わたやんの健康・快適シニアライフ

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◇キャンプを楽しもう

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◎キャンプ達人の教え
★キャンプで風呂敷は便利
スタッフバッグばかりが便利な小袋ではない。荷物をパッキングするとき、着替え、食料、雨具、寝袋などと、たいていはスタッフバッグと呼ばれる小袋にわけて、収納するもんだ。しかし、荷物収納に便利な道具は、スタッフバッグばかりではない。たとえば、風呂敷。
大風呂敷を広げるいい方をすれば、風呂敷ほど便利なものはほかにない。
少ない荷物を入れる小袋ともなるし、大袋ともなる。さらに、持ち歩けるバッグにもなるし、いざとなれば、タオルや腰巻き(?)としても使える。
形が自由自在になる収納バッグとして、風呂敷を見直したいものだ。 荷物を出し入れするたびに、結びを繰りかえすことは、ボケ防止にもなるんじゃないかな/旅行グッズのひとつとして売られている衣類の圧縮袋も便利だ。そして、安価だが、強度に少々難あり


★焚き火をするために出かける

「寒くなってきたから、焚き火をしに行こう」。
焚き火をするためにキャンプに出かける、という週末があってもいい。秋の夜長を焚き火の前でゆるりと過ごす、という時間はいいものである。
そもそも、現代の暮らしでは生活のなかで自然の炎を眺める、なんてことはない。炎を見るにしても、軍隊のようなガスレンジの一列縦隊の冷たい炎である。
だからこそ、焚き火の温もりが必要なのだ。自然の火は、熱いとか煙たいとか明るいなどなど、ぼくたちの五感を刺激する要素にあふれている。しかも、火力をうまく維持するには、知恵と知識を総動員しなければならない。
オンかオフか。スイッチひとつですべてが動く社会に慣らされているぼくたちにとっては、自然の炎を操るという作業は、人間本来の姿を思い出させてくれるものだ。
調理をし、暖をとり、濡れたからだと衣服を乾かし、会話を弾ませ活力を呼び起こす。それらがぜんぶできるのは、焚き火をおいてほかにない。
そして、より身近に炎を感じるために、あえて地面の高さで焚き火をやろうではないか。
焚き火を前に、調理をし、暖をとり、活力を呼び起こす。そんな時間を過ごしたのだそうすれば、それを囲む者たちは、地面に座ることになる。大地と触れることになるのだ。地面に座るほうが火に近づける。そうすれば、小さい焚き火ですますことができる。大きな焚き火をして炎から離れるより、小さな焚き火に近づくほうがいい。焚き火を前には、椅子なんていらないのだ。
もし女の子といっしょなら、ふたりはぐっと近づき合える。


★マッチ一本で火を熾すのが名人だが……
マッチ一本で山火事が起こることもあるのに、焚き火となるとマッチが一箱あっても火がつかないのはどうしてだ。
いいではないか。それで。火熾し名人になれればそれに越したことはないが、名人じゃなくても焚き火は楽しめる。

うまくつけようとすればするほど、変にプレッシャーがかかってしまい、ますます火が熾きないもんだ。競ったってしようがない。
小さな固形の着火剤をひとつポケットに忍ばせておけばいい。これがひとつあれば、火熾しは簡単だ。着火剤があれば、だれもが火熾し名人となる。マッチのように擦ることで火がつくタイプもある着火剤のかわりに、白樺の皮を持ち歩くのもいい。
油分が強いから、よく燃える。南の島にいるなら、浜にある枯れたアダンの葉っぱが使える。アダンは、ふんだんにあるから助かるのだ。
火がついたら、ゆっくり薪をくべていこう。細いものから順に、だんだん太くしていくのが基本。火の勢いを強めたければ、息を吹きかける。あるいは、うちわで扇ぐ。しかし、おとなの焚き火なのだから、ここは雰囲気優先で、火吹き竹が欲しいところでもある。


★自在を自由自在に作ってみよう
薪を集めるときには、自在を作るための木もイメージして集めよう。焚き火台や専用ごとくなどなくても、枝の組み合わせで、調理ができる。まわりにあるものを最大限利用しての焚き火キャンプである。
なにも持っていない男たちの焚き火、ともいえるが……。じょうぶな枝を使えば、重いダッジオーブンでも支えることができる。
やわな自在は料理ができあがると同時に崩れる、という法則があるから、くれぐれも注意してくれ。楽しみと実用を兼ねた焚き火である。なにも持っていかず、創意工夫で、楽しみ度合いを強めるのだ。美しい夜を演出するのである 1本のじょうぶな枝があれば、自在は1分でできあがる。下に敷く石の数でヤカンの高さを調節すればいい 、 三つ叉に分かれた枝を見つけたら、大きな石をひとつ置くだけで、自在となる。ヤカンの重さによっては、支えのための枝をそえてやる。焚き火用の自在鉤(じざいかぎ)。紐は、熱に強い木綿のものを使用している。
3本の木を組み合わせて、三つ叉自在を作る。魚や肉などを吊して即席燻製もできるすぐれものだ 細引きや自在鉤を持っていなくてもだいじょうぶ。
ヤカンひとつと、勇気と想像力があれば、コーヒーが飲める


