得てして別れは、急なもの・・・・
得てして別れは、残酷なもの・・・・
とっても残念でやりきれないからこそ、僕たちは成長することができると信じよう
見送ってくれたひとへ・・・・
今から数年前の話・・・
すいません。
辞めさせて下さい
会社が嫌いなわけではない。
ましてや、良くしてくれる社長が嫌いなわけでもない。
でも、やめなきゃならない理由が出来てしまった・・・
申し訳ない・・・という想いでいっぱいだったが、
考えた上での結論だった・・・・
その時僕は住宅用サッシュを扱う販売店にいた。
先週のトップページの
住は聖職なりっ
に仕事の意味を見つけたのは、その頃のことだ。
住に関係する仕事は、住人の命を預かるのと同じ。
どんな家を建てたのか?
それによって住み人の健康度や安全性が変わってくる
家づくりにかかわる仕事は、
ー住まう家族の幸せを願いつくるー
それは 聖職
と言うべきものだ。
ほんとうのシックハウスをしってるかい?
「シックハウス」という言葉を検索すると、たった2件だった頃。
その言葉と出会い、僕の人生は変わった。
調べるうちに、
自分が商売にしている建材で家を建てると、それから出る有害物質で、健康被害がでること。
本人は自覚しづらく、非常になおりにくいこと
中には非常に危険な物質も家屋に入り込んでいること
次々と残酷な被害がわかっていく過程で、
とにかくみんなに知らせなきゃと、
お客様の工務店さんを集めて自分で調べたレポートを配り、
勉強会を開いて説明を繰り返した。
だんだんと新聞やニュースでも取り上げられるようにもなり、
少しずつメジャーになっていく被害。
対照的に遅れるメーカーの対応。
当時、一番早かったのはトステム。
室内ドアなどを当時のF1という規格にレベルアップした。
反面、OEMなど社外への委託で作っている階段などは、
6ヶ月以上対応が遅れた。
トステムをメインで扱っている会社だっただけに残念だった。
次のシックハウス勉強会の時、集まった工務店さんに言った。
ウチの階段は
買わないで下さい
社長があわててイスからこけた・・・
何いってんだ?という顔。
後からこっぴどく怒られたが、悪いとは思わなかった。
なんといっても、住は聖職である。
そんな階段売って、病気になったら自分で責任が取れない。
近所で同じようなセミナーを開いているという話を聞いた。
一緒に連れてってくれるというので、セミナーを受けた。
まさに衝撃!
自分の勉強会とラベルが違う。
ヨーロッパでは?ドイツ?研究会?
非常に細部まで、非常に幅広く、調べられている。
こんなことやってるのは自分だけだという驕り・・・
・・・・・はずかしくて、隠れたかった。
あいさつしたのかも覚えていない
しばらく考え込む日々・・・・・
このままでは、いつか自分を丸め込んで商売する時がくる。
材料のプロが自分の商品を見極めないで、誰がそれをやるのか?
いまのサッシュ販売では、シックハウスにならない為の健康被害のない商品が用意できない・・・・・
/(-_-)\ コマッタァ・・・
本当に良くして頂いてた恩も胸にしまい、決断。
お別れとなりました。
そのときの悲しそうな顔は忘れられません。
期待して手塩にかけて育てた社員がやめていく
彼の口癖は、社員は子供とおなじだから・・・
・・・・・事実、同じようにして頂きました
昼ごはんは、家族と一緒。
4人で10人前のうどんと標高15センチのチャーハンが標準装備、
おかずがおでんに、えびのグラタン・・・・死にます。
未だにこれ以上のボリュームの昼ごはんを見たことがありません。
TVチャンピオン優勝決定戦が毎日・・みたいな戦場!
あぁ・・食べ物だけじゃないんですよ・・・・ね・・ね
退職の日、送別会を開いて頂いだいた・・ありえないありがたさ
未練がましい言葉を飲み込み、自分が育てた僕に伝えてくれた言葉は、
おまえに負けない
ようにこれからも
がんばる。
目上だから・社長だからという驕りのない透明なことば。
人として今もあなたを尊敬しています。
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