なりぽん@厭離庵

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人間辛抱 @ Re:なりぽんから喪中欠礼(11/20) 初めまして、 ネットサーフィンから来まし…
2014.07.13
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林美雄氏が亡くなったのが2002年7月13日だから、今日は所謂十三回忌にあたる。
ググってみると、別に遠方忌とも言われ、故人が無くなってからだいぶ月日が過ぎたことを
意味するとあった。
また十三回忌は、十二支が一巡する事をもとに勤める考えともあった。

実はミドリブタと私は干支が同じで未年生まれ、一回り違う。
彼が生まれたのは1943年8月25日、没した時点では58歳、あともう少しで59歳というタイミング。
数ヶ月の差はあるものの、今の私は彼の生涯とほぼ同じ年月を生きているということになる。

人の人生を山に例えるなら、それぞれの頂点は違うだろうが麓からの高さで論じれば、
同じ高みに達したとも言えなくない。

58歳で死んでしまうという感覚だけならそれはそれでアリだ。

58歳での死は、一般的には‘早すぎる死’と表現するのが穏当だろうが
それは飽くまでも客観的で第三者的な視点、感覚だ。
故人の死生観、価値観、或はそれを理解する周囲の人間達で言えばそう単純ではないだろう。

林美雄は1980年の最後の放送でこんなことを(抜粋)言っている。


ものを作る人間がそんな軽い煙草吸ってもの作れるのか
年取ってからでも吸えるような煙草を吸うな
年取ってくるといろんなことがきつくなった時に初めて軽いものにするのはいい
若いうちにしか味わえないもの、吸えないものとかなんかあるだろ

私が一緒に飲むことができた96年時点では彼はショートピースを吸っていた。
去年の暮、特番で放送された「林美雄 空白の3分16秒」の中で、奥さんが語っている。
‘ショートピースに関していえば彼は前の日のものは吸わない、
朝起きた時には真新しいのを開けてパッと吸う’
病魔の存在に気付いてからも吸っていたかどうかはわからないが、
軽いものに走ることもなく拘りを貫いていたような気がする。

続けていたような気がする。
胃癌に冒され、最期は肝不全で亡くなった58年の人生。
その短すぎる一生は、彼が文字通り‘死守’したかった自分のスタイルの対価だったかもしれない。

因みにここいる58歳の男は40代半ばで‘死に損ねた’時は、
何年でも生きられたら儲けものと考えていたが、今はやや違って生への執着もあり、

何れにせよ

Don’t die until you are dead.

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Last updated  2014.07.13 13:14:09
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