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2005.05.12
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 去年ハマッタ 「 オイディプス 」 同様、

 蜷川幸雄・演出のギリシャ悲劇。

 初演、紀元前431年 !   なんと2500年前 !

 オイディプスでも思ったのだけれど、ギリシャ悲劇の凄さって、

 2000年以上のとてつもない時間を超えて、

 変わらず受け継がれてきた人間の苦しみ、業の深さ。

 それは現代 ( いま ) のものとしても全く色あせずに原色のまま。

 そして、うじうじ悩むのではなくって、





 ウチの演劇をやってる子も行きたいと言って一緒に見に行った。

 しかしよく考えてみれば、 というか、先日の横浜のルーブル展で

ドラクロワの「 メディア 」 を見て、

 そういえば、って気づいたのだけれど、

 これって、母親が自分の子供を殺してしまう話。

 それを親子で見に行くだなんて ...。

 でも、いろいろと考えてくれたことでしょう。



 ***



メディア



 IN 渋谷bunkamura シアターコクーン



 作 エウリヒデス ( 元前480~406 )

 演出 蜷川幸雄

 メディア 大竹 しのぶ

 イアソン 生瀬 勝久





 ***



 近年、各種演劇賞を総なめにしている大竹しのぶの舞台演技、

 一度見てみたかった。

 「 優しい時間 」 などでのおっとりとした雰囲気とは全く別の一面。

 どちらかというと、昔のさんまとの共演作、

 「 男女7人夏物語 」 キャラの延長線上爆発編 (?)

 感情をぶつける演技で圧倒されました。

 なかなかに生々しい等身大のメディアでした。



 メディアは、とにかくメチャクチャ気性の激しい女。

 目的のためなら何でもありの スゲ~~~ェ オンナ !

 下品な言い方ですみません。

 でもいやはやその行動たるやあっけにとられる凄まじさで、

 一歩間違えばかなり マンガチック。

 逆にリアルに考えれば、

 全国指名手配、一生牢屋の死刑囚でしょうね、この人。



 なにせ惚れた男を守り一緒になるためには、

 実の弟を八つ裂きにして海に撒き散らかし、

 実の父親がそれに手間取っている間に逃げ延びちゃうとか。

 夫に王位を取らせるため、前王を釜茹でにしちゃうとか平気で。



 そして舞台は、自分を裏切って別の女と一緒になった夫への復讐劇。



 悲しみに絶望しながらも、決して泣き寝入りはするもんか、

 と、どうやったら男が一番苦しむかをひたすら考え復讐に燃える。

 その結果、男に直接危害を加えるのではなくって、

 彼の一番愛するものに危害を加えて彼をのた打ち回らせる方法を取る。

 生殺しっていうヤツですね。

 オンナハコワイ ...。

 みなさん、気をつけましょうね (?)

 こういうやり方ってたぶんすご――く女性的 (?)

 実行の有無、やったほう、やられたほう、目撃談含め、

 多少なりともそう思われる方、多いのではないかと ...。

 メディアの台詞 

 「 女と生まれたからには悪事の才能があるはずだ。 」 



 そしてメディアときたら、

 彼の新妻を、何も知らない自分の子を使って毒殺したり、

 ついには迷い苦しみつつも、愛しの我が子まで自らの手で !

 子供まで殺され苦悩し悶絶するイアソンを尻目に、

 自分は子供の亡骸抱え空高く、竜車に乗って バッハハ~~~イ。



 舞台はここでおしまいだけれど、後日談では、

 身元引受けの約束取りつけてある男のもとへ行き、

 前妻追い出し結婚、一児を設けたのだとか。

 あっぱれ !!! 



 そんなこんなで、行動に理解共感を覚えるなどという心境には

 到底達し得ません。

 達し得ちゃったら大変です。

 特に子殺しの一件は、種々の事情を考慮してもやはり理解を超えている。




 でも、メディアの苦しみには共感の涙、止まりません。

 女である理不尽さは、女性ならみな頷ける古今東西共通のもの。

 ずきずき刺さります、 痛烈な台詞。



 ***



 夫のイアソン役・生瀬 勝久

 って  「 ごくせん 」 教頭役の方^^

 ごくせん、最近のはあまり見てませんでしたが、

 初回作のはしっかり見てました~。

 実はちょっと 「 ヤンクミ 」 ファン ! (笑) 

 脱線しました~^^

 それでしか知らなかったもので、「えっ、意外」って思ったのですが、

 舞台人でいらっしゃるのですね。

 良く通る明晰な台詞で、

 しゃあしゃあと自分を正当化する憎ったらし~いイアソン役に

 はまっていらっしゃいました。



 クレオン役・吉田 鋼太郎。

 オイディプスでもすばらしかった方です。

 出番は短いけれど、さすがの風格。

 「 私は王だ。 だが王に向かない性格だ。 」

 で、クレオンの性格をくっきり打ち出して、

 しっかり笑いを取っていらっしゃいました。



 今回、コロス ( 群集 ) は全員女性。

 コロスの台詞



 「 かつて愛し合った者同志が

 争う時の怒りほど、激しく根深いものはない。 」



 「 こうなるだろうと思うことが、そうなることは決してなく、

 まさかそれはあり得まいと思うことを成すのが神。 」



 ***



 またまた止まらず、しつこく ツヅク 。。。














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Last updated  2005.05.16 06:40:44 コメント(4) | コメントを書く


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