす木とは何か。愛or知?Wood below fire:Spiritual sustenance.(『I - CHING』)→今日の易占ー整理1
2024.05.09
コメント(0)
59 渙(かん) 坎下巽上above Wind − below Water1月7日、3月12日、3月18日に続いて4度目の渙、氷解、離散の意である。初六はイソップ寓話風。馬の恩返しに期待。初六(しよりく) 用(もつ)て馬(うま)の壮(きず)を拯(すく)う。吉(きつ)。(初六 傷を負った馬を助けてやる。吉。)(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)一方、岩波文庫『易経』だと逆で、馬に助けられる。破産寸前、競馬で一発当てて救われるとか?初六は陰柔居初、渙散のきざしはじめの時であるが、これを救うのに強壮な馬(九二)の助けをかりることができれば、成功をおさめ得て吉である。→今日の易占ー整理1
2024.05.08
コメント(0)
58 兌(だ) 兌下兌上above Lake − below Lake11月28日、4月9日に続いて3度目の兌は、悦ぶ、の意。初九はそのままの爻である。かくありたいものだ。初九 和兌。吉。(初九 みんなで和気藹々(わきあいあい)として悦(よろこ)ぶ。吉。)(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)[象伝]和して悦ぶことの吉とは、行うことが決して人から疑われないことである。(『易経』岩波文庫)→今日の易占ー整理1
2024.05.07
コメント(0)
27 頤(い) 震下艮上above Mountain − below Thunder12月2日、4月2日に続いて3回目の頤は、あご、養う、の意。陽が上下から陰4を挟んでいるのは、守っているとも、押さえ付けているとも見える。良くも悪くも家父長制の卦と解されるような。初九が面白い。初九 君の霊験あらたかな亀の甲を捨ておいて、私がうまそうに頤(あご)を動かせているのを観る。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)これ、花より団子、の意味なのである。[追記]落ちぶれて貧乏している亀甲占者を、今をときめく占筮占者がからかっている図、と見るのは穿ち過ぎか。→今日の易占ー整理1
2024.05.06
コメント(0)
48 井(せい) 巽下坎上above Water − below Wind(Wood)12月18日、1月14日、1月30日及び4月3日に続いて5度目の井は井戸の意。初六が侘しいなあ。初六 井戸水が泥で濁って飲めない。古い井戸の方は涸(か)れ、獣も飲みにやって来ない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)岩波文庫『易経』の初六はさらに侘しい。[象伝]井泥して食われずというのは、最下の地位だからである。旧井に禽なしというのは、その時世から見捨てられることである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『警官の証言』(ルーパート・ペニー)読了。1938年発表の英国本格ミステリ。密室殺人に暗号、”読者への挑戦状”らしきものもあった。トリックやストーリーというよりも雰囲気を楽しんだという感じ。本格ミステリの面白さはだいたいそうかも。作者の舞台設定に注ぐ情熱が楽しい。
2024.05.05
コメント(0)
7 師(し) 坎下坤上above Earth − below Waterやれやれ、6度目の師だ。先月25日と26日に連続して出たばかり。卦中唯一の陽である九二はまだ見ていなかった。そこをよく読めということかも。九二 軍中に居れば吉で災難を免れる。王が三たび御褒美をくださる。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)褒美をもらえるのは嬉しいけれど、それに見合う働きをしなければならないのか。ちと億劫。[追記]岩波文庫『易経』から。組織に身を置いて忠勤を励めば報いはあるのだろう。九二は陽剛居中、しかもこの卦で唯一の陽爻であるから、三軍の統帥者、彖辞にいわゆる丈人であり、軍に在って中央の座を占める。吉であって咎はない。その功績に対して六五の君主からは三たび恩賞を賜わるであろう。→今日の易占ー整理1
2024.05.02
コメント(0)
62 少過(しょうか) 艮下震上above Thunder − below Mountain10月29日、12月25日、4月8日に続いて4度目の少過は、小さな行き過ぎ、の意。今回は六五を見てみよう。六五 わが西方の郊外から、ぶ厚い黒雲が湧き起こったが、雨とはならない。公が糸のついた矢を射、穴に逃げ込んだその獲物を捕獲する。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)首尾よく獲物を捕獲するとは、いい感じであるが。で、黒雲とは、はて?[追記]岩波文庫『易経』から。なるほど、雨が降らないでスッキリせず、もやもやしているわけか。[象伝]密雲あれど雨降らずというのは、位地が甚しく上りすぎて、陰陽の調和を得られぬからである。→今日の易占ー整理1
