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2015.07.22

「サンバ」をみて

テーマ： DVD映画鑑賞(14231)

カテゴリ：映画鑑賞

原作は、デルフィーヌ・コランの小説です。

大ヒット作 「最強のふたり」 主演のオマール・シーと、エリック・トレダノ＆

オリヴィエ・ナカシュ両監督が組んだコメディドラマ映画です。

アメリカでR指定、日本ではGです。

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あらすじ

セネガルから10年前に渡仏してきた青年サンバ・シセ(オマール・シー)は、労働許可を

取って調理士として働くことを夢見て、ホテルの調理場の皿洗いのバイトに明け暮れて

おりました。

書類を揃え労働許可の申請に行ったものの、申請は却下、空港そばの施設に拘留されて

しまいます。

聞き取り調査のためやってきたボランティア団体相談員マニュ(イジア・イジュラン)と

新米相談員のアリス(シャルロット・ゲンスブール)。

初めて施設にやってきたアリスは、お腹をすかせているという初対面のサンバに、持って

いたシリアルと睡眠導入剤をあげます。

サンバは、施設でリーダー格のコンゴ出身というジョナス(イサカ・サワドゴ)と知り

合います。

アリスはサンバの伯父ラモナに会いに行き、荷物とサンバの大好物マカロンを言付かり

ますが、荷物はサンバに渡したもののマカロンは自分で食べてしまい、サンバに訊かれ

ても悪びれません。

ジョナスは、自分を待っているであろう美人女性グラシューズ(リヤ・ケベデ)のことを

話します。

裁判に出て、フランス領土国外退去命令(OQTF)を受けたサンバ。

釈放処分となり、施設を出て行こうとするサンバに、ジョナスは自分の代わりにグラ

シューズを探して伝言を頼むといいます。

面談に来たサンバは、アリスにOQTFが出て1年間は警察に捕まらないように目立たず

やり過ごすしかないと言われ、何もせずに隠れて暮らせというのかと怒鳴ります。

アリスもキレて、怒鳴り返す始末。

アリスは上司を携帯電話で殴り、休職している燃え尽き症候群でした。

精神を病み、治療を受けながら、ボランティア活動として国外退去処分を受けそうな

人々の相談員をしていたのでした。

サンバはついにグラシューズを見つけますが、モデルのような超美人黒人女性であった

ため言い寄って…。

私の感想

フランスで逞しく生きるアフリカ系移民青年の物語です。

サンバ役を演じたオマール・シーは、脇役より泣き笑いのあるドラマの主役が似合う

俳優だと思います。

「最強のふたり」 は、オマール・シー以上に生き生きと演じられる俳優はいないだろう

と思ったぐらい、はまり役だったと思います。

本作も期待してましたが、感動はありませんでした。(x_x;)

ネタバレになるといけないのであまり言いませんが、偽り続けないとそこで夢が叶えら

れないというのは悲しいですね。(-ω-;)

それが唯一のチャンスであれば、選ばざるを得ないのが現実なのかもしれませんが。

サンバの仲間として、ブラジル人のふりをして生きるアラブ系移民ウィルソンを演じて

いたのは、タハール・ラヒム。

ブラジル人を装うと、女性にモテるからだそうです。(・m・ )

精神を病んで治療を受けてる身なのに、悩める移民達のとめどない相談を受ける活動に

参加しているアリスは、いかがなものかなと私は思ってしまいました。

サンバとアリス、純粋に恋愛とはいかない関係ですが、一方的に片方がもう片方を助ける

関係ではなく、互いに助け合う関係だったので、対等な立場だといえます。

威圧的・暴力的なジョナス役を演じていたのは、以前ご紹介したベルギー映画

「ザ・インベーダー」 で、主役アマドゥを怪演していた、ブルキナファソ出身のイサカ・

サワドゴでした。

やはりこの人でしたかっという感想です。(￣□￣;)

「ザ・インベーダー」もフランスに密入国し不法就労していたアフリカ系移民の物語でした

が、本作のサンバとは全く逆方向の超過激路線を突っ走ってました。

気になる方は是非ご覧ください。

グラシューズを演じていたのは、以前ご紹介した、ソマリア出身トップモデル、ワリス・

ディリーの半生を描いたドイツ＆オーストリア＆フランス映画 「デザート・フラワー」

で主演していたエチオピア出身のモデル・女優、リヤ・ケベデでした。

☆☆☆