米国California大学San Francisco校のDean Schillinger氏らは、英語またはスペイン語を話す30歳以上の2型糖尿病患者408人を対象に、健康知力を総合的に評価する「成人機能健康知力検査」(short-form Test of Functional Health Literacy in Adults;s-TOFHLA)を実施。長期的な血糖管理状況を反映するヘモグロビンA1c(HbA1c)値や、糖尿病性網膜症などの合併と、健康知力のスコアとの相関を調べた。 対象患者の平均年齢は58.1歳で、女性が約6割を占める。健康知力は年齢、性別、人種、学歴、使用保険、母語や治療内容(食事療法のみ、経口血糖管理薬、インスリン単独、インスリン・経口血糖管理薬併用)など様々な要素と相関が認められた。ただし、最終学歴が高校未満でも健康知力が高い人がいる一方、大卒でも低い人がいるなど、単純に学歴を反映するものではなかった。