家に着くと、義母はいつものように、優しく笑顔で迎えてくれました。
寒かったろう?
紅茶を入れようね、と暖かな部屋に迎え入れてくれました。
夕飯の準備の途中だったようで、
台所から漂ういい匂いがリビングまで満たしていて、
幸せの空間がそこにはありました。
この幸せを失いたくない。
そう思うと涙がでそうになりました。
だけど、ぐっと堪えて、
「マミー、手伝うよ」って言って一緒に台所に立ちました。
残業が続いていた彼は、帰りが毎日12時近かったので、
いつものように、義父母と一緒に晩ご飯を食べて、
リビングで一緒にテレビを見て、お茶を飲んでくつろいでいました。
「なみさん、ところで、病院の結果はどうだったの?」
ずっとずっと気になっていたようで、心配そうに、義母が聞いてきました。
言葉に詰まってしまって。なにを言っていいか、わからなくて。
正直に言ってしまえば、この幸せを失いそうで。
「なんともなかったよ」と言ってしまえば、こんなに親切にしてくれている義父母を騙すことになってしまう。
真っ青な顔をして、固まったまま、
何もいえなくなっている私に、
義母は気づいたようでした。
「あまり具合よくなかったの?」