かえりみち

かえりみち

北出羽の国から・初日


大鰐界隈
北出羽の国から 2005・厳冬
~いざ北の大地へ 津軽海峡を越えた初日~

★序章
北海道。そこには人々を魅了する何かがあると思う。
私もそれに魅了された一人であるが・・・

★津軽路にて
北海道に行く方法は数多くある。
主流は飛行機。あとは鉄道、フェリー。
現代人にとって北海道の玄関口は新千歳空港であろうが、
青函連絡船時代から北海道に玄関口は函館であろう。
私もそれにのっとって青森から陸路で向うことにした。
(別に乗っ取るいわれもないが・・・)

予備友の繁氏と秋田駅から奥羽線に乗った。
乗客率は満員御礼。(意味不)
大久保で彼と別れ。しばらく立ち乗り。
大半の客は「東能代」つく前に降り立った。

大館駅についた頃、あたりは薄暗かった。
ここで列車を乗り換える。

ハチ公
↑大館駅前ハチ公銅像(秋田県大館市)

渋谷のハチ公前には四六時中、人がたかっているが・・・
こちらは閑散としている。
忠犬「ハチ公」は秋田犬である。そしてこの大館出身。
その後、東京の上野博士に飼われた。
しかし、博士は病で急死。博士の死をしらないハチは、
毎日、渋谷駅に出向き博士の帰宅を待っていたそうな。

なんとも泣ける話しではあるが、これにも裏がいろいろとあるらしい。
渋谷駅前の焼き鳥屋の残飯が目当てでハチが渋谷駅に通っていたとか。
ん~。話は変わるが、近年焼き鳥・・・じゃなくて、
秋田犬の血統が危ういとか。

とりあえず、私は北を目指す。
大館駅で購入したおーいお茶をすすりアメッコ市の飴をほお張りつつ。
ってか乗客いなすぎ。

矢立峠を越えるとそこはもう青森。
大鰐温泉に浸かるため大鰐温泉駅で下車。
大鰐といえば南津軽の名湯といったところか。
前回も来ているのだが、共同浴場「若松会館」が定休日だった。
(しかも後に分かったことだが、毎月18日のみ定休日・・・w)

と、いうわけで大鰐町の界隈を進む。しかし何かがおかしい。
大鰐市街地は詳しいはずなのだが、あきらかに山の方に向かっている。
「平川」に架かる橋にきて気付いた。同じような橋が3本あった。
急いで隣の橋に向かって走った。
標高が高くなっていった。
気が付くと、大鰐町役場のある高台に。
あたりは真っ暗。積雪は100センチちょい。
おおっ・・・・。初めて旅で道に迷った。

やっとの思いで知っている道に帰ってきた。

昨夏にも大鰐を訪問した。
その時いった「湯魂石薬師堂」も訪問しようとしたが、
なんと、工事中で通行止めだった。あっちゃー。w

ま、仕方ないから温泉だけでもつかろう。
早速、若松会館に向かった。
料金は区民(町民)と外民(観光客)に区分されていた。
しかし、とんでもないことがあった。
今年に入ってから入浴料が上がっていた。
去年までは200円だったのだが・・・・
なんと220円に。大鰐は安いのではないのか?
ま、ここまできて引き下がるわけにもいかない。
220円を機械に投入して入った。

泉質は無色透明。最高、よかった。
設備は最低だが・・・苦笑

20分も浸かって上がると、ご老体が声をかけてきてくれた。

ご老体「スキーでもいってきたのかね?」
私「いや。秋田から来ました」
ご老体「秋田の何処だね?」
私「秋田市内です・・・」
ご老体「雪はなんもないだろ。ここらとは違って」
私「まったく降ってないです。」

※理解不能と思われた津軽弁を翻訳しました。

私が北海道に渡るというと。
ご老体は気をつけてくれみたいなことを言ってくれました。
どうやら私が雪祭りにでも行くと思ったらしいです。

しかし、私がスキーでもするように見えたのか?

遅れそうになりながらも雪の影響で遅れた列車に飛び乗り弘前に。
車内は閑散としていて、
三人組くらいの高校生が一人の知り合いだろう高校生に因縁をつけていた。

無事、弘前に到着。
なんか駅が立派になっている。
私は3回も移り変わった弘前駅をすべてみたことになる。
何かの偶然だろうか。

ここで夕食のおにぎりを購入。
寒い駅車内で一気にたいらげる。
特急に乗って、いざ青森へ。

青森からは急行はまなすに乗っていざ北海道へ。
それよりも雪祭りにいくだろう客で満員。

うわー先が思いやられる。

北出羽の国から・二日目 に続く。


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