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てっちゃんにはパパがいないの。 うまれてたときには、もういなかったの。 ママがにんしん23しゅうのとき、ママがたいどうをかんじはじめたとき、 パパはこうつうじこにあって、おそらのひとになっちゃった。 ママはまいにちないてた。まいにちまいにちないてた。 「おろす」こともかんがえたんだよ。でもね、22しゅうすぎると、もう「おろす」ことはできないの。 ママはすごいまよってた。 てっちゃん、いっしょうけんめいママのおなかをけったよ。「てっちゃん、ここにいるよ」って。 いっぱいいっぱいおなかけったよ。 ママはね、きづいてくれたよ。てっちゃんがいきてるってこと。 だからてっちゃん、いまこうしていきてるの。 パパ、てっちゃんはしってるよ。 まだてっちゃんがママのおなかのなかでちっちゃいちっちゃいころ、 パパがいっぱいはなしかけてくれたことも、おいしゃさんが「おとこのこかな?」っていったから、 パパがてっちゃんのなまえつけてくれたことも、 まだぜんぜんおっきくないママのおなか、なでなでしてくれたことも。 てっちゃんはパパがだいすきだよ。 だってママがだいすきなひとだもん。 それにパパがてっちゃんがうまれてくるの、すごいたのしみにしてくれてたことしってるもん。 ママはね、いまでもパパのことだいすきなんだよ。だってまいにちしゃしんにはなしかけてるよ。 パパ、てっちゃんいまはなきむしだけど、だってママにだっこされたいんだもん。ぎゅうってされたいんだもん。 でもね、でもね、てっちゃん、いっぱいいっぱいたべて、おおきくつよくなってママのことまもってあげるんだ。 パパがけっこんするとき、ママにいった「いっしょうおれがまもる。」ってことば、 てっちゃんがパパのかわりにやくそくまもるね。 だからパパあんしんしてね。 しんぱいしないでね。 てっちゃんとママのこと、おそらからずっとみまもっててね。 |