そういちの平庵∞ceeport∞

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2人の従兄弟


酒、音楽、読書、映画、友達、一人暮し
いずれも母方の従兄弟だ
小学5年の時だ
僕の兄のようだった従兄弟と池袋に住むギター弾きのアパートに遊びに行った
小学校5年ならビール飲んで良しというとんでもない従兄弟
僕の叔父叔母にあたる彼の両親はアル中だった
彼もまた中学からシンナーに睡眠薬に酒の日々を送る
僕は全然その手の事には興味がなかった
この従兄弟との関係性が僕の飲酒のきっかけだ
13歳から一人暮しも始める
今にして色々理解出来てきたが
当時はこの家族が何故あれほど酒を必要としたか?
一体どういうことだったか?
高校の授業が終わり
彼の実家に遊びに行く
叔父は国鉄を退職しずっと酒を飲む・・・・凄く大人しい
叔母は2階で題目を上げる
叔母は内蔵が悪くこの時苦しそうに題目を唱える
酒の禁断症状に膵臓の痛みだ
救急車を呼び大学病院に行く
この時生まれてはじめて救急車に乗る
僕は叔母は内蔵が悪いと思ってた
でも違うんだ・・・酒だ
この後二人は離婚した
その時僕と叔父と父で説得したのを覚えてる
しかし説得も空しく叔父と叔母は離婚
「この家は酒で滅んだ」と父は言う・・・酒を飲みながら
従兄弟は親の病気に巻き込まれた・・・親もまたその親に・・・
こんな背景があり僕は思春期を過ごした・・・明るく楽しくね
今回先祖の事まで調べる気になったのは従兄弟のことがずっとひっかかり
この家の周辺の人から詳しく話しを聞いてるのも僕だけだ
僕は母方の祖父母も知らない・・・早く死んでしまった
しかし概ねのことは伝え聞いた
この従兄弟二人に出会わなければ読書も音楽も酒もなかったかも知れない
その位の影響を二人から受けた・・・物の見方や人との関わり方までね
片方の従兄弟は今は福祉職だ家庭も持ち子供も二人いる
そしてギター弾きのほうは・・・のほほんのメンバーのように母親と暮らしている
何故かこの二人に逢うことも話すこともためらわれ
10年以上あってない・・・一番仲が良かったのにね
「ゴメン」と昔あやまられたのも大きい
僕に酒を教えた事で・・・・泣きながらね
僕にはどこか従兄弟にうしろめたさがある
僕だけ助かってという・・・変な感情だが・・・
今回、色々一族について調べて整理がついたらこの二人の従兄弟にあおうと思う
この二人だと思う僕に人としての優しさを最初に教えてくれたのは・・・・

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