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『姫たちの伝説 古事記にひらいた女心』
著:中山千夏
古事記はとてつもなく面白い。
古事記に登場する姫たち77人にスポットをあて、明るく元気な、
ときにはちょっと哀しい話など、自由奔放に振舞う姫たちの物語を、
ユーモラスに紹介する。
古事記って、面白い!
古事記ってものを読んでみたいなー、でも難しそうだしなー、
と思い、なにか読みやすそうなものを、と手にしたこの本。
イザナギ、イザナミの国造りのイザナミの積極的な誘いから、
歌しか残していない、誰それの母、と名しか残していない女まで、
古事記に登場する女たちを、彩り豊かに物語る。
天照大神も女神であれば、彼女を天岩戸から誘い出したアメノウズメも女、
誘う女もあれば、怒る女あれば、踊る女もあれば、妬む女もある。
古代の女たち、女神たちの、なんと人間臭いことよ。
それにしても女というものは、強い。
だって「産む性」だもの。
そんな女たちを怖れた男たちが書いてきた伝記の数々では、
むやみやたらに男を崇めて描いている。
古事記ももれなくその例の一つなのだけれど、だからこそ、
それだけ女を恐れてきた事実の裏返しなのだ、と著者は主張する。
かなり女寄り目線の解釈での「古事記」ではあるけれど、
入門編としては、そして女としては面白い、「古事記」でした。
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