もりくまの単なる日記

もりくまの単なる日記

2024.11.16
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カテゴリ: 美術館博物館
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4月に梶よう子さんの小説『広重ぶるう』を読みまして、同名の展示があるということで行ってきました。

この日は11時からスライドトークがあるので、人が多い!
私も2回目のスライドトークに参加しました。スライドトークがなければ平日はそんなに混むことはないんですけど、せっかくだから話は聞きたい。

当時、同年代の歌川国芳は武者絵で人気があったが、広重の描く武者絵は国芳に比べると迫力に欠ける、美人画も描いてはいたけど可もなく不可もなく学芸員さん曰く「手堅く」描かれている、らしい。
ベロ藍は最初は高価だったが、中国で大量生産されるようになると、浮世絵でも使えるように安価になった。展示ではベロ藍が普及する前の浮世絵も展示されていたけれど、青色が褪色してしまったり、濃淡を出すことはできなかった。しかし、ベロ藍は褪色しない、なんといっても綺麗なグラデーションの刷りができる。
浮世絵で最初にベロ藍を使ったのは渓斎英泉。それから葛飾北斎。
小説の中で売れない浮世絵師、広重は、この青を使って江戸の風景を描きたい!と版元さんに掛け合うも、売れない絵師のいう事なんて全然聞いてもらえない。浮世絵といえば武者絵、役者絵、美人画だから風景画なんてというのもあった。でもその中で保永堂が出しましょうとなってヒットするんだけど。確かにこの色を見たら描きたくてたまらなくなるのはわかる気がする。ベロ藍万歳。

展示作品の中に、広重が数え10の時に描いたと伝わる絵があって、やっぱりこういう人は小さい時から絵が上手いんだなと改めて思った。それと茶屋で働く女性を描いた絵があって、絵草紙を読みながら下駄をぶらぶらさせてるのが、今も同じことするよなと微笑ましく思った。

来年の大河は浮世絵の版元の話らしいし、トーハクでもそれがらみの特別展をやるらしいのでとても楽しみ。







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Last updated  2024.11.16 17:16:20
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Comments

かおりーぬ@ Re:起立性調節障害 認知度アップ!(12/28) ご無沙汰しております。2,3年ほど前に…
もりくま4461 @ Re[1]:花モチーフのスヌード(04/30) agehaSwellaさんへ お久しぶりです。ここ…
agehaSwella @ Re:花モチーフのスヌード(04/30) お久しぶりです。 もりくまさんの編み物っ…
sabi@ Re[2]:ギャザーたっぷりプルオーバー(02/28) もりくま4461さんへ 早速ありがとうござい…
もりくま4461 @ Re[1]:ギャザーたっぷりプルオーバー(02/28) sabiさんへ どうも初めまして。 えっと、…

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