MoMo太郎日記

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2024年07月19日
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カテゴリ: 北関東の旅
同じ狭い境内の中に同居する不動院と琴平神社ですが、琴平神社の前には白壁の蔵が建っています。

この建物の前には「沼尻墨僊の塾(寺子屋)跡」の説明板がありました。
沼尻 墨僊(ぬまじり ぼくせん)(→→→ こちら )は、傘式の地球儀を製作したことで知られる江戸時代後期の地理学者、天文学者ですが、この地で寺子屋を営んでいたそうです。

また多才な人で、専門である地理学の他、天文学(天文機器:渾天儀を製作し天体観測)や建築土木(堀抜き井戸の開発)、発電機(エレキテル)の開発、漢詩・書道・絵画に精通するなど実績を上げ土浦藩からも2度も褒章され天保15年(1844)には帯刀も許されています。

また、この「退筆塚の碑」は、沼尻墨僊の七回忌に門弟たちによって建てられた石碑です。退筆とは穂先がちびて使用できなくなった筆のことですが、沼尻墨僊、筆がちびて使えなくなるまで学問にいそしんだということでしょうか。

そして、このあたりは旧町名で「中城町」と呼ばれていたようです。

この石碑に刻まれた由来によると、
田宿と同時(慶長九年)に生まれた町人町で、土浦の代表的な町としてだけでなく、「中城分」という集落の中心であった。土浦城大手門に近く、参勤の大名を接待する御使者屋敷もあった。駒市で知られている中城天満宮もこの町の象徴


ここで紹介したほかにも、この中城町のあたりには、桜橋から移設された遺構の一部が狭い参道の片隅に置かれていたり、土浦ツェッペリン伯号来訪を物語る貴重な史料写真やパネルなどが常設展示されいる蔵ギャラリーなどがあり、土浦の歴史を学ぶにはいい場所ののように思えます。

(土浦市で歩いたコース)

【つづく】


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北関東の旅、茨城県土浦市を知る(その13) 退筆塚の碑と寺子屋跡





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最終更新日  2024年10月13日 00時34分40秒
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