NO4  ゆうの 25年間の記録

kosumosu7


私が、初めてゆうに会って 5日目にやっと、退院する事が決まりました。

その時に、脳外科の先生、新生児科の先生から ゆうの病気についてお話しがありました。

・頭に入っている管の所が腫れて来たり、首、胸の管の部分が赤くなってきたら 直ぐに連れてくる事、

・嘔吐や発熱に気を付け、その様な状態になったら 直ぐに連れてくる事、

・意識の混濁が見られたら、直ぐに連れてくる事、

・ゆうは、人口栄養だから、毎日体重を量って その体重で、掛けたり 割ったりした計算で 一日のミルクの量を決める事!(その時は、1回 55ccで、一日に8回)

・ 絶対に飲ませ過ぎない事!(いくら欲しがって泣いてもヾ(`◇')ダメッ!って)

・飲ませ過ぎて、吐いた場合にミルクが肺に入ると、母乳と違って肺炎を起こし易く、危険になる事!

・耳の小さいのは、もう少し大きく成ってから、手術をするとの事!

・左目が、反射的には閉じれないので 目を傷つけない様に注意をする事!

とまあ・・・この時点では、この様な注意事項を承りました。(へ~~大変だな~~~先生の説明では、よ~分からんから、帰り道で本屋に寄って行こうかな~~)一人で考えていました。

色々大変だとは思っていても、自宅に連れて帰れる事が嬉しくて 嬉しくて・・・だって、病院では

「ハイ~~面会時間は、ここまで~~」

と、40キロの道のりを頑張って行っても 厳しいからね~自宅だと、ずーっと 一緒に居られるから・・・それを考えただけで、胸ワクワクだったな~~(^▽^)

退院時には、体重は2340グラムに減っていましが・・・そんな事は、な~~~も 気にしていませんでした。

とにかく、早く家に帰りたかったです~~~。

自宅に着き、やっとゆっくり出来るな~~と、喜んだのもつかの間、お腹が減ったようなので、用意をしていた哺乳瓶でミルクを作り、口に入れても・・・顔面麻痺で口角が閉まらず、また 舌で乳首を 巻き付ける事が出来ず 口の横からこぼれるばかり(え~~なんで~)

何度も、何度も、咥えさせたのですが、どうしても上手く授乳が出来ません・・・その内に ゆうも泣き出してしまい・・・

「あ~~~どうしよう~~」

直ぐに薬局に走り、軟らかい乳首を捜し何軒も 探し回ったのですが・・・見つかりません!

「アッ! そうだ、聖マリアに行けば、今まで飲んでたんだから、ゆうが 吸える乳首があるはずだ!」

と、思ったら 今 やっと戻って来た道を、猛スピードで久留米に向かっていました。

普通だと1時間は十分に掛かる距離を、高速でも150位で走っていました。

40分で病院に着くと、新生児センターまですっとんで駆け上がり

「ゆうの 乳首を・・・ゆうの乳首を~~~くれ~~~!」

って、恥も外聞も無く 必死になって、訴えていました。

そこに、あの優しい婦長さんが来られました。
事情を話すと、直ぐに新生児用の軟らかい乳首と哺乳瓶をたくさん持って来て下さいました。

お礼もそこそこに、また 猛スピードで自宅に向かいました。

頭の中は、片目を開いて泣いている ゆうの顔が浮かび
(も~~早くしてよ~~この車なんで 飛ばんとかいな~も~~~早く早く~~~)あせ!! ヾ(゚O゚* )ツ三ヾ( *゚O゚)ノ あせ!!

どこを、どう走って帰り着いたのか 覚えていません!

家に着いて、お腹を空かせて 泣いているゆうにやっとミルクを飲ませて上げることが出来ました。(あ~~めでたし めでたし)と、安心したのもつかの間・・・

55ccのミルクを、お腹ペコペコのゆうは あっという間に飲み干してしまいました。

そして、直ぐに「\(@;◇;@)/ぴぃぃぃぃぃぃ」と、泣くは、泣くは・・・・

もうどうしようもなくなった私は・・・ピカッ(☆∀☆)!とひらめき キッチンでしっかり手を洗うと、ユウの口の中に小指を咥えさせてみました。

すると、ピタッっと泣き止み 私の小指を「チュッ・チュッ」と、吸いはじめました。

何もでない、小指を吸ってるゆうを、見ていると愛しい気持ちで、胸がいっぱいになりました。

「私の、おっぱいが出たら良いのにね~~ごめんね。ゆう・・・でも・・・もし出ていたとしても 私の乳首は小さいから、ゆうには 吸う事が出来ないね。ごめんね」

と、ゆうに謝っていました。

ゆうが、退院した喜びは 乳首事件で慌てていた為、小指を吸いながら眠った、ゆうの顔を見つめていて やっと初めて ゆうが帰って来てくれた喜びに、胸を熱くしていました。
(胸が熱くても・・・泣きませんでしたよ・・・そう、泣かないと誓ったからね)

「ね~~~ゆ~う~~」 (^-^)(。_。)(^-^)(。_。)うんうん♪

                    明日へつづく  

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