2024.05.01
コメント(0)
12 否(ひ) 坤下乾上above Heaven − below Earth11月8日に続いて2度目の否は、ふさがる、の意であった。Heaven and earth do not untie:Standstill brings stagnation.(『I - CHING』)天と地がそっぽを向いている。朝ドラ言葉で言うと”スンッ”としている? 停滞あるのみ。同書から続ける。When harshness and darkness prevail, even the best people may withdraw from society to avoid being corrupted.賢者は世の中を避ける。→今日の易占ー整理1
2024.04.30
コメント(0)
16 豫(よ) 坤下震上above Thunder − below Earth10月24日、11月9日、12月28日、1月25日に続いて5度目の豫は、たのしみ、よろこびの意である。今回は六二を見てみる。六二 石の上に座らされて恨めしく思うが、その苦痛は一日も続かない。占問したことは吉。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)これは刑罰らしいが、1日で解放されるとすれば冤罪であったか。[追記]岩波文庫『易経』から。意味が違ってくる。こちらが伝統的な解釈なのであろう。六二は柔順中居、ひとり堅固に石のような節操を持し、いたずらなるたのしみに身を溺らすことがない。たとえ逸豫懈怠の念がきざしても日を終えるを待たずにこれをはらいのける。まことに貞正で吉ある。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー角川ソフィア文庫は『図解 諸子百家の思想』(浅野裕一)読了。原典を丁寧に読み解きながら春秋・戦国時代当時の視点で諸子百家の思想を分析する。語り口が明快で楽しい。儒教に対する評価が手厳しい(孔子→誇大妄想狂、孟子→アジテーター、など)が説得力があった。
2024.04.28
コメント(0)
7 師(し) 坎下坤上above Earth − below Water12月11日、3月1日、3月23日に続いて4度目の師は軍隊の意。世界を見渡せば、軍隊が蔓延っている。今日は六四を見てみよう。六四 師左次、无咎。(六四 左に駐屯(ちゅうとん)すれば災難を免れる。)(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)用兵のアドバイスになっている。一方、岩波文庫『易経』だと「左(しりぞき)次(やど)る」と読んで次のような解釈をする。六四は陰柔居正、このような人物が軍を統帥すれば、戦勝は収め得なくても退却して宿営し、大敗には至らぬから咎はない。指揮官、迷うかも。→今日の易占ー整理1
2024.04.25
コメント(0)
1 乾(けん) 乾下乾上above Heaven − below Heaven3月2日、3月7日、3月24日に続いて4度目の乾。何回出ても特別感のある卦である。でも調子に乗ってはいけない。上九(じょうきゅう) 亢龍(こうりゅう)なり。悔(かい)あり。(上九 高く昇りすぎた龍。後悔するだろう。)(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)上九は陽剛居極、天を昇りつめて降りることを忘れた竜。勢位を極めておごり亢(たか)ぶればかえって悔をのこすことになる。(『易経』岩波文庫)→今日の易占ー整理1
2024.04.24
コメント(0)
36 明夷(えびす) 離下坤上above Earth − below Fire10月21日、3月26日に続いて3度目の明夷。今日は六二を見てみよう。六二 雉(きじ)が左の股(もも)に傷を負う。傷を負った馬を助けてやる。吉。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)雉と馬の組み合わせ。寓話のようである。一方、岩波文庫『易経』だと次のような解釈となる。こちらの馬は元気で助ける立場。六二は柔順居正、おのれの明徳を夷(やぶ)り傷つけられたとはいえ、その傷手はそれほど深くはない。たとえて言えば、歩行にさしたる支障のない左の股を傷つけられた程度。従って脚力の強壮な馬の救いをかりてすみやかに危難を避ければ、吉である。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『アリントン邸の怪事件』(ハモンド・イネス)読了。アプルビイ物を読んできて5作目にして奇天烈度減のまともな本格ミステリにたどり着いた。やれやれというか残念というか。田舎の大邸宅を舞台とする連続怪死事件に遭遇するアプルビイ、ご近所の屋敷に愛妻と住むリタイア警視総監となっていた。
2024.04.23
コメント(0)
