みどりの日記                  ~gardener's hum~

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第7回 5月12日



『ハーブしょう油』


新緑がまぶしい季節。
すべての植物がものすごい勢いで繁殖していきます。
この時季はお花屋さんにも緑色のハーブ苗がたくさん並んでいます。
ここ数年ハーブという植物はすっかり私たちの生活に定着してきました。
その魅力はお茶や料理、美容やクラフト作りなど、多くの利用法がある
ところなのでしょう。そんな中でみんなが本当に求めているものは、
ハーブを利用することによってもたらされる体に有益な効果…ヒーリング
効果なのかもしれません。

いろいろなハーブがあるのですが料理が苦手な私はこの植物を有効に
利用できているとは言えません。なので、さまざまな食品に応用できる
人のお話を聞くと本当に尊敬してしまいます。
私の知人に自分で育てたハーブなどを加工し、瓶に詰めて、会うたびに
「新作♪」と言って渡してくれる人がいます。以前、その方から
“ハーブしょう油”というものをいただいたことがありました。

家に帰って早速キッチンで蓋を開けてみると真っ黒な液体の中に色んな
ハーブがたっぷりと浸っていました。次の瞬間、にんにくの香りが
プ~ンと上がってきてハーブの香りと一緒になって鼻をくすぐりました。

「あ~、いい匂い♪」私が中を覗き込んでいると「何にぃ~?」と
学校から帰ってきた息子もビンの中を覗き込みました。「ダメダメ、
手を洗いなさい」私は蓋を閉めながら瓶を息子から遠ざけました。

さあ、それにしてもこの調味料、何の料理に使えばいいのかしら?
頂いたのはいいけれど、どうしたら一番おいしく食べられるのか、
聞くのを忘れてしまいました。そんな時は素直に作った人に尋ねるのが一番。
早速電話しておいしい食べ方を聞いてみました。
すると「何でもいいんですよ」というお答え。うれしいことに“つけだれ”
にしてもいいし“炒め物の味付け”にもいいし…と、とにかく万能らしいのです。

その日、我が家ではちょうど“煮豚”を作ったので、その“たれ”として
使ってみることにしました。スライスした肉を大きなお皿に並べ、
そこにたっぷりと“ハーブしょう油”をかけてみました。

最後に瓶の中からハーブを取り出して肉の上に飾ってみれば、なんと豪華な
食卓なのでしょう。いつものたれとは違った香りと味のバリエーションを
楽しめて、とても豊かな気持ちになりました。明日は煮崩れた肉のカスを
使ってお勧めのチャーハンを作ってみようかな、と思ったのでした。




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