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2005.01.13
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 絵本作家・かんのゆうこ ( 文 ) による、

 雅楽の楽器をモチーフにした絵本3部作が完成。

 っていうと、すごく渋く堅苦しい絵本のように思われるかもしれませんが、
 そうではなくって、とても柔らかく優しい。

 雅楽の楽器の歴史とか伝統とかよりも、

 楽器が奏でる音色のイメージが そのまま素直に感じられるのです。



 せつなさ、かなしさ、あたたかさ。





 かんのゆうこさんの文は

 彼女ならではの

 ガラス質の壊れやすさを持った文章。

 彼女のこころに聴こえた音を、

 ひとしずく、ひとしずく、

 ことばにして綴っています。



 東儀さんの絵からは 音が聴こえてくるよう。

 玄人はだしの洗練されたタッチに、

 彼の音楽すべてに感じられる優しさが滲んでいます。

 精密に書かれた雅楽器の絵には、

 1400年もの間、形を変えず受け継がれたものの持つ、





 3部作通して登場するのが、

 「 きこえない音をきく耳を持った ふしぎな 白うさぎ 」

 白うさぎは、感性、まごころの象徴でしょうか ... ?

 東儀さんの描くうさぎさんは、
 その耳の表情ひとつで、見事にうさぎの気持ちを表しています。







 ( いったい これは なんだろう ..... )

 白うさぎが 耳をあててみると

 凍えるようなさびしい音が しずかに響いてきたのでした。 



 この箇所のうさぎの絵も、けなげでとても好きです。



 ***



 それぞれの絵本にちなんだ曲も発表されていて、
 今春の東儀秀樹新春コンサートでは、
 ご本人による絵本の朗読と共に全曲奏でられています。



 <  光り降る音  >



 上記ページでは絵本をクリックすると、

 各ページを見ることができます。



 笙がモチーフ 

 同名の笙の独奏曲は、ベストアルバムにも収録されていますが、

 ぜひ一度みなさんに聴いていただきたい名曲です。

光り降る音 過去日記

 パイプオルガンを思わせるその音色は、まさに天から降り注ぐ光を感じます。

 鳳凰が羽を休めている時の形といわれる笙は本当に美しい楽器。

 鳳凰の羽ばたきが綺麗。




 <  天つ風の音  >



 龍笛がモチーフ

 1作目よりも更に、うさぎのからだの表情が、
 龍への気持ちをいっぱいいっぱいに表していて、とても 愛おしい。

 天と地の間 ( 空 ) を泳ぐ龍の鳴き声を表しているといわれる龍笛。

 龍笛のための同名の曲はCD収録はされていませんが、
 笛のせつないメロディーが心に響きます。



 <  星月夜の音  >



 去年暮れに発売になったばかりの新作。

 上記ページ左欄、「 星月夜の音 」 をクリックすると開けます。
 サイン会のお知らせも。

 篳篥 ( ひちりき ) がモチーフ

 この本に付けられた 「 星が見ている 」 という篳篥の曲は、
 次回CD 「 春色彩華 」 にクレジット。

 また、「 星月夜の音 」 という歌も捧げられています。

こちら  では、東儀さんの手によるイラスト入りの楽譜が見られます。

 とても綺麗なのでぜひご覧くださいね。

 ロマンチックなすてきな曲です。



 絵本3部作とこれにちなんだ曲の入ったCD入りのボックス発売も
 近々されるということです。 











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Last updated  2005.01.14 00:37:23 コメント(2) | コメントを書く


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