★宇都宮のシニア日本語教師★

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★サラリーマン時代の思い出★

★サラリーマン時代の思い出・・・本社地の勤務 ★


 30年、大企業で
 サラリーマンをした中で
 特に思い出が深いことについて
 書き残すことにしました。
 今日は、第一回です。

 私が勤めていた会社は、東京が本社でした。
 入社してから、約20年は
 関西で勤めました。
 もちろん、大阪でも・・・・

 20年経過して、本社のある東京で、
 本社勤務そして、出先の営業所勤務を
 10年弱経験しました。

 そこで、感じたことですが
 東京は、日本の中ではとてつもなく
 巨大ということと
 本社が東京という企業の中では
 若いころから、この本社が所在
 する東京で勤務した人と
 私のように、関西や地方で
 勤務した人とはかなりの意識の差が
 生じているということです。

 結論から言って、どちらが
 将来、サラリーマンの出世から
 いって有利かというと
 よくわかりませんが、その会社の
 実態やその会社の今の問題点を
 冷静に判断できる人は
 本社近辺に若いときから
 勤務している人ではないかと思います。

 なぜかというと、若いときから
 本社勤務の人や偉い人達と
 フランクに付き合うことができ、
 真実の話しができているからだと
 思います。

 本社から遠いと
 大企業の役員はもう雲の上の人です。
 時々、出張に来られて
 お酒でも飲みに行くと
 「ああ、そうかやっぱり
 えらい人は違う!!」などと
 感動するばかりで、その人が
 人間であることも忘れてしまう。

 でも、本社近くで若いときに
 育った人も欠点があります。
 それは、いろんなどうしようない
 話しをいっぱい聞かされているので
 夢がなくなってしまっています。

 ですから、私のような田舎育ちが
 本社勤務して夢を語ると
 心から感動してくれます。

 でも、しばらくして私の語ったことは
 東京(本社)では夢物語ということを
 自分で悟るのでありますが・・・

 まあ、どちらにしても
 大企業のサラリーマンは恵まれています。
 自分では、絶対にできない
 チャレンジをする機会に
 遭遇できます。

 今、サラリーマンを辞めて
 自分で全てを切り拓かなくては
 ならないとき、実験は
 なかなかできない。一万円の損も
 したくはない。

 ほんとうは、大企業でもそうなんでしょうけど・・
 100万円以下の金額は切り捨てた
 時代をとてもなつかしく
 思い出されるのです。



★サラリーマン時代の思い出・・・「ごますり」は必要か?★


 私が、働いた会社はかなり開かれた会社で
 従来の日本企業のように「学閥」とか
 「~閥」とかはあまりなさそうな
 会社でした。日本の会社の中では
 「実力」をかなり正当に認めてくれる
 会社だと思います。

 そういう会社でも、やはり「ごますり」は
 存在します。ほんとうに
 週刊誌や漫画に出てきそうな
 「ごますり」おじさんが登場するのです。
 ただ、そういうおじさんたちで
 「かなり」偉くなった人は見たことが
 ありませんが、そういう漫画的「ごますり」を
 好きな「ちょっと偉いおじさん」達が
 いるんです。

 私がいた会社は世間からは、
 「スマート」な会社と
 見られているのですが、大企業で
 何万人も社員がいると上記の
 「ちょっと偉いおじさん」たちが
 企業文化を捻じ曲げていきます。
 そして、こういうおじさん達は
 決してなくなりません。
 結構な数の「ちょっと偉いおじさん」が
 いるんです。彼らの行動は、漫画的ですから
 週刊誌や漫画には、よく誇張されて
 登場するんだと思います。

 この「ちょっと偉いおじさん」たちの
 下に「馬鹿なおじさん」たちが
 集まり、小さな集団を作るときが
 あります。で、その「おじさん」たちが
 団結しているかと思うと、そうでは
 なく、時間の経過とともに
 集団ができたり、消滅したり、再編成されたり
 するのです。

 ところで、「かなり偉いおじさん」たちは
 どうなのかというと、それはそれは
 やはり「かなり」となると週刊誌や漫画
 のようには行きません。
 「主義」や「信念」や「科学的」に分析
 された高度なものがからみますから
 上記のように表面には現れません。

 でも、やはり「ごますり」というものが
 存在はしています。
 「ごますり」・・言葉的にはいやなイメージ
 ですが、人間が自分の野望を
 達成したいときに、それを達成するためには
 協力が必要であり、その協力を
 得るための「ごますり」はいいんじゃ
 ないでしょうか・・・・

 私が、過去に出会った人達で
 「かなり偉くなったおじさん」達の
 特徴は、こういう
 人間のいやな面を「さわやかさ」で
 乗り越えていく能力があった人達だと
 思います。

 ちなみに、わたくしはこういう事柄に
 「こだわり過ぎ」で失敗したと後悔
 しています。
 今度、大企業に入社したときは
 「さわやかさ」で乗り越えたいと
 考えています。(もう、雇ってくれる
 大会社はありませんが・・・・・)


★サラーリマン時代の思い出(3)・・・根まわし ★

最近の若い人達は「根まわし」という
 言葉を知っているんでしょうか。
 私も会社へ入る前は、まったく知りません
 でした。学生の頃の「議論」の
 理想の形は、「議論」を重ねたうえで
 「良きアイディア」が生まれると
 信じていたためである。

 でも、現実の会社では「根まわし」なしに
 ある提案が採用されることは
 私の経験ではないようです。

 私が、勤めていた会社は日本でも
 開かれた会社で、一見「根まわし」は
 必要ない会社に見えますが、
 やはり「根まわし」は必要でした。
 ある「できない取締役」などは
 事前に自分に「根まわし」をしないと
 会議の場でさかんに「反対」を
 しました。

 まあ、会議というのは時間が決まって
 いますし、会社の力のある人が
 みんな集まっているので
 いいたいことを言うのがいいにくい
 場所なので、仕方がないのか・・・

 「ある偉い人」にとっては、「根まわし」の
 場が自分の「勉強会」みたいな人も
 いて、サラリーマンはいろいろです。

 とにかく、「根まわし」せずに
 重要なテーマを採用されることは
 日本の会社では「ない」と断言して
 いいのじゃないでしょうか。

 そのために、まず自分の部で
 「根まわし」をする際の疑問点を
 全部検討し、誰が誰に「根まわし」するか
 作戦をたててのぞむわけです。

 部員の中には、この「根まわし」が
 すごく上手な人がいました。
 こういうのを、生まれつき身に備えて
 いるかのようにうまいんです。
 そういう人は、自然と偉くなっていくんです。

 私は、どうもこういうのがヘタで、
 最初はとてもとまどいました。

 最初、本社で仕事を始めたとき
 常務にある会議にでてもらうのに
 スケジュールを確認するのに
 常務の秘書に確認すればいいんですが、
 それもわからなく、当時の
 私の上司の取締役の方に
 あきれられたことがありました。

 まあ、日本では「根まわし」なくして
 会社や社会は成り立たない。
 政治の世界での「密室」で物事が
 決まっていくのは当然のような
 気がします。

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