そういちの平庵∞ceeport∞

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ルビー・リッジ事件


1996年 米 タキコーポレーション 160分

監督:ロジャー・ヤング
出演:ローラ・ダーン(ヴィッキー)
   ランディ・クエイド(ランディ) 他

我が家にあったビデオテープ昨日色々部屋を物色してたら未開封のままあった
一本500円位で買ったテープが我が家にはあり
そのうちの一本劇場未公開作品だTVでも放映してないかな?

1992年にアメリカで実際に起きた「ルビー・リッジ事件」
狂信的なヴィッキーとグリーンベレー出身で、戦争主義者のランディ。二人は
結婚し、子供を授かる。一家は次第に、極度の白人至上主義者になり、危険人
物と付き合うようになり、犯罪を犯す。FBIに目を付けられた彼らは、仲間
を裏切るように持ちかけられるが、FBIに対立し、アラバマ山中(ルビー尾
根)の小屋に武装籠城する。

上記事件の再演ドキュメンタリー映画だ

ヴィッキーは敬虔な信者というより、狂信者
神や聖書を自分の解釈通りにしか認めず、既存の教会、学校、政府全てを認めよう
としない・・・エホバの証人もそうだけど
そして、武力で全てを解決しようとする、白人至上主義のランディ
ヴィッキーの両親も妹もいわゆる一般的な市民
その中で主人公二人が何故、そのように度を超したのかは描かれていない
精神病者の世界観に近いけど・・・そう世界とつながれず妄想を生きる

ハルマゲドンを唱え、世紀末に備える
身を守るために徹底した武力装備をはかる
子供達を堕落から守るため、世間から隔離し、聖書を学ばせ、戦闘訓練
を繰り返し、白人至上主義を教え込む。
現実と折り合いを付けることをせず、現実を自ら変えようとする。
これらもヒットラーやスターリンの思考パターンと一緒だし
オウムサリン事件もこの構造だ

ネオ・ナチ、KKK団、人種差別。
世界を支配してるのはユダヤ資本だという謀略説と聖書を結びつける
この世界観はカルトやファシズムの常套手段だ
子供達に対する洗脳も自然に行われる
「ホワイトパワー」と叫ぶ、殆どナチとしか思えない集団
まだ学校にも行っていないであろう子供達が、その中で大人達に混ざって叫んでいる光景
ま、戦時中の日本もこうだったろうし現在の北朝鮮もそうだ

FBIも相手がグリーンベレー出身とあって過剰に反応して女子供まで射殺する
ネオナチやKKKに対するFBIの感情も反映していたとは思う
結局このことがあって一人も罪に問われず無罪判決
300万ドル以上の慰謝料をFBIは彼らに支払う
そしてこの作戦に参加したfBI捜査官に勲章が授与される
ま、何もかも狂ってるのかも知れないなって感じがする
カルト家族も凄いけど
カルト組織の集合体である世界
しかし邦題の「殺人容疑」も陳腐だし
これだけの作品が埋もれちまうのはもったいないかな?

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