2004年04月21日
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以前、KNOPPIXでサポートされたユーザモードLinuxというVMを日記(2003-10-25,2003-10-26,2003-11-21)で紹介しましたが、こんどは、マイクロソフトが直々にWindows用のVM「Virtual PC」を発売すると発表しました。
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1898

VMについての私の思いは 2003-10-26の日記 で触れているので、そちらを参照していただくことにして、なぜ、今、VMなんでしょうね。

KNOPPIXのVMの時は何に使うんだろうと首をひねってしまいましたが、しかし、Windowsだと、私の身近でも使い道が出てきました。それをちょっと紹介しましょう。
私の勤務先では、いまだに、Excel 95を使ったシステムを保守しているのですが、そのシステムのエンハンスのニーズにこのVMで対応できそうなのです。

というのも、Windows 3.1~98の頃に、ある大きなハードウェアを中心にすえたサービスの管理とシステムの制御のために1台のPCサーバと数台のクライアントPCからなるシステムを販売していたのですが、そのシステムのクライアントプログラムはWindows 3.1の頃にExcelのマクロを使って書かれたプログラムだったのですね。このプログラム、Windows 95と一緒に出てきたExcel 95では問題なく動作したのですが、Excel 97以降のExcelでは正しく動作しなくなっていました。かといって、そのシステムは先細りが見えていたこともあってExcelのVBAでプログラムを作り直すことも出来ず、結局、最新のパソコンにプリインストールされている最新のOfficeをOffice 95にダウングレードしたものをクライアントPCとして出荷していたのです。今後も、このプログラムをVBAで作り直すことはないでしょう。

しかし、これは顧客の立場で考えてみると迷惑な話です。顧客はクライアントPCを普通のパソコンとして使っているのですね。クライアント専用機では無く、クライアントプログラムがプリインストールされたパソコンとして使っているわけです。しかし、Officeだけは、古いOffice 95を使い続けなければならない。私など、Word XPに慣れてしまうと、たまに、Word 2000を使う必要が生じたときはその機能差に戸惑い、使いづらく感じることがあります。それがOffice 95ですからね。相当につらいものがあると思います。
一時期は一太郎や1-2-3を使って自衛されていた顧客もいましたが、最近は、それもままならなくなってきていました。

ところでこのサービスの中心にあるハードウェアは、かなり高価なもので、通常、10~20年は使い続けられるものと見られています。回収計画も、それを見越した長期計画になっています。つまり、その間はOffice 95を前提にしたクライアントプログラムを使い続ける必要がある・・・。


しかし、VMを使えば、この問題を解決できます。例えば、今、Windows 98+Office 95のクライアントPCをWindows XP+Office 2003のパソコンにリプレースするとします。いままでだと、Office 2003⇒Office 95にダウングレードしていたわけですが、VMがあれば、Office 2003はそのまま残すことが出来ます。
すなわち、このマシンにVMをインストールし、VM上のゲストOSとしてWindows 98+Office 95をインストールして使えばよいわけです。
システム起動時にVMも一緒に起動しておき、クライアントプログラムを使いたいときは、ゲストOSのWindows 98から使い、そのほかのプログラムを使うときは、Windows XPで使えばよい。

1台のマシンに、同時に2つ以上のOSを立ち上げておくことが出来るので、こういった用途には、便利に使えそうです。

他にも、Webアプリケーションと古いブラウザの互換性テストのために、古いブラウザをインストールしたゲストOS何種類か用意しておき、これらを同時に起動して、見比べながら互換性テストするということも出来そうです。

Linuxに比べてWindowsは長い間使い込まれてきているので、互換性のニーズも高く、その方面には、このVMは便利に使えそうですね。

え?、なぜ、今までVMを使わなかったのかですって?
それは、保守の問題が大きなウェイトを占めていました。
これまで、OSの保守は、ハードウェアメーカーがハードウェアと一緒に包括的な保守契約を結んで保守していました。
しかし、マイクロソフトがサポートしない別会社のVMを使用した場合、この保守が受けられなくなります。ハードウェアメーカーはマイクロソフトがサポートするOSを前提に保守契約していたわけで、その前提が崩れる以上保守できないわけです。
もっとも、サーバプログラムやクライアントプログラムなどのソフトウェアの保守契約は別物なので、VMメーカーのサポートを前提に、ソフトウェアとして保守することは出来たでしょうが、同じ契約のままでは無理ですよね。


その辺が、マイクロソフトが直々にサポートしてくれることになると、話が早いわけです。
同じ契約のままでは保守できない点は変わらないでしょうが、保守の道が開け易くなります。





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最終更新日  2004年04月22日 07時53分26秒
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