1.FIREは孤独
以前にもお話しましたが、FIREを目指すと決めた貴方は、FIREを目指してはいない「普通の人々」とは別の人生を歩み始めます。 その時点で、会社の中で貴方は異端児なのです。 FIREに関するアドバイスを会社の同僚に求めるなど、百害あって一利なしです。 真剣に受け答えしてくれる人はいないでしょう。 何故なら貴方は「途中で仕事を放り出す人」ですから。 仮に真剣でも、ただの受け売りの知識を教えてくれるだけです。 そこにアドバイザの実体験は無いのです。 下手するとFIREなどやめておけと否定されかねません。 過去のブログ「FIREに邪魔な人々」を参照ください。
結果、FIREを目指すならば頼りになるのは、方法論に関してはネットや新聞の記事や書籍ぐらいです。 FIRE方法論に関するセミナーの有無については存じませんが、少なくとも会社の出張費では行けないので、自費ですね。
基本的にFIRE準備期間は孤独です。 喜びがあるとすれば、以下を通したものです(でした)。
① 貯蓄の増加
② 貯蓄率の向上
③ 金銭計画の精度向上
④ 貯蓄率の向上に伴うシンプルライフ、断捨離
2.FIREは自己責任
短期間で貯蓄を増やそうと思えば、ある程度のリスクを負う必要が出てきます。 具体的には何等かの投資に手を出す、ということですね。 ご存知の通り、リスクの無い投資はありません。 いかに成功確率の高い投資でも、「確率」なのです。 失敗する確率もあります。
貯蓄には失敗はありません。 貯蓄率によるスピードの差が出るだけです。 ハイパーインフレでも来ない限り、遅くても早くても貯蓄が減ることはありません。 リスクがあるとすれば、外貨建ての積み立てですね。 為替レートが変動しますから。
リスクの大小に関わらず、リスクを負うと決心するのは貴方自身です。 よって損益は自己責任です。 若い方は損失をリカバリする時間が残されていますが、中高年にはありません。 負えるリスクの大きさは、残された時間に左右されることを認識してください。 私は46歳からFIRE準備を始めたので、極力リスクは避けて個人年金を活用しました。
3.自分で調べ、自分で考え、自分で行動
FIREは、方法論、リスクの大小、税制・社会保険・公的年金などの制度、会社の退職金や早期退職支援制度、企業年金制度、確定拠出年金制度、目指す生活レベル、必要な軍資金、貯蓄率の向上など、すべてはご自分で調べ、考え、行動する必要があります。 ですが、これが一番楽しいのです。 他人にやらされるものではありません。 貴方がやりたいからやるのです。
最後に言い添えるとすれば、目指す生活レベルの設定と、制度調査から着手されることをお勧めします。 方法論に関しては、各種の記事や文献が沢山ありますが、ほとんどが投資を勧めており、リスクを伴います。 貴方の目指す生活レベルがそれほど高くないのであれば、リスクなど負わなくとも貯蓄率向上だけでFIREは可能かも知れません。 方法論の調査と選択は、最後で良いのではないでしょうか。 せっかくの貯蓄が減ってしまうと、モチベーションも落ちます。 お気を付けください。
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