そういちの平庵∞ceeport∞

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業界の裏話



前、某信販会社のサービスセンターでバイトをしていましたてんてんと申します。
こちらのサイトを拝見しているうちに、思い出したことがあったので投稿させていただきます。


サービスセンター。
ぶっちゃけた話、お支払いの遅れているお客様に電話をしてご入金していただく部署です。

その日も地道に電話をかけ続けていたのですが・・・

その中の一人、50代半ばの男性。
開口一番、

「俺さぁ、破産することにしたから」

おぉっと。

昨今話題の自己破産です。
多くはありませんが、そう珍しくもありません。

こうなるともう請求はできません。お客様の担当もバイト君ではなく、れっきとした専門の社員さんになります。

そうなったら、てんてんが聞くべきことは決まっています。
今後お客様の財産管理をされる人の連絡先です。

「そうしましたら、ご相談された弁護士の先生のお名前と、ご連絡先をいただけますか?」

しかし。

「弁護士? 相談なんぞしてねーよ」

・・・あれ?
それじゃ自分で地方裁判所に行って手続きしたクチ?

最近ではテレビなどでも破産がよく取り上げられ、特別専門で法律を学んでいないお客様でも、自力で手続きを済ませてしまわれる方がいます。
まぁ弁護士に相談するとお金かかりますしね。

気を取り直して、尋ね直しました。

「では地方裁判所の書類はお持ちですか?」
「なんで破産の話で裁判所が出てくるんだよ!! 俺がなんかしたってのか!!」

???

ハテナマークを飛ばすてんてんに、エキサイトするお客様。

「いえ、何かというわけではなく、破産なさるというお話ですよね?」
「そう言ってんだろうが」
「そうしますと、お客様ご自身か弁護士の方などに地方裁判所で破産の手続きをしていただいたと思うんですが・・・」
「なんでそんな面倒くせぇことやらなきゃならねぇんだ!! 俺が今ちゃんと破産宣告したろうが!! 難癖つけようってのか!?」

・・・理解しました。

お客様。
破産宣告というのはご自分で破産を「宣言」することではありません・・・


電話はベテランの上司に代わっていただきました。ちゃんちゃん♪

同じHPのネタだがこの人は我々の業界人だと感じる僕は専門家


私は、とある電気機器関係の会社のお客様お問い合わせ窓口で働いております。

製品の機能などに関するお問い合わせや、時にはクレームなどをお受け取りいたしますが・・・当社を気に入ってくださっているのか、週1~3回程度の頻度でお電話を下さる問い合わせ常連さんがいらしゃいます。

その方は、他社と比べて性能がいいかどうか、どのような開発がなされているかなどを問い合わせしてくださいます。
しかし、毎週毎週聞かれてもそうそう新規情報があるわけでもありません。
窓口メンバーの他の女性とも、

「またAさんの問い合わせ来たけど、同じことしか言えなかったよー」

などと、同じことしかお答えできないつらさを分かち合っておりました。


ある日、またもAさんからの問い合わせが・・・
2時間前にもお電話下さっていたのに、まだ情報が足りなかったようで、詳細を聞いてこられます。

「お宅のこの機器に関係してなんですが、明るさや光の成分は、他社と比べてどのようなものでしょうか? 最高の光を作り出しておられると思うのですが・・・」

ずいぶんと当社を買っておられます。
いつも感じるのですが、当社に対する興味、特にヒカリモノに関しては大変性能を評価してくださっているようです。

Aさんは続けておっしゃいました。

「その光は究極のモノなんでしょうか? ノストラダムスが言っている」

・・・・・。

・_・; !?

「ノストラダムスの大予言では、究極の光が人類を救うそうなんですが、お宅のものはそれに当たるのでしょうか??」

・・・・・・・。

ノストラダムスの時代には、電気で明かりを取っていたのでしょうか・・・
いや、予言なので関係ないか・・・

と、頭の中はぐーるぐーるです。


結果、

「申し訳ありませんが、ノストラダムスの文献と比較したことがないので、わかりかねます」

とお答えいたしました。

彼女は、世界を救うべく究極の光を探してリサーチしているのでしょうか。
究極の光は製品として量産できないと思いますが・・・

がっかりされてしまったのか、それ以降は電話の回数は大幅に減りました。
(が、究極の光を求めて時々電話を下さいます)

http://www.din.or.jp/~f-aniki/sc/index.htm

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