ロンシャン競馬場(フランス)

ミスプロの競馬三昧


   ロンシャン競馬場


 ・競馬場の概要
パリのブローニュの森にあるロンシャン競馬場は、欧州最高峰のレースである凱旋門賞が行われる競馬場として有名です。毎年10月の第1日曜日には世界中から競馬ファンが集まります。

パリのエッフェル塔の裏に広がるシャンドマルス公園では、1796年から競馬が行なわれていました。1833年のフランス馬種改良協会の設立は、競馬施行整備の礎となりましたが、同時に手狭な競馬場の移転を計画していました。

ナポレオン3世の異父弟で内相・立法院議長を歴任したモルニー公の提案により、パリ市からフランス馬種改良協会に払い下げられた現在の地(ブローニュの森内・1250年から1789年の革命時までは女子修道院があった)に、ロンシャン競馬場を新設することとなりました。こけら落としは1857年4月27日の日曜日で、大観衆が見守る中、皇帝大賞が行なわれました。 同競走に出走したミスグラディアトゥールは、フランス馬ではじめて英国ダービーを勝利したグラディアトゥールの母にあたります。
グラディアトゥールの銅像は、今も正面ゲートの奥から入場者を歓迎しています。また、2400mコースのスタート地点奥にある赤い風車は、シャンドマルス競馬場時代の名残です。
1904年に新スタンドが増築され、その後1962年から1966年にかけて増改修工事が行なわれました。また、1863年に創設されたパリ大賞典が当時は最大のレースでした。


 ・競馬場への行き方
開催日には、地下鉄ポルト・ド・オートゥーユ駅からロンシャン競馬場まで無料シャトルバスが運行されています。


  ・コース
コースは右回りの芝コースで、距離は大周り2750m、中周り2500m、小周り2150m、新コース1400m、直線コース1000mで、コース幅員は55m、最終直線距離は第1ゴール板まで533m、第2ゴール板まで650mとなっています。
競走距離は1000m~4000m(46箇所の発走地点)。
ロンシャン競馬場の大回り2400mコース(凱旋門賞など)は、1コーナーと2コーナー間の外にあるポケットからスタート。スタート後400mは、ほぼ平坦。
残り2000mから1700mまでは2.4%の上がり勾配。残り1400m地点(3コーナー)まで、さらに上り(頂上の高低差約10m)、3コーナーに入って、残り1100mまで、3%の下り勾配。その後、残り880m地点まで、さらに下り。ゴール板まで、ほぼ平坦となります。


 ・主要競走
春季開催(4月~7月)
・仏1000ギニー(プル・デッセ・デ・フーリッシュ、5月)
・仏2000ギニー(プル・デッセ・デ・プーラン、5月)
・パリ大賞典(6月)

秋季開催(9月~11月)
・ムーランドロンシャン賞(9月)
・ヴィルメイユ賞(9月)
・凱旋門賞(10月)


 ・馬券
フランスでは馬券は場内と街角の場外とで発売されていますが、場内にも場外売り場があるのが特長です。

 競馬場内で:
Gagnant  ガニャン  単勝
Place   プラッセ  複勝
Jemele d’Ordre  ジュムレ・ドルドル  連勝単式(出走頭数7頭以下)
Jumele Gagnant  ジュムレ・ガニャン  連勝複式(出走頭数8頭以上)
Jemele Place   ジュムレ・プラッセ  ワイド(1~3着までの2頭を当てる)
Trio   トリオ  3連勝複式
Multi   ミュルチ  4連複(4~7頭の馬を選び、着順に関係なく上位 4着までに入れば的中)


 競馬場内の場外窓口で、特定の1レースについて:
Tierce  ティエルセ  3連勝単式
Quarte+  カルテ・プリュス  4連勝複式
Quinte+  カンテ・プリュス  5連勝複式
2 sur 4  ドゥ・シュル・カトル  4着内連勝複式
Multi   ミュルチ  4連複(4~7頭の馬を選び、着順に関係なく上位 4着までに入れば的中)

PMU(Paris Mutuel Urbain、場外発売機構)
最低発売単位は1.5ユーロ(ミュルチのみ3ユーロ)

シャンティイ競馬場

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