そういちの平庵∞ceeport∞

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アジュール権


アジュールはフランス語で砦の意
現代で言えばシェルターとでも訳せばいいのかな?
例えばローマやギリシャの奴隷が主人から酷い扱いを受け
神殿などに逃げ込めば主人を変えられる権利などを指す
超法規的措置みたいなもので
日本で言うと江戸時代の縁切り寺やかけこみ寺みたいなもの
このアジュール権というのは他国に普遍的に見えるのに
日本に少ないと指摘するのが山本七平氏
でネットでアジュール権を調べるが無い
なるほどなと思う
氏が指摘するのが学校のいじめなどで自殺する生徒を踏まえ
教育論を述べているのだが様々な示唆に富み興味深い
要するに全ての憲法や法律より生存権が優先する
このことが論じられない限りいじめ対策は不備だと何十年も昔に指摘している
要するに逃げ場が無いから死ぬのだ
家庭内暴力の家庭で僕が遭遇した時も同じ事を感じた
DV法が出来る以前の話だ
どんな人でも生きる権利があるという建前
人の命は地球より重いという建前
しかし本音及び現実面では全然なのだ
だから虐待を受け続けて女子供が死ぬのだが
いじめ問題が騒がれだしてかれこれ30年以上経つというのに
何か抜本的な方法論すら現われず
いじめ、自殺、不登校、ひきこもりの数はうなぎのぼり
多分、子供達にとって家と学校以外の第三空間や避難所及びシェルターがいるだろうし
リストラされ鬱状態のおじさんたちにも同様の処方箋が必要だろう
多分道をつけるにはNPO法人以外無いだろう
自殺した親を持つ遺児たちの自助グループも去年から始まった
現実面の対応はいつもタイムラグがあり
対応はいつも遅いのだが
心ある人たちも沢山この国にいるので
これからどうなっていくか興味深い
多分、我々日本人の心性
何かに帰属する事で安心し
そこから八分にされたものは落伍者と言う意識
お上や掟には従うものだと言うメンタリティー
難民や亡命者を受け入れず
よそ者異物を排除する排他的な民族性
そんなことがこれから問われる
真の国際化や民主主義が必要だから
外国人労働者と弁護士がこの問題の突破口を開く様な気がする
外国人売春婦を筆頭にこの国には多くの人権無き奴隷がいるのだから
関係者の皆さんがんばってね

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