13 同人(どうじん) 離下乾上above Heaven − below Fire11月24日に続いて2度目の同人は人を集めるの意。六二を見てみよう。六二 人々をおたまやに集める。面倒なことになる。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)おたまやは一族の行事を行う先祖を祀る宗廟。法事で親戚が集まってトラブル勃発?[追記]岩波文庫『易経』から。これだと、むしろ、クランで依怙地に団結する感じである。六二は陰柔中正だが、上(九五)に正応があるので、これに牽かれることになり、大道無私の交際を果たし得ないから、その宗族の中の人だけと和同する。従って吝である。→今日の易占ー整理1
2024.04.21
コメント(0)
53 漸(ぜん) 艮下巽上above Wind(Wood) − below Mountain山上を風が吹き渡っている景? 爽やかである。漸(ぜん)。女が嫁ぐのに吉。占問したことには利がある。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)漸は順次進んでいく意。正しい順序を踏んで次第に進むのは、女子の嫁ぐ場合に殊に吉である、と。婚姻一般が吉ということではないらしい。[追記]岩波文庫『易経』から。[象伝]山(艮)の上に木(巽)があるのが漸である。山上の樹木が漸次に成長して高大におよぶこの卦象にかんがみて、君子はおのれの賢徳を積み養い、次第に周囲の風俗を善に導くことにつとめる。→今日の易占ー整理1
2024.04.20
コメント(0)
18 蠱(こ) 巽下艮上above Mountain − below Wind1月15日に続いて2度目の蠱。ワクワクする卦である。今更だけれど、蠱の語義を見てみよう。・蠱 多義あり。腹中の虫。皿の上のウジ虫。磔(はりつけ)にされた罪人の幽霊。毒気。一器のなかで百虫を食いあいさせ最後に残った一匹で行う呪法(じゅほう)。事。乱。本書では腐敗した事という意に解す。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)オカルト好きにはお馴染みの蠱毒である。→今日の易占ー整理1
2024.04.19
コメント(0)
8 比(ひ) 坤下坎上above Water − below Earth10月13日、11月14日、1月3日に続いて4度目の比。この卦、比(した)しんでいるなあ。六三を見てみよう。厳しいことを言っている。六三 相手は比(した)しむべきよき人ではない。凶。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)[追記]岩波文庫『易経』から。六三は陰柔不中正、比しむべき陽剛がなく、比しもうとする相手は陰柔の小人ばかりでその人を得ない。[象伝]これに比せんとすれど人にあらずとは、なんと傷ましいことではないか。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『白亜紀往時』(劉慈欣)読了。『三体』の著者の初期長編。白亜紀に恐竜と蟻が協力して文明を築くという楽しいSFだ。シマックの『都市』の一エピソードみたい。
2024.04.18
コメント(0)
17 随(ずい) 震下兌上above Lake − below Thunder湖上に雷鳴。一雨来るのか。随(ずい)。万事順調にゆき、占問したことにはよい結果がある。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)Thunder in the middle of the lake:Action suspended.(『I - CHING』)行動が中断された? 強引に事を進めないで流れに随えということかも。[追記]岩波文庫『易経』から。宴楽休息、これはいい。[象伝]沢(兌)の中に雷(震)があるのが随である。雷が沢中に伏蔵して時に随うこの卦の象にのっとって、君子も昼は働き夕暮れ時になれば家内に入って宴楽休息する。→今日の易占ー整理1
2024.04.17
コメント(0)
63 既済(きさい) 離下坎上above Water − below Fire11月6日、3月16日に続いて3度目の既済。九三が歴史叙述風で面白い。九三 高宗(こうそう)が鬼方(きほう)の国を討伐し、三年かかって征服する。小人(しょうじん)は使ってはいけない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)岩波文庫『易経』から。事業を発展させる好機、慣例にとらわれず人材を抜擢すべし、なのかな。九三は陽剛居正、まさに陽剛の徳を発揮すべき時で、その昔高宗(殷の中興の英主として名高い武丁)が国内を平定したのち、さらに鬼方(殷の周辺の蛮族)の征伐に向かったことが、その事例にあげられる。しかし三年かかってやっとこれに打ち克つことができたように、成功をおさめるのは容易なことではないのだから、小人を用いて事を誤ることがあってはならない。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『陰謀の島』(ハモンド・イネス)読了。イネスのアプルビイ・シリーズも4冊目、奇天烈度が増している。ミステリというより奇想冒険小説にしてオカルト小説。来歴も詳しく叙述する”幽霊屋敷”の窃盗事件が愉快である。
2024.04.16
コメント(0)
