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2010年12月14日
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カテゴリ: ごまちゃん
ごまちゃんの新体操のクラスオーディション結果がでました。



オーディションの当日、

ごまちゃんは、いつもより早くでかける準備をしました。

体育館の駐車場でにつくと、車の中で、

ごまちゃんは言いました。

「柔軟、泣くかもしれない (^_^) 」

ごまちゃんは、笑っていました。

いーじゃん、どうせみんな泣くんだし、

泣いてもいいから、まだ出来ますって、



「そ、だね。」

そうだよ。

それから、ごまちゃんは、

誰もまだ来ていない体育館の中に、

アップをするために入っていきました。

そこからは、保護者は入れません。

どうしてるかな、

ちゃんとしてるかな?

泣いてるかな。

ちゃんと、お返事できたかな?

長い長い時間が経過しました。



おかあちゃんと目を合わせません。

ありゃりゃ?

泣いちゃったかな?

他の子達もうっすらと目を赤くしてます。

そばに言って、こっそりききました。



「うん、ちょこっと泣いた (^_^) 」

照れくさそうに言いました。

その後から、お友達が出て来て言いました。

「みんな泣いたけど、ごまちゃん泣かなかったよ。」

そっか、いじっぱりごまちゃん、

こっそり、泣いたのか。

だけど、がんばったごまちゃんを

本当に褒めたいと思いました。

この前の進級テストみたいに、

うじうじすることなく、すきりとした後ろ姿に、

なんだか成長したかな、なんて思いました。




そして、今日結果が、ごまちゃんに伝えられました。

ごまちゃんは、おかあちゃんと並んで、

先生の前に座りました。

先生は、ゆっくりと優しく話し始めました。

「ごまちゃん、今日はね、

まりこ先生と先生とでね、話してたのよ。

今度のテストでね、

ごまちゃんはすごくよくなっていたねって。

本当にがんばったなあって。

本当にごまちゃんが、新体操が大好きで、

何度もテストを受けてくれて、本当に嬉しいと思います。

だけど、育成のクラスにいれてあげることはできないのよ。」

おかあちゃんは、そっとごまちゃんの方に目を向けました。

膝の上に置かれた手は、

しっかりとズボンを握りしめていました。

先生は、続けて言いました。

「今の新体操のルールでは、とても極端な柔軟性がなければ、

点数を取ることが出来ないんです。

今回は、極端な柔軟性をもった子でなければ、

入れることはできないんです。

ちょっと前までは、新体操が大好きで、

やる気があれば、クラスに入れることができたんですが、

今のルールでは、とても無理になっているのです。

今のクラブでは、ごまちゃんみたいに、新体操が大好きで、

やる気がある子達が入れるクラスがないんです。

作りたくても、人手が足りないのです。

だけど、先生はごまちゃんに、新体操を続けて欲しいと思ってます。

だから、もう少し上の学年になるまで、

一般クラスでがんばって欲しいと思ってます。

学年が上になると、準クラスに入れます。

試合にもでることができます。

その時までに、一生懸命練習して、

すぐに試合に出れるようになるぐらいまで、

がんばって欲しいと思います。

それまで、がんばってくれますか?」

先生は、にっこり笑って言いました。

「はい、がんばれます。」

ごまちゃんは、泣いていました。

柔軟で押してみると、どのくらいまで柔軟になれるのか、

予測がつくということです。

極端なやわらかさは、ないという判定です。

つまり、天性の柔軟性がなければ、入れられないということです。

つまり、柔軟をどんなにがんばっても、

入れてもらえないということです。

つまり、もう、育成のテストは受けなくていいよということです。

まだ三年生なのに

厳しい現実をつきつけられたごまちゃん。

声も出さずに泣いているごまちゃんの姿に、

おかあちゃんも、泣いていました。

だけどねえ、ごまちゃん。

おかあちゃんは、とってもよかったと思うよ。

だって、この間みたいに、

たくさん注意されなかったじゃない。

ちゃーんと頑張ったから、

よくなっているって言ってもらえたんんだもの。

今まで、練習してきて、どっちに向いて進んでるか、

わかんなくなっちゃう時があったけど、

ちゃーんと、前に向かって進んでいたんじゃない。



帰りの車の中で、

おかあちゃんは、ごまちゃんに言いました。

おとうちゃんになんて言おうか。

注意されたところは、なかったよって言おうか。

準クラスにおいでって言われたって言おうか。

育成のテストはもう受けなくてよくなったって言おうか。

すると、ごまちゃんはいいました。

「注意されたよ、極端な柔軟性をつけなさいって。」

そうだよね、

やっぱり三年生。

この厳しい現実を、きちんと理解するのは難しかったようです。

それは、ね、注意じゃないんだよ。

「えっ?どういうこと。」

どう説明したらいいでしょう。

まだ、三年生、極端ではなくても努力次第で、

柔軟になる可能性はたくさん持っているのです。

ダメなんだなんて言えません。

あのね、ごまちゃん・・・・。

おかあちゃんは、考えて言いました。

ごまちゃんは、カナエワとかベッソノワみたいに、

柔らかくなれないといわれたのよ。

「そっか、そうだね。

じゃあ、どのくらいにはなれるのかな?」

ど、どのくらい・・・・・。

えっと、がんばったら横地愛さんぐらいになれるかもね。

(横地愛さんゴメンナサイ。本当はとても無理な話なんですが)

「そっか!じゃあ世界は狙えるね。」

はじめて、ごまちゃんの口から世界なんて聞きました。

夢は、ゆめってわかってます。

おかしな話だけど。

だけど、がんばりたいってごまちゃんの勢いに、

おかあちゃんは、驚きました。

ごまちゃんは、続けて言いました。

「じゃあ、まだ育成のテストは、受けてもいいよね。」


はい。

もちろんです。

可能性が低くても、

何もしないで、あきらめるのは、まだ早いですね。

ごまちゃんに、なんだか教えられた気がしました。











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最終更新日  2010年12月15日 00時14分25秒
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