ずっと一緒に

一度目の危篤(8月10日)



母の手足の浮腫みがひどくなりました
おむつをしてもらってますが、だらだらとこんな状態でも便は出ています

その時、ついでにこれ以上、浮腫むと抜けなくなると思ったのか
看護師さんが母の左の薬指にあった指輪を抜いてくれました

もう既に手はだいぶパンパンだったのでなかなか抜けず
洗剤をつけてなんとか取ることができました

完全に薬で眠り込んでおり、痰を吸引される時は
眉間に皺を寄せ、手をぷるぷると上げていますが
目を覚ますことはありませんでした


8月10日

朝の8時半。病院からの電話で起されました

呼吸がだいぶおかしいので、来て欲しいとのこと
父にも電話をし、慌てて飛び起きて自転車で病院へ

病院についた時は落ち着いていたのですが
酸素の数値が50まで下がっていたようです
(90を切ると呼吸不全です)

身体を横に向けたり、肩に薄い枕を置いたりして
気道確保できるように首を反らせることで呼吸をしやすくしているとか
酸素の数値も盛り返してはいましたが、前日までは
酸素吸入のメモリは「3」で、今日は「8」
同じ数値でも、送り込んでいる酸素の量が違いますから
状況がよくないのはわかります

少し落ち着いたところで、父は犬を動物病院へ預けに行き
しばらく様子を見てから、私もいったん家に帰って
大急ぎでバタバタと片づけをしました
(ダンナが出張中だったので、洗濯もサボってた;;;)

病院へ戻って来て、一旦、また家に戻った父も
落ち着かないと、また病院へ逆戻り

今日は父自身の通院の日だったのですが(C型肝炎があります)
眠れないので睡眠剤なりが欲しいと言ったら
今の状態で、無理に薬を飲んで、薬が残った状態で動くほうが危ない
神経が全部そっちにいってるから、今は無理と
とりあえず注射をしてもらい、落ち着いたら点滴しようと言われたそうです
そしてカリウムが欠乏していると、カリウムの錠剤を渡されていました

朝の処置は看護師さんたちだけで済んでいたので
外来があった主治医は昼間で報告を聞いていなかったようですが
状況を見て、会わせたい人がいるなら早くした方がいいと言われました
まあ、会うと言っても寝てるので顔を見るだけですが…

薬を調整すれば目は覚ますだろうけど、かなり苦しいと思うよ、と言われ
父と、もうそれはしないでいいですと言いました


その後も父とぼーっと母の様子を見ていましたが
とにかく痰がひどくたまり、吸引してもらうと薄っすらと血が混じっています
一度、酸素の数値がまた70台まで下がりましたが
吸引後に、95くらいまで戻って落ち着きました

母の弟に電話をし、兄の方への連絡を頼み
一応、九州にいる母の妹にも連絡
叔母は商売をしていることもありますし、遠いのでとてもすぐにはこれません
男兄弟はのんびりしているので、状態を把握できているのやらどやら(^^;)

そして父の姪・つまり私の従姉妹にも知らせたら
従姉妹夫妻はすぐに会いに来てくれました

従姉妹は自分の母親を在宅看護で最期まで看取ったことがあります


なにをどうやってもいろんな後悔が残るけど
やっぱりその時にこうって思った決断が正しいんやで
って、言ってくれました


夕方近くになり、痰の量が落ち着いて、少し呼吸もましになったので
とりあえず父を帰らせました
眠れないなりに、少しでも横になるようにと

そのまま私は病室に
18時半を過ぎてからか、一度また酸素が95を下回るようになり
90を切りましたが、なんとかまた盛り返しました


なんせ、尿が出ません
ガリガリに痩せた母の手首から先と、足首から先が丸々して浮いています

浮腫みがひどいと可哀相だからと主治医が
利尿剤を点滴に追加してくれたのですが
その後の4時間で出たのは200ccあるかどうか…

それでも昨日は500ccも出なかったらしいので
まだマシなのかもしれませんが、尿の色が濃いオレンジになりました

尿の量と手足の浮腫み
この辺がポイントなのは、過去の経験上わかっていますが
かなり厳しい状態でしょうね

人が亡くなる時は夜から朝方にかけてが多いとよく聞きます

これから何度かこうして病院からの電話に起されるのか
それとも私たちが傍にいる時になるのか…どうなんでしょう

お盆が終わったら、九州から叔母と従兄弟家族が来る予定でしたが
そこまでもつのは難しいかもしれません

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