★人生も焚き火も燃やし尽くすのだ焚き火を前にしているからといって、きざになる必要はない。揺らぐ炎を前に、意味のない夢想にあふれた夜を過ごそうではないか。炎の向こうに、人生の深淵を見つめているという顔をしてはいけないのである。ただただ、気持ちよく人生を燃やせばそれでいい。
そして、燃やしついでに、火にくべた薪は燃やし尽くすこと。
焚き火の跡を見れば、人柄がわかるというものだ。
揺らぐ炎を見つめ幽寂な夜を過ごしても、焚き火を前にして人生を語ってはいけないのであるすべてを燃やし尽くしてから、後片づけ。焚き火の跡を残すなんて、育ちがばれるぞ!

★自分だけの寝床を作る
「キャンプの夜は、気に入った場所に大きな布を一枚敷き、ごろんと横になってしまうのが最高」と、絵描きの伊東孝志さんはいう。
「そうすれば、テントもいらない」が、そうはうまくいかないのだ。雨が気になる。夜露もあなどれない。そこで、屋根が必要となる。

キャンプに必ず持っていくものは、数枚の布と細引きロープだ。その布と細引きと、現場に落ちている流木を利用して、タープを張る。
その夜の家を作るのだ。名づけて、流木タープ。
流木タープ タープの下で過ごす心地よさと、創造する楽しみが同居する
ちょっと想像して欲しい。一晩中、風に吹かれて寝ている様子を。そして、ふと目を覚ませば、それが深夜ならタープのはずれから空いっぱいの星が見えるのだ。あるいは、月明かりにタープが光っていたりする。いつも身の回りの自然を敏感に感じながら過ごすことができるのだ。そして朝には、すべてが生まれ変わったかのような景色が目の前に広がっている。そんな日々なのだよ。タープで暮らす日々は。


★創造する楽しみ
伊東画伯の流木タープを見ていると、それは気持ちのいい寝床というより、作品と呼びたくなるようなものが多い。そこには、機能と美しさが同居している。
そうした作品類は、タープから眺める景色もいいが、自然のなかに独創性のあるタープが張ってある風景というのも美しいものだ、ということを教えてくれるのだった。


日本百名飯003<バックパッカーズ・カポナータ(ラタトゥイユ)>
こうした料理は現場で作る楽しみもあるが、バックパッキング旅では、無理が多い。そこで、家で作ったものを広口ボトルに入れて持っていく。僕は、これをバックパッカーズ料理と呼んでいる。

【バックパッカーズ・カポナータ(ラタトゥイユ)】の作り方は……。
ニンニク、ナス、にんじん、キュウリ、タマネギ、長ねぎ、鶏肉などを適当に切り、オリーブオイルで炒める。そこに、トマトの水煮缶を入れ、弱火で煮る。そして、コンソメで味をととのえるだけ。好みで胡椒もふる。
本来は、最後にローズマリー(バジルでも可)で香りをプラスするのだが、これは現場で足せばいい。

こうして作ったものを持ち歩くと、雨や嵐などで、ゆっくりご飯を食べられないときや、火を使えないときでも、とにかく食べることができる。
そして、カポナータは冷めてもいける。いざとなれば、歩きながらパンとともに食べても元気が出るおいしさだ。
バックパッカーズ・ウイズダムあふれる料理なのである。 ナルゲンボトルに入れてきたカポナータを、ジェットボイルのコッヘルへ移す
これが僕の得意料理のひとつ、バックパッカーズ・カポナータ そうそう。この手の料理のときは、パンを少し残しておくこと。コッヘルにこびりついたソースをきれいに平らげるために。
これも、バックパッカーズ・ウイズダムなのである。

日本百名飯003<バックパッカーズ・カポナータ(ラタトゥイユ)>
こうした料理は現場で作る楽しみもあるが、バックパッキング旅では、無理が多い。そこで、家で作ったものを広口ボトルに入れて持っていく。僕は、これをバックパッカーズ料理と呼んでいる。

★焚き火に斧と鉈は必需品ってほんとうか?
焚き火をするには、まず薪集めである。
できるだけ乾燥した薪を集めてくることだ。枯れた広葉樹の枝が落ちていたなら、重くてもずるずると引きずってこよう。とても運べないほど大きな木なら、運べる分をその場で切ればいい。そのためには、斧か鉈を振り回さなければならない。と、思ったら大間違い。

いちばん便利なのはノコギリだ。
ギコギコと切ればいいのだ。簡単なことである。
集めた薪の長さをそろえるにも、ノコギリが便利だ。
斧や鉈は使いこなせれば便利な道具だが、初めての人にはちょっとむずかしい。そして、危険も伴う。しかも、高価だ(安物の斧や鉈は、よけいに危ない)。

で、登場するのはノコギリ。ホームセンターで売っているフォールディングタイプ(折りたたみ式)のものが、安価で、軽く、よく切れ、使いやすい。刃が交換できるタイプもある。





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