22 賁(ひ) 離下艮上above Mountain − below Fire12月3日に続いて2度目の賁は賁(かざ)りの意であった。初九を見てみよう。初九 足を賁(かざ)る。車を捨てて徒歩で行く。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)足は飾らないけれど、天気はいい、散りゆく桜を見に散歩に出ることにしよう。[追記]岩波文庫『易経』から。足を飾るとは行いを美しくすることであった。初九は陽剛居下、貧賤に甘んじてもっぱらその行ない(趾(あし)は行く・行なうためのもの)を美しくすることに心がけ、人から贈られる車などには目もくれず、徒歩の生活に満足する。→今日の易占ー整理1
2024.04.15
コメント(0)
24 復(ふく) 震下坤上above Earth − below Thunder陽一つが陰五つを支える印象的な卦である。祖母・母・娘三人に囲まれた雷オヤジ、衆寡敵せず不満を託っている感じがする。初九 遠くまで行かないうちに引き返せば、難儀な目に遭うまでには至らず、大吉。(『易経 ビギナーズ・クラッシクス 中国の古典』)同書の占例には森鴎外の『渋江抽斎』を引く。「抽斎はしばしば地雷復の初九爻(こう)を引いて人を諭(さと)した。『遠からずして復(かえ)る。悔に⚫️(いた)ることなし』の爻である。過ちを知ってよく改むる義で、…」→今日の易占ー整理1
2024.04.13
コメント(0)
37 家人(かじん) 離下巽上above Wind − below Fire4月1日に続き、間を置かないで、2度目の家人である。この卦、『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』の寸評に、「おもに婦人の家庭内の道徳を説く」とある。たとえば九三。九三 家の者たちがかまびすしく不平を鳴らす。難儀に見舞われたり危ない目に遭ったりするが、吉。婦女子が嬉々として喜ぶようでは、終わりには面倒なことになる。(同書)腐女子…じゃなくって、婦女子が「不平をいうくらいの厳格さで家を治めるとよい」と。まあ、封建的で家父長的ではある。→今日の易占ー整理1
2024.04.12
コメント(0)
32 恒(こう) 巽下震上above Thunder − below Wind12月26日に続いて2度目の恒。初六(しょりく)を見てみよう。初六 水底を長く浚(さら)えすぎる。占問したことは凶。何の利もない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)あれこれ考えるすぎるのはよくない、との意と解した。これは、自戒。一方、岩波文庫『易経』だとこうなる。初六は陰柔居初、不中不正の立場にいながら物事には漸進の理があることをわきまえず、当初から一図に深く恒常の道を相手に要求し強制する象。たとえその意志は貞正であっても凶であって、うまく行くはずがない。原理原則を一方的に押し付ける家父長的態度はよろしくない、文脈に依存した関係性を尊重した接し方が大事である、との意と解した。これも、自戒。→今日の易占ー整理1
2024.04.10
コメント(0)
58 兌(だ) 兌下兌上above Lake − below Lake11月28日に続いて2度目の兌。今回は岩波文庫『易経』から。兌(だ)は説(よろこ)ぶ・喜悦の意、一陰が二陽の上に乗り喜びが外にあらわれるの卦象に取る。人に説ばれれば亨(とお)るのは当然であるが、ただ説ばれるにはつねに貞正をもってするのが利ろしい。ただ人を喜ばすのではなく、貞正をもって喜ばすのがいいのである。[追記]九四が具体的で面白い。まさに、痒い所に手が届く占断ではある。九四 相談がまとまって悦(よろこ)ぶが、まだ心が落ち着かない。かゆい疥癬(かいせん)の病気は治る。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)→今日の易占ー整理1
2024.04.09
コメント(0)
62 小過(しょうか) 艮下震上above Thunder − below Mountainウサギさんは小過、10月29日、12月25日に続いて3度目である。今回は、九三を見てみよう。九三 度が過ぎるくらいに防備を固めておかないと、つけ込まれて傷つけられることがあるだろう。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)岩波文庫『易経』は基本的に君主の立場からの解釈を展開。上に立つ者、要注意ということになる。九三は過剛不中、少過つまり陰柔の小人の勢いが強い時に、陽剛の身をもって陽位に居るのだから、衆陰の憎しみをうけやすい。従って少し度を過ごすくらいに防衛の手段を講じなければ、やがてはこれに危害を加えようとする者もあり、凶である。→今日の易占ー整理1
2024.04.08
コメント(0)
