九州出身者がつくる九州情報館。

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2017年01月20日
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テーマ: ニュース(99396)
将棋界で現役最年長(77歳)の棋士である 加藤一二三(ひふみ)九段 の、
『現役引退』がほぼ確定 しました。

プロの棋士がタイトル争いを行うためには『順位戦』を勝ち上がらなくてはならず、
上から順にA級→B級1組→B級2組→C級1組→C級2組となっており、
A級で優勝した棋士が名人戦の挑戦権を得るという仕組みになっています。
最も下位のC級2組から陥落するとフリークラスになるのですが、
このフリークラスは満60歳が定年となっており、順位戦を戦っている棋士が60歳以上の場合、
陥落した時点で引退確定となってしまいます。


事実上今年度限りで現役引退 が決まってしまいました。
ただし、まだ順位戦の残り試合や参加が決まっているタイトル戦があり、
その対局ですべて負けてしまった時が真の引退に当たります。

陥落決定の際にインタビューに応じた加藤九段は、
「まだ今後の対局も残っており、全力投球する所存ですので、
進退に関するコメントは最後の対局が終わってからに
致したいと存じます。」
と語っていました。

加藤九段は福岡県嘉麻市(合併前の稲築町)生まれで、14歳7ヶ月でプロ入りしました。
その後18歳でA級昇格、20歳で名人戦挑戦という最年少記録を打ち立てました。
これまで獲得したタイトルは名人1期、十段(竜王の前身)3期、
王位1期、棋王2期、王将1期と合計8期という結果を残しています。

ですが棋士としての輝かしい実績だけでなく、
・甘いものが大好き(板チョコ、みかんなど)
・うな重が大好き(医者に止められた事がある)
・75歳の時に夕食にカキフライ定食と
 チキンカツ定食を同時に注文
・耳障りという理由で対局場の旅館にある
 滝や水車を止めさせたことがある
・敬虔なクリスチャンで、バチカン市国から
 『聖シルベストロ騎士勲章』を授与された
・自宅付近の野良ネコに餌付けして
 近隣住民から訴訟を起こされた

など、エピソードに事欠かない存在でした。

『ひふみん』 という愛称で呼ばれています。

しかし2003年にB級2組、2008年にC級1組、2013年にC級2組に陥落していました。
そして今回C級2組からも陥落し、引退することがほぼ確定してしまいました。
ですが 現役最年長棋士 として数々の記録を打ち立てました。

最年長vs最年少という62歳差の対局 も実現しました。
さらに今日、棋聖戦二次予選で勝利した加藤九段は、
公式戦史上最年長出場と最年長勝利の記録を更新 しました。

残りあと何回対局があるか分かりませんが、加藤九段には現役最後の時まで、
『ひふみん流』を貫き通して現役生活を終えてもらいたいと思います。
それでは、今日はここまで。



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最終更新日  2017年01月20日 21時40分34秒


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