第１８回 ７月２８日
『夏の虫撃退法』
この時季、一雨ごとに庭のすべての植物が、ガッと一気に伸びます。
もちろん雑草もものすごい勢いです。雑草がすべての敵…とは言いませんが、狭く限られた
庭で雑草がはびこるとあっという間に荒れた感じになってしまうので、ある程度の整理は
必要だと思っています。
ところが、完璧に雑草を抜こうとすると時間はいくらあっても足りません。
「まとまった時間ができてから…」な～んて思っていると雑草はどんどん伸びるので、
毎朝“水やり”などの作業と一緒にほんの数分ずつ“目に付いたものだけ抜く”というのが
私流です。
夏の庭作業は雑草を抜くだけでなく、春に花が終った植物を切りもどしたり、花ガラを
摘んだり、伸びすぎた木々の枝を剪定したり…と盛りだくさんなので段取り良く進めないと
終わりません。
そんな中、私を悩ますのは“夏の虫”です。庭作業に集中していると、耳元でブウ～ンと
羽音が聞こえ、手で追い払っていたつもりでも気がつくと刺されています。
それは、それは痛がゆいです…。長袖長ズボンに長靴を履いて腕にはカバー、隙間には
虫除けスプレーと対策は練っているのですが、なかなか上手くいきません。
夏場に庭仲間が集まると、いつも虫の話で持ちきりです。「あの会社の新製品の虫除けが
効くらしいよ」とか「植物に付いたアブラムシ撃退にはこの薬が効くんだって！」など。
どれも良い情報なので、忘れないように時折メモを取りながら聞く時もあります。
ある夏のことです。知人の女性の庭に遊びに行った時、お土産として自然素材の
“防虫スプレー”なるものをいただきました。「いい香りだから嗅いでみて♪」と言われ、
私は早速その場でシュッと一押ししてみました。わっ、柑橘系のいい香り。
…でも、こんないい香りで虫さんが撃退できるのかな？
そして彼女は、器を軽く振りながら笑顔でスプレーの内容を教えてくれました。
この防虫スプレーの作り方をお教えしましょう。シトロネラとレモンユーカリという植物
からとった精油を準備し容器の中に数滴ずつ垂らします。そして、容器の３分の１ほど
エタノールを入れてよく溶かします。そして混ざったら残り３分の２ほどを水で薄めて
完成です。
どうです簡単でしょ♪
これには保存液が入っていないため、１ヶ月程度で使い切るくらいの分量をこまめに作るのを
オススメするそうです。
そうそう、それでさっき私が思った「こんないい香りで虫が撃退できるのか」という点
ですが、この２種類の植物の香りは虫が嫌うものらしいのです。
でも、人間にはさわやかな良い香り…ということで、コロンのように使えるという所が
気に入りました。
皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょう。
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