かりん御殿

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体験談3

【強烈家族体験談】第三章

体験談をここに加えて「厄除け」「供養」しましょう。手結川中マロの祈祷お札つきです。
***蝦夷紫会員の体験談「マコ」***

強烈家族」と言えば、私の周りでは「父」か「義母」。
父には「身内の恥は外では話すな」と言われて育ったのだが、
今日はその父の話。(笑)

うちの父は、かなりのおちゃらけ人間だと思う。
母の妹たちからも「マコ」とニックネームで呼ばれていることから、
良く言えば「親しみを持たれる」悪く言えば
「尊敬のまなざしでは見られていない」ことがわかってもらえると思う。

マコには数々のバカ話がある。
軽いところでは

◎弟1が初めて将来の妻を連れて泊りがけで実家に遊びに来た時、
4人でねぎラーメンがおいしい中華屋に行った。
ウェイトレスが全員のラーメンを運んで来た時、
一番に彼女に渡そうとしてはりきって手を出したマコは、
そのまままともにドンブリをひっくり返し、熱々のラーメンを
彼女にぶっかけて大騒ぎになった。

◎弟2が10歳くらいの時、マコと2人で公園のボートに乗っていた。
たまたまボートが木にぶつかり、その木に蜂の巣があったため弟が刺されて泣き出した。
マコはあわてもせず「ハチ刺されにはニコチンが効くんだ」と言い放ち、
なぜか持っていたマッチ棒の反対側で自分の歯カスを集め始めた。
そして集めた白いモノを弟の傷にぬりたくり、
「父さんはタバコを吸うから父さんの歯カスにはニコチンが入ってるんだ」
と言ったため、弟はオトナになるまで「ハチ刺され=歯カス」と信じていた。

などなど。
でももっと強烈なのは次の話。

◎今から4年前、同居している弟2家族と両親で、プール付きの温泉に行った時の話。
そのプールにはかなり激しいウォータースライダーがあり、
弟とマコで「やってみよう」と言う話になった。
まず始めに弟が滑ったのだが、暗いトンネルをぐるぐる回る
そのスライダーは弟の予想よりずっと怖いものだったため、
弟はマコには危険(色々な意味で)と判断した。
止めようと思ったが、弟がスライダーを終えた時には
すでにマコは階段の上のほうに行ってしまっていた。
弟は、プールの反対側の子供用プールにいる家族のところへ
行きかけたが「まあ、マコを待つか」と思いとどまった。
(後にこれが功を奏した)

それからすぐに、姿は見えないものの
「うおぉぉぉぉぉ」「ぎゃおぅぅぅぅぅ」と言うマコの雄たけびと共に、
トンネル内のカーブをガタンガタン回っている音が聞こえてきた。
そしてトンネルから出てきたマコはすごい形相で両手で
股間を押さえ、全身一直線に突っ張らせた状態のまま、
水面と平行するように「スーっ」と水の中に入ったそうだ。
マコに続いて腰に巻いていたタオルが「ポチャン」と落ちたのも弟には印象的だったらしい。

ところが、マコは水から上がってこない。
弟がそっちの方に行って見ると、プールの底で丁度あおむけのまま
平泳ぎをしている状態だったそうだ。
そして時たま両手を頭の上で合わせて(ロケットの真似のような)、
その手でプールの壁を押している・・・。
「またマコがおだっている」(※おだつ・・北海道弁。ふざけるの意)
と思った弟はしばらく見ていたが、やめる気配がない。
「いい加減にしろよ!」と思ったのと同時に
「・・・まさか溺れている?」と思った弟がちょっと腕をつかんで
引き上げたところ、ガバ~~っ!と立ち上がり、
「ゴボゴボゴボ~~ッッ!」と水を吐いた後、ゆうに10分近く
「グウエェェェェッ!」「オエ~~ェッッ」「*◎$&△@+?!!!!」と、
しまいには音にならないような音まで出して咳込んだそうだ。

マコは、トンネル内で右も左も上も下もわからなくなった状態で
水中に入ったのだが、なぜか自分が水中で「土管」に入ってしまい、
おまけに土管の反対側には「フタ」(プールの壁)がついていると
信じ込み、そのフタを押し開けようと頑張っていたらしい・・・。

平日ですいていたプールで、弟がその場にいなければ
間違いなく「水死」していたマコは、その日1日青い顔で放心状態だったそうだ。
それを見た母は「・・・こんなに大人しくなるんだったら、
これから年に2・3回は溺れてもらうか・・」と言うセリフで〆たらしい。


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