54 帰妹(きまい) 兌下震上above Thunder − below Lake帰妹ってなんだ?帰妹(きまい)。進んで行けば凶。何の利も得られない。【寸評】語釈・帰妹 「帰」は嫁ぐ。「妹」は末娘。彖伝(たんでん)に「帰妹は天地の大義、天地交わらざれば万物興(おこ)らず」とある。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)それはそれとして、なぜ末娘なんだろうね。[追記]岩波文庫『易経』から。なにやら『古事記』の国産み神話を連想してしまう。帰妹とは妹(年少の娘)を帰(とつ)がせるの意。卦面で言えば、兌の少女が震の長男に嫁(とつ)ぐ象。女子が嫁ぐに当って自分の方から先立って行動をおこすことは不祥であり、万事によろしいところがない。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『異分子の彼女 腕貫探偵オンライン』(西澤保彦)読了。コロナ禍なので、腕貫探偵もオンラインでリモート相談! “著者あとがき”が興味深い。腕貫探偵シリーズ、いわゆるサザエさん時空方式、永劫回帰型のシリーズ連作なので本来は世相とは無縁。されど、担当編集者さんの提案で今に設定して書いてみた、と。確かに、シリーズものの小説、漫画などを読んでいると時々感じる。彼らはコロナ禍、あるいは東日本大震災・原発事故を経験しているのだろうか。作品中で愛読者にエールを送りたい気持ちがあっても、設定上そういうわけにもいかない場合も多いだろう。もっとも、マルチユニバース方式にすれば、なんでもありだ。
2024.04.07
コメント(0)
55 豊(ほう) 離下震上above Thunder − below Fire地上でバンバン火を焚いて、空では雷がバリバリ。賑やかで景気がよいのか。豊。順調にことが運ぶ。王が光臨される。心配はいらない。真昼どきがよい。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)Lightning and thunder:A brief period of success.(『I - CHING』)短期間の成功…嬉しいような、物足りないような。[追記]岩波文庫『易経』から。離は火ではなくて稲妻であったか。[象伝]雷鳴(かみなり)(震)と電光(いなずま)(離)がともにやって来るのが豊である。故に君子は電光の明るさにのっとって、訴訟を明察して裁きをつけ、雷鳴の威にのっとって刑罰を断行する。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『異能機関』上・下(スティーヴン・キング)読了。久々にキングのボリュームある長編を堪能した。ホラーではなく超能力SFであるが、視点人物が12歳の少年なので、ジュヴナイル風の物哀しい爽やかさが漂う。テーマ的には、サンデルの正義論で言及されて話題になった「オメラスから歩み去る人々」(アーシュラ・K・ル=グィン)に近いものもある。突っ込みどころも多いが、根本的なのは…(以下ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください)そもそも、”異能機関”、なぜ主人公たちの行動を予知して未然に排除しなかったのか。説明するとすれば、自己に関わる予知はできないとか? あるいは、実は主人公たちの行動も機関(あるいは予知能力者)の誘導の結果だったとか。続編があるかも。
2024.04.05
コメント(0)
60 節(せつ) 兌下坎上above Water − below Lake3月5日に続いて2度目の節。節約である。『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』で紹介する占例が面白い。三国呉の孫権に仕えた易学者が、関羽が敗れたとき、孫権の指示により卦(か)を立てた。結果は…「節(せつ)の臨(りん)に之(ゆ)く」(第五爻変)を得てこう占断した。「二日もたたないうちに、関羽の首はきっと落ちましょう」。はたしてその通りになった。その理屈が専門的であり、学習を進めれば、興味深いかも。→今日の易占ー整理1
2024.04.04
コメント(0)
48 井(せい) 巽下坎上above Water − below Wind(Wood)12月18日、1月14日、1月30日に続いて4度目の井。井戸である。今回は六四(りくし)を見てみよう。六四 井戸の内壁に甃(いしだたみ)を張りつめて修繕する。災難を免れる。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)備えあれば憂いなしである。[追記]岩波文庫『易経』から。この場合、井戸とは我が身であろうか。精進して登用を待つ。六四は柔順居正、井戸の甃もすでに手入れができて、人から用いられるのを待つばかりだから、咎はない。→今日の易占ー整理1
2024.04.03
コメント(0)
27 頤(い) 震下艮上above Mountain − below Thunder12月2日に続いて2回目の頤。あごである。Thunder arouses the populace from complacency and shows them what is most urgently needed.(『I - CHING』)雷は人民の惰眠を破り、今、まさに、必要なものを明らかにする。すわ、革命勃発?[追記]六二は大食の戒め。六二 口の中が食べ物でいっぱいなのは常道にそむいている。丘で頤(やしな)う。進んで行けば凶。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)→今日の易占ー整理1
2024.04.02
コメント(0)
全134件 (134件中 1-50件目)